「白目がぶよぶよしている」「ゼリー状に膨らんでいる」といった症状に、驚きや不安を感じていませんか?特にコンタクトレンズを使っている方にとって、この「結膜浮腫」は気になる目のトラブルの一つでしょう。本記事では、結膜浮腫がなぜ起こるのか、コンタクトレンズとの関係性、具体的な症状、そして適切な対処法や予防策について詳しく解説します。
結膜浮腫とは?コンタクトレンズとの関係

結膜浮腫は、白目の表面を覆う透明な膜である結膜に水分が溜まり、むくんだ状態を指します。見た目のインパクトが強く、不安に感じる方も多いでしょう。しかし、その正体やコンタクトレンズとの関係を理解すれば、適切に対応できます。
結膜浮腫の基本的な知識
結膜は、まぶたの裏側から眼球の前面(白目の部分)を覆う薄い透明な膜で、目を保護する大切な役割を担っています。この結膜の下に水分が溜まってむくんだ状態が結膜浮腫です。白目全体が腫れることもあれば、一部だけがゼリー状に膨らむこともあります。多くの場合、アレルギー反応が主な原因として挙げられますが、感染症や物理的な刺激、薬剤などが原因となることもあります。
結膜浮腫自体は、通常は数時間から数日で自然に吸収されることが多いですが、原因によっては治療が必要になる場合もあります。
コンタクトレンズが結膜浮腫を引き起こす理由
コンタクトレンズの使用は、結膜浮腫を引き起こす一因となることがあります。特に、不適切な使用やケアが原因で、目に負担がかかることで発生しやすくなります。
- アレルギー反応: コンタクトレンズの素材や洗浄液に含まれる成分、あるいはレンズに付着した花粉やハウスダストなどのアレルゲンが目に触れることで、アレルギー反応が起こり結膜浮腫につながることがあります。
- 物理的な刺激: 長時間の装用や、目に合わないコンタクトレンズの使用、乾燥した状態でのレンズの摩擦などが、結膜に物理的な刺激を与え、炎症やむくみを引き起こすことがあります。
- 不衛生な管理: 汚れたコンタクトレンズを装用すると、細菌やウイルスが目に侵入しやすくなり、結膜炎を引き起こす可能性があります。この結膜炎が原因で結膜浮腫が発生することもあります。
- ドライアイ: コンタクトレンズを装用していると、涙の量が減ったり、涙が不安定になったりして目が乾燥しやすくなります。ドライアイが悪化すると、結膜に炎症が起こり、浮腫につながることもあります。
これらの要因が複合的に絡み合い、結膜浮腫を引き起こすことがあるため、コンタクトレンズを使用している方は特に注意が必要です。
結膜浮腫の主な症状と見分け方

結膜浮腫は、その見た目からすぐに気づくことが多い目の症状です。どのような状態が結膜浮腫なのか、具体的な症状と見分け方を知っておきましょう。
白目がゼリー状に膨らむ具体的な症状
結膜浮腫の最も特徴的な症状は、白目がゼリー状にぶよぶよと膨らむことです。 これは、結膜の下に透明な液体が溜まることで起こります。ひどい場合には、黒目の周り全体が大きく盛り上がり、まぶたを閉じにくくなることもあります。 まるで目玉が飛び出してきたように見えて、驚いてしまう方も少なくありません。
このゼリー状の膨らみは、通常、痛みを感じることは少ないですが、違和感や異物感を伴うことがあります。
異物感や充血、かゆみなどの付随症状
結膜浮腫は、単独で現れることもありますが、多くの場合、他の目の症状を伴います。特に、アレルギー性結膜炎が原因の場合には、強いかゆみが特徴です。
- 異物感: 目の中に何か入っているようなゴロゴロとした不快感を感じることがあります。
- 充血: 白目の血管が拡張し、赤く見えることがあります。
- かゆみ: 特にアレルギーが原因の場合、強いかゆみを伴うことが多く、目をこすってしまうと症状が悪化する可能性があります。
- 涙や目やに: 炎症が強い場合や感染症が原因の場合には、涙が増えたり、目やにが出たりすることもあります。
これらの症状がコンタクトレンズ装用中に現れた場合は、結膜浮腫の可能性を考え、速やかに適切な対処をすることが大切です。
結膜浮腫になったらどうする?正しい対処法

結膜浮腫の症状が現れたら、見た目のインパクトに驚くかもしれませんが、落ち着いて正しい対処をすることが重要です。自己判断で放置せず、適切な行動を心がけましょう。
