ふかふかで暖かい羽毛布団は、日々の疲れを癒してくれる大切な寝具です。しかし、使い続けるうちに汗や皮脂、ホコリなどが蓄積し、衛生面が気になる方も多いのではないでしょうか。自宅の洗濯機では大きすぎて洗えない、干す場所がないといった悩みから、ウォッシュハウス(コインランドリー)での洗濯を検討している方もいるでしょう。
本記事では、ウォッシュハウスで羽毛布団を洗う際のメリット・デメリットから、失敗しないための準備、具体的な洗い方、そしてふわふわに仕上げる乾燥のコツまで、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたも自宅では難しい羽毛布団の丸洗いを、ウォッシュハウスで手軽に、そしてきれいにできるようになります。
ウォッシュハウスで羽毛布団を洗うメリットとデメリット

ウォッシュハウスで羽毛布団を洗うことには、自宅での洗濯にはない魅力と、いくつか注意すべき点があります。それぞれの側面を理解し、ご自身の状況に合った選択をすることが大切です。
メリット:自宅よりきれいに、乾燥も早い
ウォッシュハウスの最大のメリットは、大型の洗濯機と乾燥機を利用できる点です。自宅の洗濯機では入りきらないサイズの羽毛布団も、大型洗濯機ならゆったりと丸洗いできます。これにより、布団の隅々までしっかりと水と洗剤が行き渡り、汗や皮脂、ダニのフンや死骸といった水溶性の汚れを効果的に除去できるでしょう。
また、業務用の強力な乾燥機は、羽毛布団を短時間で完全に乾燥させることが可能です。自宅での天日干しでは1〜2日かかることもある羽毛布団の乾燥も、ウォッシュハウスなら60〜80分程度で完了するケースが多いです。 高温での乾燥は、ダニ対策としても有効とされています。
デメリット:手間、費用、失敗のリスク
一方で、ウォッシュハウスを利用するデメリットも存在します。まず、自宅からウォッシュハウスまで羽毛布団を運ぶ手間がかかります。特に大きなサイズの布団は、持ち運びが大変に感じるかもしれません。
費用も考慮すべき点です。コインランドリーでの洗濯と乾燥にかかる費用は、一般的に1,500円から2,000円程度が目安とされています。 クリーニング専門店に依頼するよりは安価ですが、自宅で洗うよりは費用がかかります。
また、誤った洗い方や乾燥方法を選ぶと、羽毛が偏ったり、側生地を傷めたりする失敗のリスクもあります。特に、洗濯表示を無視したり、不適切な洗剤を使用したりすると、羽毛の保温性が損なわれる可能性があるので注意が必要です。
ウォッシュハウスで羽毛布団を洗う前の準備

ウォッシュハウスで羽毛布団を洗う前に、いくつかの準備をしておくことで、失敗を防ぎ、よりきれいに仕上げることができます。大切な羽毛布団を傷めないためにも、事前の確認と準備を怠らないようにしましょう。
洗濯表示の確認は必須
まず最も重要なのが、羽毛布団についている洗濯表示タグの確認です。洗濯機で洗えるマークや手洗いマークがあれば、家庭での洗濯が可能です。 しかし、「水洗い不可」のマークがついている場合や、シルクなどのデリケートな素材が使われている高級な羽毛布団は、ウォッシュハウスでの洗濯は避け、専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。
洗濯表示には、水温の上限や洗濯の強さなども示されています。これらの表示を参考に、適切な洗濯コースを選ぶようにしましょう。
汚れのチェックと前処理
羽毛布団を洗濯機に入れる前に、全体を軽く叩いてホコリを落としておきましょう。 目立つシミや汚れがある場合は、薄めたおしゃれ着用の中性洗剤をなじませて、前処理をしておくと汚れが落ちやすくなります。 洗剤を直接布団にかけると、生地を傷めたり洗いムラができたりする原因になるため、必ず水やぬるま湯で薄めてから使用してください。
洗濯ネットの活用
羽毛布団を洗濯する際は、大型の洗濯ネットに入れるのが基本です。 洗濯ネットに入れることで、洗濯中の羽毛の偏りや側生地の破損を防ぐことができます。 ただし、コインランドリーの大型洗濯機の場合、容量が大きいのでネットに入れなくても問題ないという意見もありますが、大切な布団を守るためには使用を推奨します。
