「コピー用紙より少し厚い紙」と聞いて、どんな紙を思い浮かべますか? 普段使いのコピー用紙では物足りないけれど、どんな紙を選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、コピー用紙よりも少し厚みのある紙の種類や特徴、そしてそれぞれの紙がどんな用途に適しているのかを詳しく解説します。紙の厚さを表す単位についても分かりやすく説明するので、あなたの目的にぴったりの紙を見つけるための参考にしてください。
コピー用紙より少し厚い紙を選ぶ前に知っておきたい基本

コピー用紙よりも少し厚い紙を選ぶ際、まず知っておきたいのが紙の厚さを表す単位です。普段あまり意識することのない単位ですが、これを理解することで、より適切な紙選びができるようになります。
紙の厚さは、主に「坪量(つぼりょう)」「連量(れんりょう)」「紙厚(かみあつ)」の3つの単位で表されます。特に坪量と連量は、紙の重さから厚みを判断する上で重要な指標です。
紙の厚さを示す単位「坪量(g/m²)」とは?
坪量(つぼりょう)とは、紙1平方メートルあたりの重さをグラムで表した単位で、「g/m²」または「gsm」と表記されます。 この数値が大きいほど、紙は厚く、しっかりとした質感になります。例えば、一般的なコピー用紙の坪量は64~68g/m²程度です。 一方、郵便はがきは209g/m²程度とされており、かなり厚みがあることが分かります。
坪量は、用紙のサイズに関わらず比較できるため、紙の厚さを判断する上で非常に便利な単位です。
一般的なコピー用紙の厚さを知ろう
私たちが普段オフィスや家庭で使う一般的なコピー用紙の厚さは、約0.09mm程度です。 坪量でいうと、64g/m²から80g/m²程度のものが多く普及しています。 この厚さを基準に、どのような用途でどれくらいの厚さが欲しいのかを考えると、目的の紙を見つけやすくなります。例えば、少しだけしっかりさせたいなら90kg(連量)程度の「厚口」用紙、さらに厚みが欲しいなら110kg(連量)以上の「特厚口」用紙が選択肢に入ってくるでしょう。
コピー用紙より少し厚い紙の種類とそれぞれの特徴

コピー用紙よりも少し厚い紙には、様々な種類があります。それぞれの紙が持つ独特の質感や印刷適性を理解することで、あなたの用途に最適な一枚を選ぶことができます。ここでは、代表的な紙の種類とその特徴をご紹介します。
- 上質紙:自然な風合いと書きやすさが魅力
- ケント紙:なめらかな質感と高い白色度
- マットコート紙:落ち着いた仕上がりの写真やイラストに
- 光沢紙:写真印刷に最適なツヤ感
- 特厚口・超厚口コピー用紙:手軽に厚みを出したい時に
上質紙:自然な風合いと書きやすさが魅力
上質紙は、表面にコーティング加工がされていない非加工紙の一種で、パルプ100%で作られています。 自然な白さとさらっとした手触りが特徴で、文字の書き込みに適しており、にじみにくいという利点があります。 一般的なコピー用紙よりも厚みのある上質紙は、連量で70~73kg程度が「中厚口」、90kg以上が「厚口」、110kg以上が「特厚口」と分類されます。
落ち着いた印象を与えたい資料や、手書きのメッセージを添えるカードなどにぴったりです。
ケント紙:なめらかな質感と高い白色度
ケント紙は、表面が非常に滑らかで、高い白色度を持つのが特徴です。画用紙や製図用紙としてよく知られていますが、印刷用紙としても優れた性能を発揮します。 インクの吸収性が良く、シャープな線や鮮やかな発色が得られるため、イラストやデザインの印刷にもおすすめです。 厚みも多種多様で、連量90kg(紙厚0.13mm)から265kg(紙厚0.37mm)まで幅広い選択肢があります。
官製はがきとほぼ同じ厚さの160kg(紙厚0.22mm)のケント紙は、水彩画にも使えるほどのしっかりとした厚みがあります。 ポストカードやショップカードなど、高級感を出したい印刷物に適しています。
マットコート紙:落ち着いた仕上がりの写真やイラストに
マットコート紙は、表面にツヤ消し加工が施された塗工紙です。光沢を抑えた落ち着いた質感が特徴で、写真やイラストを印刷した際に、しっとりとした上品な仕上がりになります。 光の反射が少ないため、文字も読みやすく、パンフレットや会社案内、メニュー表など、視認性を重視する印刷物によく用いられます。