まずはコンタクトレンズの使用を中止する
結膜浮腫の症状に気づいたら、すぐにコンタクトレンズの使用を中止することが最も大切な初期対応です。 コンタクトレンズが原因で症状が悪化している可能性が高いため、レンズを外して目を休ませましょう。無理に装用を続けると、炎症がさらにひどくなったり、他の目のトラブルにつながったりする恐れがあります。
メガネを常用している方は、この機会にメガネに切り替えることをおすすめします。メガネがない場合は、無理せず目を休ませるようにしてください。
速やかに眼科を受診する重要性
コンタクトレンズの使用を中止したら、できるだけ早く眼科を受診することが重要です。 結膜浮腫は、アレルギーだけでなく、感染症や他の目の病気が原因で起こることもあります。 自己判断で市販薬を使用したり、放置したりすると、症状が悪化したり、適切な治療が遅れたりする可能性があります。
眼科では、結膜浮腫の原因を特定し、それぞれの原因に合わせた適切な治療を受けることができます。特に、痛みや強い充血、目やにを伴う場合は、緊急性の高い病気の可能性もあるため、ためらわずに受診しましょう。
自宅でできる応急処置
眼科を受診するまでの間、自宅でできる応急処置として、目を冷やす方法があります。
- 目を冷やす: 冷たいタオルや保冷剤(直接目には当てず、清潔な布で包む)をまぶたの上に優しく当てて冷やすと、炎症を抑え、むくみを和らげる効果が期待できます。
- 目をこすらない: かゆみがあっても、絶対に目をこすったり触ったりしないようにしましょう。 目をこする行為は、マスト細胞を活性化させ、ヒスタミンの放出を増大させるため、炎症をさらに悪化させてしまいます。
これらの応急処置はあくまで一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。必ず眼科を受診して、医師の指示に従ってください。
眼科での診断と治療の進め方

眼科を受診すると、医師が目の状態を詳しく診察し、結膜浮腫の原因を特定します。その上で、症状に合わせた適切な治療が行われます。
結膜浮腫の診断方法
眼科では、まず問診で症状の経過やコンタクトレンズの使用状況、アレルギーの有無などを詳しく確認します。その後、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)という特殊な顕微鏡を使って、目の表面(結膜や角膜)の状態を詳細に観察します。
アレルギーが疑われる場合は、アレルゲンを特定するための検査を行うこともあります。また、感染症が疑われる場合には、目やになどを採取して細菌やウイルスの検査を行うこともあります。これらの検査を通じて、結膜浮腫の正確な原因を突き止め、最適な治療方針を決定します。
主な治療薬と治療期間
結膜浮腫の治療は、その原因によって異なります。
- アレルギーが原因の場合: 抗アレルギー薬の点眼薬や、炎症を抑えるためのステロイド点眼薬が処方されることが多いです。
- 感染症が原因の場合: 細菌性であれば抗菌薬の点眼薬、ウイルス性であれば抗ウイルス薬の点眼薬が用いられることがあります。
- 物理的な刺激が原因の場合: 炎症を抑える点眼薬が処方され、目を休ませることが重要です。
多くの場合、結膜浮腫は数日で自然に吸収されますが、点眼薬を使用することで症状の改善を早めることができます。 治療期間は原因や症状の程度によって異なりますが、医師の指示に従って点眼を続け、定期的に診察を受けることが大切です。
コンタクトレンズ再開の目安
結膜浮腫が治癒した後、いつからコンタクトレンズを再開できるかは、医師の判断が最も重要です。
一般的には、目の炎症が完全に治まり、結膜浮腫が消失してから、医師の許可を得て再開することになります。再開する際には、以下の点に注意が必要です。
- 医師の指示を厳守する: 目の状態は個人差があるため、必ず眼科医と相談し、再開のタイミングや注意点を確認しましょう。
- 新しいレンズを使用する: 以前使用していたレンズが原因であった可能性も考慮し、新しいコンタクトレンズを使用することが推奨されます。
- 装用時間を短くする: 最初は短い時間から装用を開始し、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。
