「血中酸素濃度が低いとどうなるのだろう?」と不安に感じている方もいるかもしれません。血中酸素濃度は、私たちの体が正常に機能するために非常に重要な指標です。この数値が低い状態が続くと、体に様々な不調が現れ、場合によっては命に関わる危険性もあります。
本記事では、血中酸素濃度が低い状態「低酸素血症」が体にどのような影響を及ぼすのか、その原因や具体的な症状、そして自宅でできる対処法から医療機関を受診する目安まで、詳しく解説します。ご自身の健康を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
血中酸素濃度が低い状態「低酸素血症」とは?その危険性

私たちの体は、呼吸によって取り込んだ酸素を血液中のヘモグロビンと結合させ、全身の細胞に供給しています。この酸素が十分に供給されない状態が「低酸素血症」です。血中酸素濃度が低い状態は、体の様々な機能に悪影響を及ぼし、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があります。
特に、脳や心臓といった重要な臓器は酸素不足に非常に弱く、長時間の低酸素状態は機能障害を引き起こす原因となります。ご自身の血中酸素濃度に関心を持ち、適切な知識を得ることは、健康維持の第一歩と言えるでしょう。
血中酸素濃度(SpO2)の基本と正常値
血中酸素濃度は、一般的に「SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)」という数値で表されます。これは、血液中のヘモグロビンがどれくらいの割合で酸素と結合しているかを示すものです。パルスオキシメーターという機器を使って、指先などで手軽に測定できます。
健康な人のSpO2の正常値は、一般的に96%以上とされています。90%を下回る場合は、医療機関での診察が必要となることが多いです。この数値は、体の酸素供給状態を把握するための重要な目安となります。
なぜ血中酸素濃度が低いと危険なのか
血中酸素濃度が低い状態が続くと、体内の細胞や組織に十分な酸素が届かなくなります。酸素は、細胞がエネルギーを作り出すために不可欠な要素であり、不足すると細胞の活動が低下したり、最悪の場合は死滅したりすることもあります。
特に、脳は酸素消費量が非常に多く、酸素不足に陥ると意識障害や認知機能の低下を引き起こす可能性があります。また、心臓も酸素不足によって機能が低下し、不整脈や心不全のリスクが高まるなど、全身の臓器に深刻な影響を及ぼすため、低酸素血症は決して軽視できない状態なのです。
血中酸素濃度が低いとどうなる?体に現れる具体的な症状
血中酸素濃度が低い状態、すなわち低酸素血症になると、体は様々なサインを発します。これらの症状は、酸素不足の程度や持続時間によって異なり、初期には気づきにくいものから、重症化すると命に関わるものまで多岐にわたります。ご自身の体調の変化に注意を払い、異変を感じたら早めに対処することが大切です。
ここでは、血中酸素濃度が低いときに現れる具体的な症状について、初期症状と重症化した場合の症状に分けて詳しく見ていきましょう。
初期に現れやすい症状
血中酸素濃度がわずかに低下し始めた段階では、以下のような症状が現れることがあります。これらの症状は、他の体調不良と区別がつきにくい場合もありますが、複数当てはまる場合は注意が必要です。
- 息切れや呼吸困難を感じる
- 頭痛やめまいがする
- 倦怠感や疲労感が強い
- 集中力が低下する
- 手足のしびれや冷えを感じる
- 顔色が悪くなる(チアノーゼ)
特に、運動時や階段を上る時など、体を動かした際に息切れがひどくなる場合は、酸素不足のサインである可能性が高いです。
重症化すると現れる症状
血中酸素濃度の低下がさらに進み、重症化すると、以下のようなより深刻な症状が現れます。これらの症状が見られた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
- 意識が朦朧とする、意識障害
- 錯乱や見当識障害
- けいれん
- 呼吸が浅く速くなる、または不規則になる
- 唇や爪が紫色になる(重度のチアノーゼ)
- 胸の痛みや動悸
これらの症状は、脳や心臓などの重要臓器に深刻なダメージが及んでいる可能性を示唆しています。一刻も早い医療的な介入が必要となるため、決して自己判断で様子を見ようとせず、救急車を呼ぶなどの対応を検討してください。
血中酸素濃度が低くなる主な原因と背景

血中酸素濃度が低くなる原因は多岐にわたります。主なものとしては、肺や心臓の病気が挙げられますが、貧血や睡眠時無呼吸症候群、さらには喫煙やストレスといった日常生活の習慣も影響を及ぼすことがあります。原因を特定することは、適切な対処法を見つける上で非常に重要です。
