英語学習を進める中で、「concede」という単語に出会ったものの、その正確な意味や使い方、ニュアンスが掴みにくいと感じていませんか?この単語は、日本語の「認める」や「譲歩する」といった意味合いを持ちますが、状況によって使い分けが必要です。本記事では、「concede」の基本的な意味から具体的な使い方、そして混同しやすい類語との違いまで、詳しく解説します。
この記事を読めば、「concede」を自信を持って使いこなせるようになるでしょう。
英語「concede」の基本的な意味とニュアンス

英語の「concede」は、主に「認める」「譲歩する」「敗北を認める」という三つの主要な意味合いで使われます。それぞれの意味には、特定の状況や感情が伴うため、そのニュアンスを理解することが重要です。
この単語は、単に事実を受け入れるだけでなく、不本意ながらも受け入れる、あるいは相手の主張の一部を認めるといった、やや抵抗を伴うニュアンスを含むことがあります。そのため、単なる「認める」というよりも、より深い文脈で使われることが多いのが特徴です。
「認める」「譲歩する」という主要な意味
「concede」が「認める」という意味で使われる場合、それは多くの場合、議論や交渉の中で、相手の主張や事実の一部を不本意ながらも受け入れる状況を指します。例えば、自分の意見とは異なるものの、相手の論理が正しいと認めざるを得ない場合などに使われます。
また、「譲歩する」という意味では、自分の要求や主張を一部取り下げ、相手の意見を受け入れることを意味します。これは、交渉を成立させるためや、対立を避けるために、自分の立場を少しだけ引くような状況で用いられることが多いです。
「敗北を認める」という文脈での使い方
「concede」は、競争や選挙、試合などで「敗北を認める」という意味でも頻繁に使われます。この場合、自分の負けを潔く受け入れ、相手の勝利を認めるというニュアンスが含まれます。
特に、政治の世界では、選挙結果が出た際に敗者が勝者に「concede defeat」という形で敗北を認め、祝意を伝えるのが一般的です。これは、単に負けを認めるだけでなく、民主主義のプロセスを尊重するという姿勢を示す重要な行為と言えます。
「concede」が持つフォーマルな響き
「concede」は、日常会話で頻繁に使われるというよりは、議論、交渉、政治、スポーツなどの比較的フォーマルな場面で使われることが多い単語です。そのため、友人とのカジュアルな会話で「あ、それは認めるよ」というニュアンスで使うと、少し堅苦しい印象を与えてしまう可能性があります。
この単語を使う際は、その場の状況や相手との関係性を考慮し、適切なフォーマリティのレベルを見極めることが大切です。ビジネスシーンや公式な場での発言には適していますが、よりカジュアルな状況では別の表現を選ぶ方が自然でしょう。
「concede」の具体的な使い方と例文
「concede」は、その意味合いによって様々な形で使われます。特に、どのような前置詞や接続詞と組み合わせて使うかによって、表現できるニュアンスが変わってきます。ここでは、具体的な使い方を例文とともに見ていきましょう。
この単語を使いこなすためには、単語の意味だけでなく、文脈に応じた適切な構文を覚えることが重要です。いくつかの典型的なパターンを学ぶことで、より正確に自分の意図を伝えることができるようになります。
- 「concede that S+V」の形で事実を認める
- 「concede to 人/物」で譲歩や要求を受け入れる
- 「concede a point」で議論の一部を認める
- 「concede defeat」で敗北を認める表現
「concede that S+V」の形で事実を認める
「concede that S+V」の形は、「~という事実を認める」という意味で使われます。これは、自分が不本意ながらも、ある事実や主張が正しいと認めざるを得ない状況で用いられます。
- He had to concede that his opponent had made some valid points.(彼は対戦相手がいくつかの正当な点を指摘したことを認めざるを得なかった。)
- I concede that the project is behind schedule.(プロジェクトが予定より遅れていることを認めます。)
- She conceded that her argument was not entirely convincing.(彼女は自分の主張が完全に説得力があるわけではないことを認めた。)
このように、「that」以下に続く節で、認めざるを得ない事実や状況を具体的に述べます。
「concede to 人/物」で譲歩や要求を受け入れる
「concede to 人/物」の形は、「~に譲歩する」「~の要求を受け入れる」という意味で使われます。これは、相手の意見や要求に対して、自分の立場を少しだけ引いて同意する状況を示します。
- The company conceded to the workers’ demands for higher wages.(会社は労働者の賃上げ要求に譲歩した。)
- After a long debate, he finally conceded to her proposal.(長い議論の後、彼はついに彼女の提案を受け入れた。)
- The government may have to concede to public pressure.(政府は世論の圧力に譲歩しなければならないかもしれない。)
この表現では、「to」の後に譲歩する相手や対象が来ることが特徴です。
「concede a point」で議論の一部を認める
「concede a point」は、「議論の一部を認める」「相手の主張の一点を認める」という意味で使われる慣用表現です。これは、議論の全体的な勝利を目指しつつも、相手の意見の中に正しい部分があることを認める際に用いられます。
