「タルトを焼きたいけれど、タルトストーンがない」「ダイソーで手軽に買えるものはないかな?」そうお考えの方も多いのではないでしょうか。タルトストーンは、タルト生地をきれいに焼き上げるために大切な道具ですが、実は専用のものがなくても、身近なもので十分に代用できます。
本記事では、ダイソーをはじめとする100円ショップでのタルトストーンの取り扱い状況から、ご家庭にあるものでできる効果的な代用方法、そしてタルトを美しく焼き上げるための使い方まで、詳しく解説します。これを読めば、あなたもきっと、お店のようなサクサクのタルトを焼けるようになるでしょう。
ダイソーにタルトストーンはある?100均の現状と代用品

お菓子作りでタルト生地を空焼きする際に使うタルトストーンは、多くの人が100円ショップで手軽に手に入れたいと考えるアイテムです。しかし、残念ながらダイソーやセリアといった100円ショップでは、専用のタルトストーンを定番商品として見つけることは難しいのが現状です。
これは、100円ショップが多岐にわたる商品を扱う中で、特定の製菓用品に特化していないためと考えられます。しかし、がっかりする必要はありません。100円ショップには、タルトストーンの代わりとして活躍してくれるアイテムがたくさんあります。
ダイソーやセリアで専用タルトストーンは見当たらない理由
ダイソーやセリアなどの100円ショップは、日用品から文房具、簡単な調理器具まで幅広い商品を低価格で提供しています。そのため、製菓用品も豊富に揃っていますが、タルトストーンのような専門性の高いアイテムは、残念ながらあまり取り扱いがありません。多くの店舗では、タルト型やクッキングシートは見かけるものの、生地の膨らみを抑えるための重石としてのタルトストーンは、ほとんど置かれていないのが実情です。
しかし、これは「100円ショップでタルトストーンが手に入らない」という意味ではありません。工夫次第で、他のアイテムを代用として活用できる可能性が十分にあります。むしろ、身近なもので代用できることを知っていれば、急なタルト作りにも対応でき、お菓子作りの幅が広がるでしょう。
100均で見つかるタルトストーンの代用品
ダイソーやセリアで専用のタルトストーンが見つからなくても、代用できるアイテムはいくつかあります。これらのアイテムは、タルト生地に均等な重さをかけることで、生地の浮き上がりや縮みを防ぐ役割を果たしてくれます。
- ビー玉・おはじき:小さくて重さがあり、熱にも強いガラス製のビー玉やおはじきは、タルトストーンの良い代用品になります。クッキングシートを敷いた上に均一に並べて使いましょう。
- 漬物用重石:少し大きめですが、重さがあるため、小さなタルト型であれば中央に置くことで代用可能です。ただし、生地全体を覆うのは難しいため、小さな耐熱皿などを併用すると良いでしょう。
- 小さな耐熱皿やココット:タルト型のサイズに合わせて、耐熱性の小さな皿やココットを生地の上に置くことで、重石として使えます。これもクッキングシートを敷いてから使用するのがおすすめです。
これらのアイテムは、本来の用途とは異なりますが、タルトストーンと同じように生地の膨張を防ぐ効果が期待できます。衛生面を考慮し、必ずきれいに洗浄し、乾燥させてから使用してください。
タルトストーンの役割とは?なぜ必要?