ここでは、血中酸素濃度が低くなる主な原因について、病気の種類や生活習慣の観点から詳しく解説します。
呼吸器系の病気が原因の場合
肺は、空気中の酸素を血液に取り込み、二酸化炭素を排出する役割を担っています。そのため、肺に病気があると、酸素の取り込みがうまくいかなくなり、血中酸素濃度が低下します。代表的な呼吸器系の病気には以下のようなものがあります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD):気管支が狭くなり、肺の弾力性が失われることで、空気の出し入れが困難になる病気です。
- 気管支喘息:気道が炎症を起こし、発作的に狭くなることで呼吸が苦しくなります。
- 肺炎:肺に炎症が起こり、酸素と二酸化炭素の交換が阻害されます。
- 肺線維症:肺が硬くなり、酸素を取り込みにくくなる病気です。
- 肺水腫:肺に水分がたまり、ガス交換が妨げられます。
これらの病気は、呼吸機能に直接影響を及ぼすため、血中酸素濃度の低下に直結します。
心臓や循環器系の病気が原因の場合
心臓は、肺で酸素を取り込んだ血液を全身に送り出すポンプの役割をしています。心臓や血管に病気があると、血液の循環が悪くなり、酸素が体の隅々まで届かなくなることで血中酸素濃度が低下することがあります。主な心臓・循環器系の病気は以下の通りです。
- 心不全:心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。
- 狭心症・心筋梗塞:心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭くなったり詰まったりすることで、心臓自体が酸素不足に陥ります。
- 肺高血圧症:肺の血管の血圧が高くなり、心臓に負担がかかることで、肺での酸素交換が阻害されることがあります。
これらの病気は、血液の循環に問題を引き起こすため、結果として全身の酸素供給が不足する原因となります。
その他の原因(貧血、睡眠時無呼吸症候群など)
呼吸器系や循環器系の病気以外にも、血中酸素濃度が低くなる原因はいくつかあります。
- 貧血:血液中のヘモグロビンが不足すると、酸素を運ぶ能力が低下し、体が酸素不足に陥ります。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS):睡眠中に一時的に呼吸が止まることを繰り返す病気で、そのたびに血中酸素濃度が低下します。
- 高山病:標高の高い場所では空気中の酸素濃度が低いため、体が酸素不足になります。
- 薬の副作用:一部の鎮静剤や麻薬性鎮痛薬などは、呼吸を抑制する作用があり、血中酸素濃度を低下させることがあります。
これらの原因も、体の酸素供給バランスを崩す要因となり得ます。
日常生活に潜むリスク(喫煙、ストレス、加齢など)
病気だけでなく、日々の生活習慣も血中酸素濃度に影響を与えることがあります。
- 喫煙:タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、ヘモグロビンと酸素よりも結合しやすいため、酸素運搬能力を著しく低下させます。長期的な喫煙は、COPDなどの呼吸器疾患のリスクも高めます。
- ストレス:過度なストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、呼吸が浅くなることがあります。これにより、酸素の取り込み効率が低下する可能性があります。
- 加齢:年齢を重ねるとともに、肺の機能は徐々に低下します。肺の弾力性が失われたり、肺活量が減少したりすることで、酸素を取り込む能力が低下しやすくなります。
- 肥満:肥満は、呼吸器系や循環器系に負担をかけ、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高めるため、血中酸素濃度の低下につながることがあります。
これらのリスク要因は、日々の積み重ねによって体の酸素供給能力を低下させるため、意識的な改善が求められます。
血中酸素濃度が低いと感じたら?自宅でできる対策と病院受診の目安

血中酸素濃度が低いと感じた時、どのように対処すれば良いのか迷う方もいるでしょう。まずは落ち着いて、自宅でできる一時的な対処法を試したり、パルスオキシメーターでセルフチェックをしたりすることが大切です。しかし、症状によってはすぐに医療機関を受診する必要があるため、その目安を知っておくことも重要です。
ここでは、血中酸素濃度が低いと感じた際の具体的な対応策と、病院を受診すべき危険なサインについて詳しく解説します。
自宅でできる一時的な対処法
血中酸素濃度が一時的に低いと感じた場合、まずは以下の方法を試してみてください。これらの方法は、あくまで一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。