厚手タイプは、裏写りしにくく、シワになりにくいという利点もあります。 名刺やDMはがきにも適しており、高級感を演出しつつ、書き込みやすさも兼ね備えています。
光沢紙:写真印刷に最適なツヤ感
光沢紙は、表面に特殊なコーティングが施されており、ツヤのある滑らかな質感が特徴の塗工紙です。 写真や色彩豊かなイラストを印刷する際に、鮮やかで美しい発色を再現できるため、写真印刷に最適な紙として広く利用されています。 厚手タイプの光沢紙は、大切な写真を長く保存したい場合にもおすすめです。
ただし、熱に弱い性質があるため、プリンターの種類によっては使用できない場合がある点には注意が必要です。 パンフレットやグリーティングカードなど、見た目の美しさを重視する用途に選ばれています。
特厚口・超厚口コピー用紙:手軽に厚みを出したい時に
「特厚口」や「超厚口」と表記されるコピー用紙は、一般的なコピー用紙よりも厚みがあり、手軽にしっかりとした質感を出したい場合に便利です。 例えば、坪量124g/m²(紙厚約0.14mm)程度のものが特厚口、180g/m²(紙厚約0.23mm)以上のものが超厚口に分類されることがあります。 通常のコピー用紙と同じ感覚でプリンターにセットできるものが多く、プレゼン資料の表紙や簡易的なカード、POP作成などに役立ちます。
カラーバリエーションが豊富な製品もあり、用途に合わせて色を選ぶ楽しみもあります。
用途別!コピー用紙より少し厚い紙のおすすめの選び方

コピー用紙より少し厚い紙を選ぶ際には、どのような目的で使うのかを明確にすることが大切です。用途に合った紙を選ぶことで、仕上がりの質が格段に向上し、受け取る人にも良い印象を与えられます。ここでは、具体的な用途ごとにおすすめの紙の選び方をご紹介します。
名刺やはがき、メッセージカードに使う場合
名刺やはがき、メッセージカードは、受け取った人に直接手渡すことが多いため、紙の質感や厚みが印象を大きく左右します。官製はがき程度の厚み(約0.20~0.22mm、坪量180~220g/m²、連量180kg前後)を目安に選ぶと、しっかりとした高級感を演出できます。 具体的には、なめらかな手触りのケント紙や、落ち着いた印象のマットコート紙がおすすめです。
特に名刺では、連量180kgがビジネスシーンで最もよく使われる厚さと言われています。 少し厚めの名刺やショップカードには、連量200kg(紙厚0.28mm)のケント紙も良いでしょう。 また、両面印刷に対応した厚手の用紙を選ぶと、デザインの幅が広がります。
チラシやパンフレット、メニュー表に使う場合
チラシやパンフレット、メニュー表は、情報を伝えるだけでなく、手に取ったときの感触も重要です。一般的なコピー用紙よりも厚みがあることで、安っぽく見えず、内容の信頼性も高まります。 連量90kg以上の「厚口」や、連量110kg程度の「特厚口」の用紙が適しています。 マットコート紙は、光沢を抑えた上品な仕上がりで、文字も読みやすいため、多くの情報を掲載するパンフレットやメニュー表にぴったりです。
写真やイラストを鮮やかに見せたい場合は、光沢紙も選択肢に入ります。 厚手タイプのスーパーファイン紙も、メニューやPOP作成に適しています。 用紙の種類によって印刷の仕上がりや紙の折れやすさも変わるため、用途に合わせて慎重に選びましょう。
写真やイラストをきれいに印刷したい場合
写真やイラストを美しく印刷したいなら、用紙選びは非常に重要です。色彩の再現性や鮮明さを重視するなら、光沢紙やマットコート紙がおすすめです。 光沢紙は、写真のツヤ感を最大限に引き出し、鮮やかな発色を実現します。 一方、マットコート紙は、光沢を抑えることで落ち着いた雰囲気の仕上がりになり、イラストや風景写真など、しっとりとした表現をしたい場合に適しています。
また、白色度が高い用紙を選ぶことで、より鮮明な印刷結果が期待できます。 プリンターのインクの種類(染料インクか顔料インクか)によっても相性があるため、使用するプリンターに合った用紙を選ぶことも大切です。
プレゼン資料や報告書をワンランクアップさせたい場合