ドラム式洗濯機の場合、機種によっては洗濯ネットが使えないこともあるため、取扱説明書を確認しましょう。
持っていくものリスト
ウォッシュハウスへ持っていくと便利なものをリストアップしました。忘れ物がないように準備しましょう。
- 洗濯表示を確認した羽毛布団
- 大型洗濯ネット(必要であれば)
- おしゃれ着用中性洗剤(ウォッシュハウスに備え付けがない場合や、こだわりがある場合)
- 小銭またはICカード(ウォッシュハウスの支払い方法による)
- テニスボール(乾燥時に羽毛をほぐすため、任意)
- 持ち帰り用の大きな袋やランドリーバッグ
- 時間をつぶすための本やスマートフォンなど
ウォッシュハウスでの羽毛布団の洗い方ステップ

事前の準備が整ったら、いよいよウォッシュハウスで羽毛布団を洗うステップに入ります。適切な洗濯機を選び、正しい方法で洗うことで、羽毛布団をきれいに保ち、長持ちさせることができます。
洗濯機の選び方と投入方法
ウォッシュハウスには様々な容量の洗濯機がありますが、羽毛布団を洗う際は、布団のサイズに合った大型の洗濯機を選ぶことが重要です。シングルサイズの羽毛布団であれば最低8kg、できれば12kg以上の容量がある洗濯機が推奨されています。 小さい容量の洗濯機に無理に押し込むと、羽毛布団に負担がかかり、破損や汚れ落ちの悪さにつながる可能性があります。
羽毛布団を洗濯機に入れる際は、縦に細長く三つ折りにしてから端からくるくると巻き、洗濯ネットに入れて投入します。 洗濯槽に水が溜まったら、一度運転を停止させ、羽毛布団を両手で押し込んでしっかりと水に馴染ませると、より効果的に洗えます。
おすすめの洗剤とコース選び
羽毛布団の洗濯には、おしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。 一般的な衣類用洗剤に多い弱アルカリ性洗剤は、羽毛の油分を取りすぎてしまい、羽毛を傷める原因となることがあります。 また、粉洗剤は羽毛に溶け残る可能性があり、側生地を傷める原因になるため、液体洗剤を選ぶのがおすすめです。
柔軟剤は、羽毛同士がくっついて固まり、保温力が低下する原因となるため、使用は避けてください。
洗濯コースは、洗濯機に「大物洗いコース」や「毛布コース」「布団コース」があれば、それを選びましょう。 これらのコースがない場合は、デリケート素材に適した「ドライコース」などを選択します。 標準コースでの洗濯は、羽毛布団を傷めるだけでなく、洗濯機が故障する可能性もあるため避けてください。
洗濯中の注意点
洗濯中は、特に大きな問題がなければ基本的に洗濯機にお任せで大丈夫です。ただし、洗濯機が一時停止するタイミングで、羽毛布団が均等に水に浸かっているか確認し、必要であれば手で押し込んで調整すると良いでしょう。
また、ウォッシュハウスは多くの人が利用する場所なので、洗濯が終わったら速やかに乾燥機に移すなど、他の利用者の迷惑にならないよう配慮することも大切です。
羽毛布団をふわふわに仕上げる乾燥方法

羽毛布団の洗濯で最も重要な工程の一つが乾燥です。しっかりと乾燥させないと、カビや臭いの原因になるだけでなく、羽毛のふっくら感が失われてしまいます。ウォッシュハウスの乾燥機を上手に活用して、ふわふわの羽毛布団に仕上げましょう。
乾燥機の選び方と温度設定
ウォッシュハウスの乾燥機も、洗濯機と同様に大型のものを選びましょう。羽毛布団が中で十分に回転できるスペースがあることが、均一に乾燥させるためのコツです。
乾燥機の温度設定については、一般的なコインランドリーの大型乾燥機は60〜70℃の温風で乾燥させます。 羽毛製品メーカーの推奨温度は50℃程度とされていますが、コインランドリーの乾燥機は高温になるため、乾燥時間を調整することが大切です。 羽毛布団の洗濯表示で乾燥機の使用が「タンブラー乾燥禁止」となっている場合は、コインランドリーでの乾燥は避けるべきです。
