筋力アップや運動パフォーマンスの向上を目指してクレアチンを摂取している方の中には、「飲んだ後に吐き気がする…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。せっかく良い効果を期待して始めたのに、体調が悪くなってしまうのはつらいものです。本記事では、クレアチン摂取時に吐き気が起こる主な原因と、その対策について詳しく解説します。
安全にクレアチンを摂取し、トレーニングの効果を最大限に引き出すためのコツを知り、快適なボディメイクを続けましょう。
クレアチン摂取で吐き気が起こる主な原因

クレアチンを摂取した際に吐き気を感じることは、決して珍しいことではありません。多くの場合、摂取方法や体質に原因があります。ここでは、吐き気が起こりやすい具体的な理由を詳しく見ていきましょう。
一度に多量を摂取している
クレアチンは、体内のクレアチン貯蔵量を増やすことで効果を発揮するサプリメントです。しかし、一度に大量のクレアチンを摂取すると、消化器官に負担がかかり、吐き気や胃の不快感を引き起こすことがあります。特に、短期間で体内のクレアチン量を増やす「ローディング期」と呼ばれる期間に、推奨量を超えて摂取してしまうと、この傾向が顕著になるでしょう。
例えば、1日20gを数回に分けて摂取するローディング方法がありますが、これを一度に摂取すると、胃腸への刺激が強くなり、吐き気につながりやすくなります。消化器官が一度に処理できる量には限りがあるため、過剰な摂取は避けるべきです。
空腹時にクレアチンを摂取している
空腹時にクレアチンを摂取すると、胃が刺激されやすく、吐き気を催すことがあります。胃の中に食べ物がない状態でサプリメントだけを摂ると、胃酸の分泌が活発になり、胃のむかつきを感じやすくなるためです。
食後に摂取することで、食べ物が胃の粘膜を保護し、クレアチンの刺激を和らげることができます。また、食事と一緒に摂ることで、クレアチンの吸収率が高まるというメリットもあります。
水分摂取が不足している
クレアチンは筋肉内に水分を引き込む性質があります。そのため、クレアチンを摂取する際には、十分な水分を摂ることが非常に重要です。水分が不足していると、体内のクレアチン濃度が高くなりすぎ、消化器系に負担をかける可能性があります。
特に、クレアチンを水に溶かして飲む場合、溶かす水の量が少ないと濃度が高くなり、吐き気や下痢の原因となることがあります。十分な水分と一緒に摂取することで、クレアチンがスムーズに体内に吸収され、消化器系の不調を防ぐことにつながります。
他のサプリメントとの併用
複数のサプリメントを同時に摂取すると、それぞれの成分が胃腸に与える影響が重なり、吐き気を引き起こすことがあります。特に、クレアチンとカフェインの併用については、相性が悪いという報告も一部にあります。
カフェインは胃を刺激する作用があるため、クレアチンと同時に摂取することで、吐き気の症状が悪化する可能性も考えられます。また、他のアミノ酸系サプリメント(EAAやグルタミンなど)も、一度に大量に摂取すると浸透圧性の下痢を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
クレアチンの種類や品質の問題
クレアチンにはいくつかの種類がありますが、最も一般的で研究が進んでいるのは「クレアチンモノハイドレート」です。しかし、中には品質の低いクレアチン製品も存在し、不純物が含まれている場合があります。
これらの不純物が消化器系を刺激し、吐き気や胃の不快感の原因となることも考えられます。信頼できるメーカーの、純度の高いクレアチン製品を選ぶことが、副作用のリスクを減らす上で大切です。
クレアチンによる吐き気を防ぐための具体的な対策