プレゼン資料や報告書は、内容だけでなく見た目の印象も大切です。コピー用紙よりも少し厚い紙を使うことで、資料に重厚感と高級感が加わり、説得力が増します。 上質紙の厚口や特厚口(連量90kg~110kg程度)が適しており、文字が中心の資料でも、しっかりとした紙質が信頼感を高めます。
特に、重要な会議での資料や、顧客に提出する報告書など、ここぞという場面で使う資料には、少し良い紙を選ぶことで、相手に与える印象が大きく変わるでしょう。 また、両面印刷に対応した厚手の用紙を選ぶと、ページ数の多い資料でもすっきりとまとまります。
厚い紙をプリンターで印刷する際の注意点とコツ
コピー用紙よりも厚い紙をプリンターで印刷する際には、いくつかの注意点があります。適切な設定や対策を講じることで、紙詰まりや印刷の失敗を防ぎ、きれいに仕上げることができます。
プリンターの対応紙厚を確認する
厚い紙を印刷する前に、必ずお使いのプリンターがその厚さに対応しているかを確認しましょう。プリンターにはそれぞれ印刷できる用紙の厚さの上限が設定されており、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認できます。 一般的な家庭用インクジェットプリンターでは、0.3mm程度の厚さが上限となっていることが多いです。
対応範囲外の厚い紙を使用すると、紙詰まりやプリンターの故障の原因となる可能性があります。 特に、名刺やはがき用の厚紙は、プリンターの対応範囲をよく確認してから購入するようにしましょう。
給紙方法と排紙方法の設定
厚い紙を印刷する際は、給紙方法と排紙方法にも注意が必要です。多くのプリンターでは、厚紙を印刷する際に「手差し給紙」が推奨されています。 これは、手差し給紙の方が紙がプリンター内部で大きく曲がることなく、スムーズに給紙されるためです。プリンターの設定画面で、用紙の種類を「厚紙」や「はがき」などに設定し、給紙方法も手差しに切り替えるようにしてください。
また、排紙口に十分なスペースを確保し、印刷された紙がスムーズに排出されるようにすることも大切です。紙が詰まったり、折れ曲がったりするのを防ぐことにつながります。
紙詰まりを防ぐための対策
厚い紙は、通常のコピー用紙に比べて紙詰まりを起こしやすい傾向があります。紙詰まりを防ぐためには、いくつかの対策が有効です。まず、一度にセットする枚数を少なくし、プリンターの給紙トレイに無理なく収まる量に調整しましょう。 また、紙の端が折れていたり、カールしていたりすると紙詰まりの原因になるため、状態の良い紙を使用することが重要です。
プリンター内部のローラーが汚れていると、紙がうまく送られないこともあるので、定期的に清掃することもおすすめします。もし紙詰まりが発生した場合は、無理に引き抜かず、プリンターの取扱説明書に従って慎重に取り除いてください。
よくある質問

- コピー用紙より少し厚い紙はどこで買えますか?
- 厚い紙を使うとインクの乗りは変わりますか?
- プリンターが厚い紙に対応しているか確認する方法は?
- 紙の厚さで印刷品質は変わりますか?
- 厚い紙は両面印刷できますか?
- コピー用紙の厚さの単位は何ですか?
- 一般的なコピー用紙の厚さはどのくらいですか?
- 厚口コピー用紙と特厚口コピー用紙の違いは何ですか?
コピー用紙より少し厚い紙はどこで買えますか?
コピー用紙より少し厚い紙は、文具店、家電量販店、インターネット通販サイトなどで購入できます。特にインターネット通販サイトでは、様々な種類や厚さの紙を比較検討しやすく、大容量パックでお得に購入できる場合も多いです。 また、専門の紙販売店では、よりニッチな種類の紙や、少量での購入も可能です。
厚い紙を使うとインクの乗りは変わりますか?
厚い紙は、紙の種類や表面加工によってインクの乗りが変わることがあります。例えば、光沢紙はインクが表面に定着しやすく、鮮やかな発色になります。 一方、上質紙のような非加工紙は、インクが紙に吸収されるため、落ち着いた仕上がりになる傾向があります。 マットコート紙は、インクの吸収性が良く、にじみにくい特徴があります。
使用するインクの種類(染料インク、顔料インク)によっても相性が異なるため、試し刷りをして確認することをおすすめします。
プリンターが厚い紙に対応しているか確認する方法は?