- I will concede a point to you on that matter.(その件については、あなたの主張の一部を認めましょう。)
- Even though we disagree, I have to concede a point regarding the budget.(意見は異なりますが、予算に関してはあなたの主張の一部を認めざるを得ません。)
- To be fair, he conceded a point to his opponent during the debate.(公平を期すために言うと、彼は討論中に相手の主張の一部を認めた。)
この表現は、議論の柔軟性や公平性を示す際に有効です。
「concede defeat」で敗北を認める表現
「concede defeat」は、「敗北を認める」という意味で、特に選挙や試合、競争などの結果を受けて使われる表現です。これは、自分の負けを潔く受け入れ、相手の勝利を認めることを意味します。
- The candidate conceded defeat after the election results were announced.(選挙結果が発表された後、候補者は敗北を認めた。)
- Our team had to concede defeat in the final match.(私たちのチームは決勝戦で敗北を認めなければならなかった。)
- It’s hard to concede defeat, but sometimes it’s necessary.(敗北を認めるのは難しいことですが、時には必要なことです。)
この表現は、スポーツニュースや政治報道でよく見かけます。
「concede」と間違いやすい類語との違い

英語には「認める」という意味を持つ単語が他にもいくつかあり、「concede」と混同しやすいことがあります。しかし、それぞれが持つニュアンスや使われる状況は異なります。ここでは、「admit」「acknowledge」「grant」との違いを明確にすることで、「concede」の理解を深めましょう。
これらの単語の使い分けをマスターすることは、より正確で自然な英語表現を身につける上で非常に重要です。それぞれの単語が持つ核となる意味を理解し、適切な場面で使い分けられるようにしましょう。
「admit」との違い:自白や過失を認める
「admit」は、主に「(事実や過失を)認める」「(罪を)自白する」という意味で使われます。これは、自分が何か間違ったことをした、あるいは隠していた事実を認めるというニュアンスが強いです。
- He admitted stealing the money.(彼はお金を盗んだことを認めた。)
- She admitted that she was wrong.(彼女は自分が間違っていたことを認めた。)
一方、「concede」は、必ずしも自分の過失を認めるわけではなく、議論や交渉の中で相手の主張の一部を不本意ながらも認める、あるいは敗北を受け入れるというニュアンスが強いです。つまり、「admit」が個人的な過ちや秘密の開示に近い意味合いを持つのに対し、「concede」は対立する意見や状況に対する受容という側面が強いと言えます。
「acknowledge」との違い:存在や事実を認識する
「acknowledge」は、「(存在や事実を)認識する」「(手紙などの受領を)認める」という意味で使われます。これは、ある事実や状況が存在することを客観的に受け入れるというニュアンスが強いです。
- He acknowledged her presence with a nod.(彼はうなずいて彼女の存在を認めた。)
- The company acknowledged receipt of my application.(会社は私の申請書の受領を認めた。)
「concede」が、自分の意見とは異なることを不本意ながらも認める、あるいは譲歩するという意味合いが強いのに対し、「acknowledge」は、単に事実や存在を認識し、それを受け入れるという、より中立的な意味合いを持ちます。感情的な抵抗が少ないのが「acknowledge」の特徴です。
「grant」との違い:許可や権利を与える
「grant」は、「(許可や権利を)与える」「(願いを)聞き入れる」という意味で使われます。これは、上位の立場から何かを許可したり、与えたりするというニュアンスが強いです。
- The government granted him asylum.(政府は彼に亡命を許可した。)
- They granted my request for an extension.(彼らは私の延長の要求を聞き入れた。)
「concede」が、自分の立場を引いて相手の主張を受け入れる「譲歩」の意味合いが強いのに対し、「grant」は、権限を持つ側が何かを許可したり、与えたりするという、より積極的な行為を指します。両者には「与える」という共通点がありますが、その背景にある力関係や意図が異なります。
「concede」を使いこなすためのコツ
「concede」は、そのフォーマルな響きやニュアンスから、使いこなすのが難しいと感じるかもしれません。しかし、いくつかのコツを掴めば、より自然に、そして効果的にこの単語を使うことができるようになります。特に、どのような場面で使われることが多いのかを知ることが、使いこなしの第一歩です。
この単語は、特定の文脈で非常に強力な意味を持つため、その力を理解し、適切に活用することが重要です。日常会話での使用頻度は低いかもしれませんが、知っておくと役立つ場面は少なくありません。
議論や交渉の場面で効果的に使う方法