タルトストーンは、タルトやパイ生地を焼く際に欠かせないアイテムです。その主な役割は、生地がオーブンで加熱されたときに起こる「浮き上がり」や「縮み」を防ぎ、美しい形に焼き上げること。この重石があるかないかで、タルトの仕上がりは大きく変わってきます。
タルトストーンの必要性を理解することで、代用品を使う際にもその効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
タルト生地が浮き上がるのを防ぐ重石の働き
タルト生地を空焼き(ブラインドベイク)する際、生地に含まれる水分が熱で蒸発し、空気が膨張することで底が浮き上がったり、側面が縮んだりすることがあります。これを「底上がり」や「焼き縮み」と呼びます。
タルトストーンは、この生地の膨張を物理的に抑え、均一な重さをかけることで、底が平らで側面もまっすぐなタルト台を焼き上げる助けとなります。重石がないと、せっかくきれいに敷き詰めた生地が、焼き上がるとデコボコになってしまう可能性が高まります。
きれいな焼き上がりと食感への影響
タルトストーンは、生地の形を保つだけでなく、焼き上がり全体の品質にも影響を与えます。重石を均等に敷き詰めることで、オーブン内の熱が生地全体にムラなく伝わりやすくなります。これにより、底面までしっかりと火が通り、サクサクとした理想的な食感に仕上がるのです。
また、底が平らに焼けることで、後から流し込むフィリング(中身)も均等に広がり、見た目にも美しいタルトが完成します。タルトストーンを使うことは、単に生地の形を整えるだけでなく、タルト全体の美味しさと美しさを高めるための重要な工程と言えるでしょう。
自宅にあるもので代用!身近なタルトストーン代替品

専用のタルトストーンが手元になくても、ご家庭にある身近なもので十分に代用できます。特に、頻繁にタルトを焼かない方や、急にタルトを作りたくなった時には、これらの代用品が大変役立ちます。ここでは、主な代替品とその使い方、そして注意点をご紹介します。
これらの方法を知っていれば、いつでも気軽にタルト作りに挑戦できるでしょう。
生米や乾燥豆(小豆・大豆)を使う方法
タルトストーンの代用品として最も一般的で手軽なのが、生米や乾燥豆(小豆、大豆、黒豆、ひよこ豆など)です。これらは適度な重さがあり、タルト生地の隅々まで敷き詰めやすいという利点があります。
使い方は簡単で、タルト生地の上にクッキングシートやアルミホイルを敷き、その上から生米や乾燥豆を生地の高さまで均一に敷き詰めます。18cmのタルト型であれば約330g、21cm型であれば約500gが重さの目安です。焼き終わった生米は、水分が飛んでいるため、水を多めにして炊いたり、リゾットや雑炊にしたりして食べられます。
乾燥豆は、小豆の場合は食用には向かないことが多いですが、再利用して重石として使うか、ホットアイマスクなどに活用できます。大豆は炒り大豆や豆ご飯にして食べられることもあります。
アルミホイルやビー玉を活用するコツ
生米や乾燥豆以外にも、アルミホイルやビー玉もタルトストーンの代用品として活用できます。
- アルミホイル:アルミホイルを小さく丸めてボール状にし、クッキングシートを敷いたタルト生地の上に均等に並べます。ただし、アルミホイル自体はタルトストーンほどの重さがないため、大きなタルトや厚い生地には効果が不十分な場合があります。重石としてだけでなく、生地にぴったりと貼り付けて形をキープする目的でも使えます。
- ビー玉:ガラス製のビー玉は、小さくて重さがあり、熱にも強いため、タルトストーンの代用品として有効です。クッキングシートを敷いた生地の上に、ビー玉を均一に敷き詰めて使用します。使用後はきれいに洗って乾燥させれば、繰り返し使えます。ただし、ガラス製のため、衝撃で割れないように注意が必要です。
これらの代用品も、タルト生地に直接触れないよう、必ずクッキングシートなどを間に挟んで使用することが大切です。衛生面と安全性を確保し、美味しいタルト作りに役立てましょう。
代用品を使う際の注意点
タルトストーンの代用品を使う際には、いくつか注意しておきたい点があります。これらの点に気をつけることで、より安全に、そしてきれいにタルトを焼き上げることができます。
- クッキングシートは必須:生米や乾燥豆、ビー玉など、どの代用品を使う場合でも、タルト生地の上に必ずクッキングシートやアルミホイルを敷きましょう。これにより、代用品が生地に直接触れるのを防ぎ、衛生的に保つとともに、焼き上がった後に重石を簡単に取り除けます。
- 重さの均一な分散:重石は、タルト生地全体に均等に敷き詰めることが重要です。一部に重さが偏ると、その部分だけ生地が潰れたり、逆に重石のない部分が膨らんだりして、不均一な焼き上がりになってしまいます。型を軽く揺すって平らに整えるのも良い方法です。
- 重さの入れすぎに注意:重石を入れすぎると、生地が潰れてしまったり、焼き縮みの原因になったりすることがあります。底が隠れる程度の量を目安にし、特に浅い型を使う場合は、軽めに入れて様子を見ながら調整しましょう。
- 衛生管理:生米や乾燥豆を代用する場合、使用後は適切に処理しましょう。食用にする場合は、加熱調理が必要であることを忘れずに。水槽用や園芸用の石を使う場合は、未使用のものでも必ず丁寧に洗い、完全に乾燥させてから使用してください。
これらの注意点を守り、安全で美味しいタルト作りを楽しんでください。