プリンターが厚い紙に対応しているかを確認するには、まずお使いのプリンターの取扱説明書を確認するのが最も確実な方法です。取扱説明書には、対応する用紙の種類や厚さ(坪量g/m²や紙厚mm)が明記されています。 また、メーカーのウェブサイトでも、製品仕様のページで確認できることが多いです。プリンターによっては、手差し給紙であれば厚紙に対応している場合もあります。
紙の厚さで印刷品質は変わりますか?
紙の厚さは、印刷品質に大きく影響します。一般的に、厚みのある紙は裏写りしにくく、インクのにじみも抑えられるため、より高品質な印刷結果が得られやすいです。 特に写真やイラストなど、インクを多く使う印刷では、厚手の紙の方が発色が良く、高級感のある仕上がりになります。 また、紙のコシが強いため、資料などが折れ曲がりにくく、耐久性も向上します。
厚い紙は両面印刷できますか?
厚い紙でも両面印刷が可能なものがあります。製品によっては「両面印刷対応」と明記されているものを選ぶと良いでしょう。 ただし、厚手の紙はプリンター内部で反りやすい場合があるため、両面印刷の際にはプリンターの設定で「厚紙」や「はがき」などを選択し、給紙方法も手差しにすることで、紙詰まりや印刷のズレを防ぎやすくなります。
また、インクジェットプリンターの場合、インクの乾燥時間を考慮して片面ずつ印刷するなどの工夫も有効です。
コピー用紙の厚さの単位は何ですか?
コピー用紙の厚さを表す主な単位は、「坪量(つぼりょう)」「連量(れんりょう)」「紙厚(かみあつ)」の3種類です。 坪量は1平方メートルあたりの紙の重さ(g/m²)、連量は特定のサイズの紙1,000枚の重さ(kg)、紙厚は紙の実際の厚さ(mmやμm)を示します。 これらの単位を理解することで、紙の厚みを正確に把握し、用途に合った紙を選べるようになります。
一般的なコピー用紙の厚さはどのくらいですか?
一般的なコピー用紙の厚さは、約0.09mm程度です。 坪量で表すと、64g/m²から80g/m²程度のものが多く普及しています。 この厚さを基準として、それよりも少し厚い紙を選ぶ際の目安にすると良いでしょう。例えば、官製はがきは0.20~0.22mm程度の厚さがあり、坪量では209g/m²程度です。
厚口コピー用紙と特厚口コピー用紙の違いは何ですか?
「厚口コピー用紙」と「特厚口コピー用紙」は、一般的なコピー用紙よりも厚みがある紙の分類です。明確な基準はメーカーによって異なる場合がありますが、一般的には厚口が連量90kg程度、特厚口が連量110kg程度とされています。 特厚口の方が厚口よりもさらに厚みがあり、よりしっかりとした質感になります。 用途としては、厚口は少ししっかりさせたい資料やチラシに、特厚口はパンフレットや名刺、はがきなど、より厚みが求められるものに適しています。
まとめ
- コピー用紙より少し厚い紙を選ぶ際は、用途を明確にすることが大切です。
- 紙の厚さは「坪量(g/m²)」や「連量(kg)」で表され、数値が大きいほど厚くなります。
- 一般的なコピー用紙の厚さは約0.09mm(64~80g/m²)です。
- 上質紙は自然な風合いで書きやすく、資料やメッセージカードにおすすめです。
- ケント紙はなめらかな質感と高い白色度で、イラストやポストカードに適しています。
- マットコート紙は光沢を抑え、落ち着いた仕上がりの写真やパンフレットに良いでしょう。
- 光沢紙は写真印刷に最適で、鮮やかな発色を求める場合に選ばれます。
- 特厚口・超厚口コピー用紙は、手軽に厚みを出したい資料やPOPに便利です。
- 名刺やはがきには、官製はがき程度の厚み(約0.20~0.22mm、連量180kg前後)がおすすめです。
- プリンターで厚い紙を印刷する際は、対応紙厚の確認が不可欠です。
- 手差し給紙や適切な用紙設定で、紙詰まりを防ぎましょう。
- 厚い紙は文具店、家電量販店、インターネット通販サイトで購入できます。
- 紙の厚みは印刷品質に影響し、厚い紙は裏写りしにくく高品質な仕上がりになります。
- 両面印刷対応の厚紙を選び、プリンター設定に注意すれば両面印刷も可能です。
- 厚口と特厚口は厚みの違いで、特厚口の方がより厚みがあります。