- 目の状態を観察する: 再開後も、目の異変に注意し、少しでも違和感があればすぐに使用を中止して眼科を受診してください。
焦らず、目の健康を最優先に考えた上で、コンタクトレンズの再開を検討しましょう。
結膜浮腫を予防するためのコツ

結膜浮腫は、日頃の目のケアやコンタクトレンズの正しい使い方で、ある程度予防することが可能です。快適なコンタクトレンズ生活を送るために、以下のコツを実践しましょう。
正しいコンタクトレンズケアの徹底
コンタクトレンズのケアは、目の健康を守る上で非常に重要です。特に2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプなどの繰り返し使用するレンズは、毎日正しいケアを徹底しましょう。
- 手指を清潔にする: レンズを扱う前には、必ず石鹸で手を洗い、清潔なタオルで水分を拭き取ってください。
- こすり洗いをする: 保存液に浸すだけでなく、必ずこすり洗いをして、レンズに付着した汚れ(タンパク質、脂質、花粉など)をしっかり落としましょう。
- 洗浄液は毎日交換する: レンズケースの洗浄液は毎日新しいものに交換し、使い回しは絶対に避けてください。
- レンズケースも清潔に: レンズケースも定期的に洗浄し、乾燥させて清潔に保ちましょう。
ワンデータイプのレンズであっても、取り扱い時には清潔な手指で行うことが大切です。
コンタクトレンズの適切な装用時間と交換時期
コンタクトレンズの装用時間と交換時期を守ることは、目のトラブルを避けるために不可欠です。
- 装用時間を守る: 医師から指示された装用時間を厳守しましょう。長時間装用は目の酸素不足を招き、角膜に負担をかけます。
- 交換時期を守る: ワンデー、2週間、1ヶ月など、それぞれのレンズに定められた交換時期を必ず守り、期間を過ぎたレンズは使用しないでください。 期間を超えて使い続けると、レンズに汚れが蓄積し、目のトラブルの原因となります。
- 連続装用は避ける: 連続装用タイプのレンズでない限り、就寝時には必ずレンズを外しましょう。
目の健康のためにも、無理のない範囲でメガネと併用し、目を休ませる日を作ることも有効です。
アレルギー対策とドライアイ予防
アレルギーやドライアイは、結膜浮腫の大きな原因となるため、日頃から対策を講じることが大切です。
- アレルゲンを避ける: 花粉症の方は、花粉飛散時期に外出を控えたり、花粉対策用のメガネやマスクを着用したりして、アレルゲンが目に入るのを防ぎましょう。 ハウスダストや動物の毛が原因の場合は、こまめな掃除や換気を心がけてください。
- 目をこすらない: かゆみがあっても、目をこすらないように注意しましょう。
- ドライアイ対策: パソコンやスマートフォンの使用時は、意識的にまばたきの回数を増やしたり、適度な休憩を取ったりして目を休ませましょう。 また、エアコンの風が直接目に当たらないようにしたり、加湿器を使用したりして、部屋の乾燥を防ぐことも有効です。
- 人工涙液の活用: 目が乾くと感じたら、防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬で目を潤すのもおすすめです。
定期的な眼科検診のすすめ
コンタクトレンズを安全に使い続けるためには、自覚症状がなくても定期的に眼科検診を受けることが非常に重要です。
目の状態は日々変化しており、自分では気づかないうちにトラブルが進行していることもあります。眼科医は、目の健康状態をチェックし、コンタクトレンズが目に合っているか、ケアが適切に行われているかなどを確認してくれます。
少なくとも3ヶ月に一度は定期検診を受け、目の健康を維持しましょう。 早期にトラブルを発見し、対処することで、結膜浮腫をはじめとする重篤な目の病気を予防できます。
よくある質問

- 結膜浮腫は自然治癒しますか?
- 結膜浮腫になったらコンタクトはいつからつけられますか?
- 結膜浮腫に効く市販薬はありますか?
- 結膜浮腫とアレルギー性結膜炎の違いは何ですか?
- コンタクトレンズで目がゼリー状になるのはなぜですか?
- 結膜浮腫を放置するとどうなりますか?