クレアチン摂取時の吐き気は、適切な対策を講じることで多くの場合、防ぐことができます。ここでは、快適にクレアチンを続けるための具体的な方法をご紹介します。
少量から摂取を開始する
クレアチンを初めて摂取する場合や、しばらく中断していた場合は、少量から始めるのが賢明です。例えば、推奨される1日の摂取量(3~5g)を一度に摂るのではなく、1gや2gといった少量から始め、徐々に体を慣らしていく方法があります。
これにより、消化器官への急激な負担を避け、吐き気のリスクを低減できます。自分の体の反応を見ながら、無理のない範囲で摂取量を調整することが、継続するための大切なコツです。
食後にクレアチンを摂取する
空腹時の摂取は胃への刺激が強いため、クレアチンは食後に摂取することをおすすめします。食事と一緒に摂ることで、胃の粘膜が保護され、吐き気を感じにくくなります。
特に、糖質を含む食事と一緒に摂ると、インスリンの分泌が促され、クレアチンの筋肉への吸収率が高まるというメリットもあります。
十分な水分を摂る
クレアチンを摂取する際は、常に十分な水分を摂ることを意識しましょう。クレアチンは筋肉内に水分を引き込む性質があるため、体内の水分が不足すると、消化器系の不調を引き起こしやすくなります。
クレアチンを溶かす際も、推奨される量よりも多めの水(例えば、1gあたり100ml程度)に溶かすと、濃度が薄まり、胃への負担を軽減できます。日頃からこまめに水分補給を行い、脱水状態にならないように心がけることが重要です。
摂取量を分割する
1日の推奨摂取量を一度に摂るのではなく、数回に分けて摂取することも有効な対策です。例えば、1日5gを摂る場合、朝食後に2.5g、夕食後に2.5gといったように分割して摂ることで、胃腸への負担を分散できます。
特に、ローディング期間で多めに摂取する際には、1回あたりの量を5g程度に抑え、複数回に分けて摂取することが推奨されています。
クレアチンの種類を見直す
クレアチンモノハイドレートで吐き気が続く場合は、他の種類のクレアチンを試してみるのも一つの方法です。例えば、クレアチン塩酸塩(HCl)などは、水溶性が高く、少量で効果が期待できるため、胃腸への負担が少ないと言われることがあります。
ただし、最も研究が進み、安全性が確立されているのはクレアチンモノハイドレートであるため、まずは摂取方法の改善を試み、それでも改善しない場合に検討すると良いでしょう。製品の品質にも注目し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
吐き気以外のクレアチンの副作用と対処法

クレアチンは一般的に安全なサプリメントとされていますが、吐き気以外にもいくつかの副作用が報告されています。これらの副作用について理解し、適切に対処することで、安心してクレアチンを続けることができるでしょう。
胃痛や下痢
クレアチンを一度に大量に摂取したり、水分摂取が不足したりすると、吐き気だけでなく胃痛や下痢を引き起こすことがあります。これは「浸透圧性下痢」と呼ばれ、腸内のクレアチン濃度が高まることで、水分が腸内に引き込まれ、便が緩くなる現象です。
対策としては、吐き気の場合と同様に、摂取量を少量から始め、分割して摂取し、十分な水分と一緒に摂ることが重要です。また、安価なクレアチンサプリメントに含まれる不純物が原因となることもあるため、高品質な製品を選ぶことも検討しましょう。
むくみや体重増加
クレアチンを摂取すると、体内の水分量が増加し、一時的に体重が増えることがあります。これは、クレアチンが筋肉細胞内に水分を引き込む性質があるためで、脂肪が増える「水太り」とは異なります。
この体重増加は、筋肉が水分を保持し、より良いパフォーマンスを発揮するためのサインと捉えることもできます。むくみが気になる場合は、カリウムを多く含む食品を摂るなどして、体内の水分バランスを整えることを意識すると良いでしょう。
腎臓への影響は?
クレアチンが腎臓に悪影響を与えるのではないかという懸念を持つ方もいますが、健康な成人が推奨量を摂取する限り、腎機能への悪影響は報告されていません。
ただし、すでに腎臓に疾患がある方や、腎機能に不安がある方は、クレアチン摂取前に必ず医師に相談することが大切です。クレアチンは体内でクレアチニンという老廃物に代謝され、腎臓から排出されるため、腎機能が低下している場合は負担が増える可能性があります。
クレアチン摂取の注意点と安全な使い方

クレアチンは運動パフォーマンス向上に役立つ強力なサプリメントですが、その効果を最大限に引き出し、安全に利用するためにはいくつかの注意点があります。正しい知識を持って、賢くクレアチンを活用しましょう。
推奨摂取量を守る
クレアチンの1日の推奨摂取量は、一般的に3~5gとされています。 短期間で体内のクレアチン貯蔵量を増やす「ローディング期」を設ける場合は、1日20gを5~7日間摂取し、その後は1日2~5gの維持期に移行する方法が一般的です。 しかし、ローディングを行わずに毎日3g程度のクレアチンを摂取し続けることでも、約1ヶ月で体内のクレアチン量を最大レベルに到達させることが可能です。
過剰な摂取は副作用のリスクを高めるだけでなく、吸収されずに排出されてしまうため、効果も薄れてしまいます。製品に記載されている推奨量を守り、自分の体質や目的に合わせて調整することが大切です。
体質に合わない場合の対処法
クレアチンは多くの人に効果的なサプリメントですが、残念ながら体質に合わない方もいます。吐き気、胃痛、下痢などの症状が続く場合は、無理に摂取を続けるべきではありません。
一度摂取を中止し、症状が改善するかどうか様子を見ましょう。もし症状が改善するようであれば、クレアチンが体質に合わない可能性が高いです。その場合は、他の種類のサプリメントを検討したり、医師や専門家と相談したりすることをおすすめします。
クレアチン摂取期間と休止期間
クレアチンの摂取方法には、継続的に摂取する方法と、一定期間摂取した後に休止期間を設ける方法があります。以前は、クレアチンの効果を維持するために「サイクル」を設けることが推奨されることもありましたが、最近の研究では、継続的な摂取でも問題ないという見解が主流です。
ただし、長期的な摂取における影響については、まだ研究が続いている部分もあります。もし不安がある場合は、数ヶ月摂取した後に1ヶ月程度の休止期間を設けるなど、ご自身の判断でサイクルを取り入れることも可能です。
よくある質問