乾燥ムラを防ぐコツ
羽毛布団は厚みがあるため、乾燥ムラができやすい傾向があります。これを防ぐためには、乾燥中に何度か乾燥機を停止させ、羽毛布団の向きを変えたり、手でほぐしたりすることが有効です。 これにより、風が均等に当たり、全体が効率よく乾きます。目安としては10分〜20分おきに確認すると良いでしょう。
また、乾いたバスタオルを数枚一緒に乾燥機に入れると、タオルが水分を吸収し、乾燥時間を早める効果が期待できます。
テニスボール活用術
羽毛布団をよりふわふわに仕上げるための裏技として、テニスボールを数個(2〜3個が目安)一緒に乾燥機に入れる方法があります。 テニスボールが乾燥機の中で羽毛布団にぶつかることで、固まりがちな羽毛を叩きほぐし、偏りを防ぎながらふっくらと仕上げてくれます。 ただし、洗濯槽内が損傷するケースもあるため、事前にウォッシュハウスの店員さんに確認してから行うようにしてください。
生乾きは厳禁!しっかり乾燥させる方法
羽毛布団は中まで完全に乾燥させることが非常に重要です。生乾きのまま放置すると、カビや嫌な臭いの原因となり、羽毛を傷めてしまうことにもつながります。
コインランドリーでの乾燥時間の目安は、羽毛布団の場合60分〜80分程度ですが、厚みや洗濯物の量、乾燥機の性能によって異なります。 乾燥が終わったと思っても、必ず布団の中心部分まで手で触って確認し、少しでも湿り気を感じたら追加で乾燥させましょう。 完全に乾かすには、標準時間に10分程度追加することがおすすめされています。
持ち帰った後も、風通しの良い場所で陰干しをして、念入りに湿気を飛ばすと安心です。
ウォッシュハウスで羽毛布団を洗う際の注意点
ウォッシュハウスで羽毛布団を洗うことは便利ですが、いくつかの注意点を守らないと、布団を傷めたり、期待通りの仕上がりにならなかったりする可能性があります。大切な羽毛布団を長く使うためにも、以下の点に留意しましょう。
羽毛の偏りを防ぐ方法
羽毛布団は、洗濯や乾燥の過程で中の羽毛が偏ってしまうことがあります。羽毛が偏ると、布団の保温性が低下したり、一部だけが薄くなったりしてしまいます。これを防ぐためには、洗濯ネットの使用に加え、乾燥中に定期的に布団をほぐすことが大切です。
特に乾燥機から出した直後は、羽毛が固まっていることがあるため、手で優しく叩いたり揉みほぐしたりして、羽毛を均一に広げるようにしましょう。テニスボールを一緒に乾燥機に入れる方法も、羽毛の偏りを防ぐのに役立ちます。
頻繁な洗濯は避けるべき理由
清潔に保ちたい気持ちはわかりますが、羽毛布団の頻繁な洗濯は避けるべきです。一般的に、羽毛布団の洗濯頻度は2~3年に1回、または5年に1回程度が目安とされています。 洗いすぎると、羽毛が傷んでかさが減ったり、側生地が劣化したりして、布団の寿命を縮めてしまう可能性があります。
日常的な汚れや臭いが気になる場合は、羽毛布団カバーをこまめに洗濯することで、清潔な状態を保つことができます。 また、定期的に陰干しをして湿気を飛ばすことも、羽毛布団を長持ちさせるコツです。
失敗例とその対策
ウォッシュハウスでの羽毛布団の洗濯には、以下のような失敗例が考えられます。
- 羽毛が偏って固まってしまった: 洗濯ネットを使用し、乾燥中にこまめにほぐす、テニスボールを使うなどの対策を取りましょう。
- 生乾きでカビや臭いが発生した: 乾燥時間を十分に確保し、布団の中心まで完全に乾いているか確認することが重要です。必要であれば追加乾燥を行い、持ち帰った後も陰干しでしっかり湿気を飛ばしましょう。
- 側生地が破れて羽毛が飛び出した: 洗濯表示で水洗い可能か確認し、容量の小さい洗濯機に無理に詰め込まないようにしましょう。洗濯ネットの利用も有効です。
- 羽毛のふっくら感がなくなった: 柔軟剤の使用を避け、中性洗剤を選びましょう。 また、洗いすぎもふっくら感を損なう原因になります。
これらの失敗を避けるためにも、事前の準備と正しい手順、そして乾燥時の丁寧な確認が不可欠です。
よくある質問

ウォッシュハウスで羽毛布団を洗う費用はどのくらい?