タルトストーンや代用品の正しい使い方

タルトストーンやその代用品を正しく使うことで、タルト生地は驚くほどきれいに焼き上がります。ここでは、空焼きの基本手順と、重石を敷く際のコツ、そして型のサイズに合わせた重さの目安について詳しく解説します。
これらの方法を実践すれば、失敗することなく、理想的なタルト台を作れるでしょう。
空焼きの基本手順と重石の敷き方
タルト生地を空焼きする際の基本的な手順は以下の通りです。代用品を使う場合も、この手順に沿って行いましょう。
- 生地の準備:タルト型に生地を敷き込んだら、フォークで底に数カ所穴を開けます(ピケ)。これは、生地の底に空気が溜まって膨らむのを防ぐためです。その後、冷蔵庫で30分ほど冷やし、生地を落ち着かせます。
- クッキングシートを敷く:冷やした生地の上に、型より一回り大きいサイズのクッキングシートやアルミホイルを敷き詰めます。生地と重石が直接触れないようにするため、また、重石を取りやすくするために重要な工程です。
- 重石を敷き詰める:クッキングシートの上に、タルトストーンや代用品(生米、乾燥豆など)を均一に敷き詰めます。生地の側面が縮まないよう、縁までしっかりと重石を乗せるのがコツです。重さが偏らないように、軽く型を揺すって整えましょう。
- オーブンで焼く:180℃に予熱したオーブンで、重石を乗せたまま15分程度焼きます。
- 重石を取り除く:一度オーブンから取り出し、熱いうちにクッキングシートごと重石を取り除きます。
- 再度焼く:重石を取り除いた後、さらに5分程度オーブンで焼き、生地の底面をしっかりと焼き固め、サクサクとした食感に仕上げます。タルト型が深い場合は、2〜3分長めに焼くと均一に火が通ります。
この手順を踏むことで、美しいタルト台が完成します。焼き途中で生地が浮き上がりそうな部分があれば、軽く押さえて形を整えると、よりきれいに仕上がります。
型のサイズに合わせた重さの目安
タルトストーンや代用品の量は、タルト型のサイズによって調整が必要です。適切な重さをかけることで、生地の膨らみを効果的に抑え、均一な焼き上がりを実現できます。
一般的なタルト型のサイズと、それに合わせた重さの目安は以下の通りです。
- 18cmタルト型:約330g
- 21cmタルト型:約500g
これはあくまで目安であり、生地の厚みや種類、使用する代用品の密度によって多少調整が必要になることもあります。重要なのは、タルト生地の高さまでしっかりと重石を敷き詰めることです。重石が少なすぎると、生地が十分に押さえられずに膨らんでしまう可能性があります。逆に多すぎると、生地が潰れてしまうこともあるため、上記の目安を参考にしながら、ご自身のタルト型と生地に合わせて調整してみてください。
タルトストーンなしでもきれいに焼く方法

「タルトストーンも代用品もないけれど、今すぐタルトを焼きたい!」そんな時でも、いくつかの工夫をすることで、タルトストーンなしで比較的きれいにタルト生地を焼き上げることが可能です。完璧な仕上がりには及ばないかもしれませんが、十分美味しいタルトを作れるでしょう。
ここでは、重石を使わずにタルト生地を焼くための方法をご紹介します。
フォークでピケをしっかり行う
タルトストーンを使わない場合、生地の底が浮き上がるのを防ぐために、フォークで生地に穴を開ける「ピケ」の工程がより重要になります。生地の底全体に、フォークの先で均等に、そしてしっかりと穴を開けることで、焼成中に生地から発生する水蒸気の逃げ道を作り、膨らみを抑える効果が期待できます。
特に、生地の端や角の部分は浮きやすいので、念入りにピケを行いましょう。ただし、穴を開けすぎると生地が破れやすくなるため、適度な間隔で開けることが大切です。このひと手間で、重石なしでも底がデコボコになるのをある程度防げます。
冷蔵庫で生地を十分に冷やす
タルト生地を焼く前に、冷蔵庫で十分に冷やすことも、重石なしで生地の膨らみを抑えるための大切なコツです。冷えた生地はバターが固まっているため、オーブンに入れてもすぐにだれにくく、形を保ちやすくなります。
生地を型に敷き込んだ後、最低でも30分、できれば1時間以上冷蔵庫でしっかりと冷やしましょう。これにより、生地のグルテンが落ち着き、焼き縮みも軽減されます。冷やしが足りないと、オーブンに入れた途端に生地がだれてしまい、せっかくの形が崩れてしまう可能性が高まります。
タルトリングや底取れ型を活用する
タルトストーンを使わずにタルトを焼く方法として、使用する型を工夫することも有効です。特に「タルトリング」や「底取れ型」は、生地の浮き上がりを防ぐのに役立ちます。
- タルトリング:底板がないリング状の型で、天板に直接生地を敷き込んで焼きます。底板がないため、生地と型の間に空気が溜まる心配がなく、底が浮き上がる現象が起こりにくいのが特徴です。
- 底取れ型:底板が取り外せるタイプのタルト型です。この底板を外した状態で、シルパン(メッシュ状のベーキングシート)などを敷いた天板に乗せて焼く方法もあります。これにより、底面から熱が均一に伝わりやすくなり、生地の浮き上がりを抑える効果が期待できます。
これらの型は、タルトストーンがなくても比較的きれいにタルト生地を焼くための助けとなります。もしお持ちであれば、ぜひ試してみてください。
よくある質問

- タルトストーンは洗って再利用できますか?