- クレアチンは毎日飲んだ方が良いですか?
- クレアチンはいつ飲むのが効果的ですか?
- クレアチンは女性が飲んでも大丈夫ですか?
- クレアチンを飲むと太りますか?
- クレアチンはどのくらいで効果が出ますか?
- クレアチンはローディング期間が必要ですか?
- クレアチンとカフェインは一緒に摂っても大丈夫ですか?
クレアチンは毎日飲んだ方が良いですか?
はい、クレアチンは毎日継続的に摂取することで、体内のクレアチン貯蔵量を高いレベルで維持し、効果を最大限に引き出すことができます。トレーニングをしない日も、1日3g前後のクレアチンを摂取することが望ましいとされています。
クレアチンはいつ飲むのが効果的ですか?
クレアチンを摂取する最適なタイミングは、「食後」や「トレーニング終了後」がおすすめです。食事やトレーニング後に分泌されるインスリンが、クレアチンの筋肉への吸収を促進すると考えられています。
クレアチンは女性が飲んでも大丈夫ですか?
はい、クレアチンは女性が摂取しても問題ありません。男性と同様に、筋力やパフォーマンスの向上、筋肉量の増加をサポートする効果が期待できます。女性は男性よりもクレアチンの体内貯蔵量が少ない傾向があるため、サプリメントによる恩恵を受けやすいとも言われています。
クレアチンを飲むと太りますか?
クレアチンを摂取すると、筋肉細胞内に水分が引き込まれるため、一時的に体重が増加することがあります。これは脂肪による体重増加ではなく、除脂肪体重の増加であり、筋肉が水分を保持している状態です。 多くの研究では、健康な成人が適正量を摂取する場合、体脂肪の増加にはつながらないとされています。
クレアチンはどのくらいで効果が出ますか?
クレアチンの効果を体感するまでの期間は、摂取方法によって異なります。ローディング期間を設ける場合は、5~7日程度で体内のクレアチン貯蔵量が最大になり、効果を感じやすくなります。ローディングを行わず、毎日3g程度を摂取する場合は、約1ヶ月で同様の効果が期待できるでしょう。
クレアチンはローディング期間が必要ですか?
短期間で体内のクレアチン貯蔵量を増やしたい場合は、ローディング期間を設けることが有効です。しかし、ローディングを行わなくても、毎日少量を継続的に摂取することで、最終的には同等のクレアチン貯蔵量に達することが可能です。通常のトレーニング目的であれば、ローディングは必須ではありません。
クレアチンとカフェインは一緒に摂っても大丈夫ですか?
クレアチンとカフェインの併用については、研究によって見解が分かれています。一部の研究では、カフェインがクレアチンの効果を打ち消す可能性が示唆されていますが、短期間の同時摂取では影響がないという報告もあります。 念のため、同時に摂取するのを避け、摂取タイミングを60~120分程度ずらすことが推奨されています。
まとめ
- クレアチン摂取時の吐き気は、摂取量過多や空腹時摂取が主な原因です。
- 水分不足や他のサプリメントとの併用も吐き気を引き起こす可能性があります。
- 少量から摂取を開始し、体を慣らすことが大切です。
- 食後に摂取することで、胃への負担を軽減できます。
- 十分な水分と一緒に摂取し、体内のクレアチン濃度を適切に保ちましょう。
- 1日の摂取量を数回に分割して摂ることで、消化器系への負担を分散できます。
- 品質の良いクレアチン製品を選ぶことも重要です。
- 吐き気以外に、胃痛や下痢、むくみなどの副作用が報告されています。
- 健康な成人であれば、クレアチンが腎臓に悪影響を与えることは稀です。
- 腎臓に不安がある場合は、摂取前に必ず医師に相談してください。
- 推奨摂取量を守り、過剰摂取は避けましょう。
- 体質に合わない場合は、無理せず摂取を中止することも必要です。
- クレアチンは毎日継続的に摂取することで効果を発揮します。
- ローディングは必須ではなく、少量継続摂取でも同等の効果が期待できます。
- カフェインとの同時摂取は、念のため時間をずらすのがおすすめです。