議論や交渉の場面で「concede」を使うことは、自分の柔軟性や相手への敬意を示す上で非常に効果的です。例えば、相手の主張の一部を「I concede your point on that.(その点についてはあなたの主張を認めます)」と認めることで、議論の膠着状態を打開し、建設的な対話へと進めることができます。
ただし、安易に譲歩しすぎると、自分の立場が弱まってしまう可能性もあるため、どの点をconcedeするのかを慎重に選ぶ必要があります。戦略的に「concede」を使うことで、最終的な目標達成に繋がることもあります。
スポーツや政治のニュースでよく見る表現
「concede」は、スポーツや政治のニュースで頻繁に登場する単語です。特に、「concede defeat(敗北を認める)」という表現は、選挙結果や試合結果が確定した際に、敗者が勝者に対して使う定型句として広く知られています。
例えば、”The losing candidate conceded defeat gracefully.”(敗れた候補者は潔く敗北を認めた。)といった形で使われます。これらの文脈で「concede」が使われるのは、単に結果を受け入れるだけでなく、ルールやプロセスを尊重するという姿勢を示すためです。
ニュースを読む際や聞く際に、この表現に注目してみると、より深く内容を理解できるでしょう。
日常会話での使用頻度と注意点
前述の通り、「concede」は比較的フォーマルな単語であり、日常会話で頻繁に使われることはあまりありません。友人とのカジュアルな会話で「I concede that you are right.」と言うと、少し大げさな印象を与えてしまう可能性があります。
日常会話で「認める」というニュアンスを伝えたい場合は、「I admit that…」「I agree with you on that point.」「You’re right.」などのよりシンプルで自然な表現を使う方が適切です。ただし、もし議論が白熱し、相手の論理を不本意ながらも認めざるを得ないような状況であれば、「I have to concede that…」と使うことも可能です。
状況をよく見極めて使い分けましょう。
よくある質問
ここでは、「concede」に関するよくある質問とその回答をまとめました。このセクションを通じて、あなたの疑問を解決し、「concede」の理解をさらに深めていきましょう。
- 「concede」はどのような場面で使われますか?
- 「concede」と「admit」の最も大きな違いは何ですか?
- 「concede a point」とは具体的にどういう意味ですか?
- 「concede defeat」はどのような状況で使われますか?
- 「concede」の反対語は何ですか?
- 「concede」は自動詞と他動詞のどちらですか?
「concede」はどのような場面で使われますか?
「concede」は、主に議論、交渉、政治、スポーツなどの比較的フォーマルな場面で使われます。自分の意見とは異なる事実や主張を不本意ながらも認める、あるいは相手に譲歩する、敗北を受け入れるといった状況で用いられることが多いです。
「concede」と「admit」の最も大きな違いは何ですか?
「concede」は、議論や交渉の中で相手の主張の一部を不本意ながらも認める、あるいは敗北を受け入れるというニュアンスが強いです。一方、「admit」は、自分の過失や隠していた事実を認める、自白するという個人的な側面が強い点が最も大きな違いです。
「concede a point」とは具体的にどういう意味ですか?
「concede a point」は、「議論の一部を認める」「相手の主張の一点を認める」という意味の慣用表現です。議論の全体的な勝利を目指しつつも、相手の意見の中に正しい部分があることを認める際に使われます。
「concede defeat」はどのような状況で使われますか?
「concede defeat」は、選挙、試合、競争などで敗北が確定した際に、敗者が自分の負けを潔く受け入れ、相手の勝利を認めることを意味します。特に政治やスポーツのニュースで頻繁に登場する表現です。
「concede」の反対語は何ですか?
「concede」の反対語としては、「deny(否定する)」「refuse(拒否する)」「reject(却下する)」「insist(主張する)」「maintain(維持する)」などが挙げられます。これらは、譲歩したり認めたりすることなく、自分の立場を貫く、あるいは相手の主張を認めないという状況を示します。
「concede」は自動詞と他動詞のどちらですか?
「concede」は、自動詞と他動詞の両方として使われます。他動詞として使う場合は「concede that S+V」や「concede a point/defeat」のように目的語を取ります。自動詞として使う場合は「concede to 人/物」のように前置詞「to」を伴うことが多いです。
まとめ
- 「concede」は「認める」「譲歩する」「敗北を認める」の三つの主要な意味を持つ。
- 不本意ながらも受け入れる、抵抗を伴うニュアンスがある。
- 「concede that S+V」で事実を認める。
- 「concede to 人/物」で譲歩や要求を受け入れる。
- 「concede a point」は議論の一部を認める慣用表現。
- 「concede defeat」は敗北を認める際に使う。
- 「admit」は過失や秘密を認める意味合いが強い。
- 「acknowledge」は事実や存在を客観的に認識する。
- 「grant」は許可や権利を与える意味合いが強い。
- 議論や交渉で柔軟性を示す際に効果的。
- スポーツや政治のニュースで頻繁に登場する。
- 日常会話での使用頻度は低く、よりカジュアルな表現が適切。
- フォーマルな響きを持つ単語である。
- 文脈に応じた適切な構文を覚えることが大切。
- 自動詞と他動詞の両方の使い方がある。
- 反対語には「deny」「refuse」「reject」などがある。