- 結膜浮腫の予防に効果的な目薬はありますか?
- ワンデーコンタクトでも結膜浮腫になりますか?
結膜浮腫は自然治癒しますか?
結膜浮腫は多くの場合、数時間から数日で自然に吸収され、治癒することがあります。 しかし、原因によっては治療が必要となる場合もあるため、自己判断で放置せず、一度眼科を受診して原因を特定し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
結膜浮腫になったらコンタクトはいつからつけられますか?
結膜浮腫になった場合、コンタクトレンズの装用は中止し、目の炎症が完全に治まり、医師の許可が出てから再開するようにしてください。 目の状態は個人差があるため、必ず眼科医と相談し、再開のタイミングや注意点を確認することが重要です。
結膜浮腫に効く市販薬はありますか?
結膜浮腫に直接的に効く市販薬は限定的であり、原因によっては効果がないばかりか、症状を悪化させる可能性もあります。アレルギーが原因の場合は抗アレルギー成分を含む市販の目薬が一時的に症状を和らげることもありますが、感染症が原因の場合は専門的な治療が必要です。自己判断せず、必ず眼科を受診して適切な診断と処方を受けましょう。
結膜浮腫とアレルギー性結膜炎の違いは何ですか?
結膜浮腫は、結膜に水分が溜まってむくんだ状態そのものを指す症状名です。一方、アレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンによって結膜に炎症が起こる病気です。 結膜浮腫は、アレルギー性結膜炎の症状の一つとして現れることが非常に多いです。
コンタクトレンズで目がゼリー状になるのはなぜですか?
コンタクトレンズの使用中に目がゼリー状になるのは、結膜浮腫の症状です。 これは、コンタクトレンズによる物理的な刺激、アレルギー反応、不適切なケアによる感染、ドライアイなどが原因で、結膜に炎症が起こり、その下に水分が溜まることで発生します。
結膜浮腫を放置するとどうなりますか?
結膜浮腫を放置すると、原因となっている目の病気が悪化する可能性があります。特に、感染症が原因の場合や、目をこすり続けることで角膜に傷がつき、視力に影響を及ぼす重篤な合併症につながることもあります。 症状が軽度であっても、一度眼科を受診して原因を特定し、適切な対処をすることが大切です。
結膜浮腫の予防に効果的な目薬はありますか?
結膜浮腫の予防には、原因となるアレルギーやドライアイへの対策が重要です。アレルギー体質の方は、花粉飛散時期に抗アレルギー点眼薬を予防的に使用することが有効な場合があります。また、ドライアイによる目の乾燥を防ぐために、防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬を使用することもおすすめです。ただし、目薬の使用については必ず眼科医に相談し、指示に従ってください。
ワンデーコンタクトでも結膜浮腫になりますか?
はい、ワンデーコンタクトレンズを使用していても結膜浮腫になる可能性はあります。ワンデーレンズは毎日新しいものに交換するため衛生的ですが、アレルギー体質の方であればレンズに付着した花粉などによるアレルギー反応、レンズの素材が合わないことによる刺激、長時間装用による目の負担などが原因で結膜浮腫を引き起こすことがあります。
まとめ
- 結膜浮腫は白目がゼリー状にむくむ症状です。
- コンタクトレンズの不適切な使用やアレルギーが主な原因です。
- 症状に気づいたらすぐにコンタクトレンズの使用を中止しましょう。
- 速やかに眼科を受診し、原因を特定することが重要です。
- 目を冷やす応急処置は有効ですが、こすらないように注意しましょう。
- 眼科では原因に応じた点眼薬などで治療します。
- コンタクトレンズの再開は医師の許可を得てからにしましょう。
- 正しいレンズケアを徹底し、清潔に保つことが大切です。
- 適切な装用時間と交換時期を守りましょう。
- アレルギー対策やドライアイ予防も結膜浮腫の予防につながります。
- 定期的な眼科検診で目の健康状態を確認しましょう。
- 結膜浮腫は自然治癒することもありますが、放置は避けましょう。
- 市販薬の使用は自己判断せず、医師に相談してください。
- ワンデーコンタクトでも結膜浮腫になる可能性があります。
- 目の異変を感じたら、無理せず眼科を受診することが大切です。