- 代用したお米や豆は食べられますか?
- タルトストーンの代わりにアルミホイルだけでも大丈夫ですか?
- タルト生地が縮むのを防ぐにはどうすればいいですか?
- タルトストーンはどこで買えますか?(ダイソー以外)
タルトストーンは洗って再利用できますか?
はい、タルトストーンは洗って繰り返し再利用できます。使用後は、中性洗剤を入れたぬるま湯で丁寧に洗い、しっかりと乾燥させましょう。特に油分が付着した場合は、きれいに洗い流すことが大切です。完全に乾かさないとカビの原因になることもあるため、オーブンの余熱などを利用してしっかりと乾燥させる方法もおすすめです。
代用したお米や豆は食べられますか?
代用した生米は、水を多めにして炊いたり、リゾットや雑炊にしたりして食べることが可能です。乾燥豆(大豆など)も、炒り大豆や豆ご飯にして食べられる場合があります。ただし、一度加熱されているため、通常の調理とは異なる食感や風味になることがあります。小豆などの一部の豆は、重石として使った後は食用には向かないことが多いので、再利用する場合は重石として使うか、ホットアイマスクなどに活用すると良いでしょう。
タルトストーンの代わりにアルミホイルだけでも大丈夫ですか?
アルミホイルはタルトストーンの代用品として使用可能ですが、単独では十分な重さがないため、大きなタルトや厚い生地の場合には効果が不十分になることがあります。アルミホイルを丸めてボール状にし、クッキングシートの上に均等に並べることで、生地の膨張をある程度防げます。より効果を高めるには、生米や乾燥豆など、他の重さのある代用品と併用するのがおすすめです。
タルト生地が縮むのを防ぐにはどうすればいいですか?
タルト生地が縮むのを防ぐには、いくつかのコツがあります。まず、生地を練りすぎないこと。練りすぎるとグルテンが形成され、縮みやすくなります。次に、生地を型に敷き込んだ後、冷蔵庫で十分に冷やし、生地を休ませることが重要です。また、重石を生地の縁までしっかりと敷き詰めることで、側面の縮みを効果的に抑えられます。
タルトストーンはどこで買えますか?(ダイソー以外)
ダイソー以外の場所でタルトストーンを購入するなら、製菓材料専門店(富澤商店、cuocaなど)や、Amazon、楽天市場などのオンラインストアがおすすめです。また、大型スーパーの製菓用品コーナーや、カインズ、コーナンなどのホームセンターでも取り扱いがある場合があります。これらの店舗では、様々な素材や重さのタルトストーンを見つけられるでしょう。
まとめ
- ダイソーやセリアでは専用のタルトストーンは基本的に販売されていません。
- 100円ショップではビー玉やおはじき、漬物用重石などが代用品として活用できます。
- タルトストーンは生地の浮き上がりや縮みを防ぎ、きれいな焼き上がりに不可欠です。
- 自宅にある生米や乾燥豆は、手軽で効果的な代用品です。
- アルミホイルも代用可能ですが、単独では重さが不足することがあります。
- 代用品を使う際は、必ずクッキングシートを敷き、衛生面に注意しましょう。
- 重石は生地の高さまで均一に敷き詰め、重さの目安は18cm型で330g、21cm型で500gです。
- 重石なしで焼く場合は、ピケをしっかり行い、生地を十分に冷やすことが大切です。
- タルトリングや底取れ型は、重石なしで焼く際に役立つアイテムです。
- 使用後のタルトストーンや代用品は、洗って乾燥させれば再利用できます。
- 代用した生米や大豆は、調理して食べられる場合があります。
- タルトストーンは製菓材料専門店やオンラインストアで購入できます。
- 重石の入れすぎは生地の潰れや縮みの原因になるため注意が必要です。
- タルト生地の縮み防止には、練りすぎないことや生地を休ませることも重要です。