ウォッシュハウスで羽毛布団を洗濯から乾燥まで行う場合、一般的に1,500円から2,000円程度が目安です。 ただし、地域や店舗、洗濯機・乾燥機の容量によって料金は異なります。洗濯料金が500円〜800円前後、乾燥料金が600円〜1,000円前後という情報もあります。
羽毛布団は自宅の洗濯機で洗える?
羽毛布団の洗濯表示に洗濯機洗い可能のマークがあれば、自宅の洗濯機でも洗うことは可能です。 ただし、洗濯機の容量が十分であること(シングルで8kg以上、できれば12kg以上推奨)、そして「大物洗いコース」や「毛布コース」などの布団に適したコースがあることが条件です。 自宅で洗う場合は、完全に乾燥させるまでに時間がかかるため、晴れた日を選び、風通しの良い場所でしっかり干す必要があります。
羽毛布団のクリーニングとウォッシュハウス、どちらが良い?
どちらが良いかは、布団の状態や求める仕上がり、費用、手間によって異なります。ウォッシュハウスは、費用を抑えつつ手軽に丸洗いしたい場合に適しています。 一方、目立つシミや頑固な汚れがある場合、羽毛の偏りやボリュームの低下が著しい場合、または高価な羽毛布団の場合は、専門的な技術を持つクリーニング店に依頼するのがおすすめです。
クリーニングの料金相場は、店舗持ち込みでシングル4,000円〜5,500円、宅配クリーニングで6,000円〜10,000円程度と、ウォッシュハウスより高くなりますが、プロの仕上がりと手間がかからないメリットがあります。
羽毛布団の洗濯頻度は?
羽毛布団の洗濯頻度は、一般的に2〜3年に1回、または5年に1回程度が目安とされています。 頻繁に洗いすぎると羽毛を傷める原因になるため、日常的にはカバーをこまめに洗濯し、定期的に陰干しをするなどのお手入れで清潔を保つことが大切です。 臭いやボリュームの低下、目立つ汚れがある場合は、洗濯を検討するタイミングです。
羽毛布団の乾燥時間はどれくらい?
ウォッシュハウスの乾燥機を使用する場合、羽毛布団の乾燥時間は60分〜80分程度が目安です。 ただし、布団の厚みやサイズ、洗濯物の量、乾燥機の性能によって時間は変動します。生乾きを防ぐためにも、乾燥中に何度か布団をほぐし、中心部まで完全に乾いているか確認しながら、必要に応じて追加乾燥を行いましょう。
まとめ
- ウォッシュハウスでの羽毛布団洗濯は、大型洗濯機と乾燥機で自宅よりきれいに、短時間で乾燥できる。
- 洗濯前には必ず洗濯表示を確認し、水洗い不可のものは避ける。
- 目立つ汚れは事前に中性洗剤で前処理をすると良い。
- 羽毛布団は洗濯ネットに入れ、容量の大きい洗濯機を選ぶ。
- 洗剤は羽毛に優しいおしゃれ着用中性洗剤を使用し、柔軟剤は避ける。
- 洗濯コースは「大物洗いコース」や「毛布コース」を選ぶ。
- 乾燥は大型乾燥機で60分〜80分が目安だが、完全に乾かすことが重要。
- 乾燥中に布団をほぐしたり、テニスボールを入れたりするとふわふわに仕上がる。
- 生乾きはカビや臭いの原因となるため、中心部までしっかり乾燥させる。
- ウォッシュハウス利用の費用は1,500円〜2,000円程度が目安。
- 洗濯頻度は2〜5年に1回程度とし、洗いすぎに注意する。
- 日常はカバーの洗濯や陰干しで清潔を保つ。
- シミやボリューム低下が著しい場合はクリーニングも検討する。
- クリーニングはウォッシュハウスより費用は高いが専門的な仕上がりが期待できる。
- ウォッシュハウス利用時は他の利用者に配慮する。