- 深呼吸をする:ゆっくりと深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す深呼吸を繰り返すことで、肺に新鮮な空気をより多く取り込むことができます。
- 楽な姿勢をとる:体を締め付ける衣服を緩め、座ったり横になったりして、呼吸がしやすい姿勢をとります。上半身を少し起こすと楽になることもあります。
- 換気をする:部屋の窓を開けて新鮮な空気を取り入れ、空気の流れを良くします。
- 安静にする:無理に体を動かさず、安静にして体の負担を減らします。
これらの対処法で改善が見られない場合や、症状が悪化する場合は、速やかに医療機関への相談を検討してください。
パルスオキシメーターを活用したセルフチェックのコツ
パルスオキシメーターは、自宅で手軽に血中酸素濃度を測定できる便利な機器です。正しく使うことで、ご自身の体の状態を把握するのに役立ちます。
- 測定前の準備:指先を清潔にし、マニキュアやつけ爪は外します。冷えている場合は、指を温めてから測定しましょう。
- 正しい装着方法:パルスオキシメーターを指の根元までしっかり差し込み、センサーが指の腹と爪の根元に当たるように装着します。
- 安静な状態で測定:測定中は体を動かさず、安静にしてください。測定値が安定するまで数秒から数十秒かかります。
- 複数回測定:一度だけでなく、数回測定して平均値を見ることで、より正確な状態を把握できます。
パルスオキシメーターはあくまで目安であり、異常値が出た場合は自己判断せずに医師に相談することが重要です。
すぐに病院を受診すべき危険なサイン
以下のような症状が見られる場合は、血中酸素濃度の低下が重度である可能性があり、すぐに医療機関を受診するか、救急車を呼ぶ必要があります。
- SpO2が90%を下回る場合
- 強い息苦しさや呼吸困難が続く場合
- 意識が朦朧とする、呼びかけに反応しない場合
- 唇や顔色が明らかに紫色になっている場合(重度のチアノーゼ)
- 胸の痛みが強い場合
- 突然の激しい頭痛やめまいがある場合
これらの症状は、命に関わる緊急性の高い状態を示しているため、ためらわずに医療機関を受診してください。
何科を受診すべきか
血中酸素濃度の低下が疑われる場合、まずは呼吸器内科を受診するのが一般的です。肺の病気が原因である可能性が高いため、専門医による診断と治療が受けられます。しかし、心臓の病気が疑われる場合は循環器内科、貧血が原因の場合は内科、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は睡眠専門外来など、原因によって適切な診療科が異なります。
もし、どの科を受診すべきか迷う場合は、まずはかかりつけ医や総合病院の内科を受診し、症状を詳しく説明して適切な診療科を紹介してもらうのが良いでしょう。
病院での検査と治療の進め方

血中酸素濃度の低下が疑われ、医療機関を受診した場合、医師は様々な検査を行い、原因を特定し、適切な治療計画を立てます。検査は、体の状態を正確に把握するために不可欠であり、治療は原因疾患の改善と酸素供給の確保を目的とします。
ここでは、低酸素血症の診断に使われる主な検査と、一般的な治療方法について解説します。
低酸素血症の診断に使われる検査
病院では、血中酸素濃度を正確に測定し、その原因を探るために以下のような検査が行われます。
- 動脈血ガス分析:手首の動脈から採血し、血液中の酸素濃度(PaO2)や二酸化炭素濃度、pHなどを直接測定する最も正確な検査です。
- パルスオキシメーターによるSpO2測定:指先に装着する機器で、非侵襲的に血中酸素飽和度を測定します。簡易的ですが、日常的なモニタリングに用いられます。
- 胸部X線検査・CT検査:肺の状態を画像で確認し、肺炎、肺水腫、COPDなどの肺疾患の有無や程度を評価します。
- 心電図検査・心エコー検査:心臓の電気的活動や構造、機能を調べ、心臓病が原因でないかを確認します。
- 肺機能検査:息を吸ったり吐いたりする量や速さを測定し、肺の働きを詳しく評価します。
- 血液検査:貧血の有無や炎症反応、臓器の機能などを調べ、全身の状態を把握します。
これらの検査を総合的に行うことで、血中酸素濃度が低い原因を特定し、適切な診断へとつなげます。
主な治療方法(酸素療法、原因疾患の治療など)
低酸素血症の治療は、大きく分けて「酸素療法」と「原因疾患の治療」の二つが柱となります。
- 酸素療法:体外から酸素を供給し、血中酸素濃度を直接高める治療です。鼻カニューレや酸素マスクを使って酸素を吸入します。自宅で行う「在宅酸素療法」もあり、QOLの維持に役立ちます。
- 原因疾患の治療:低酸素血症を引き起こしている根本的な病気を治療します。例えば、肺炎であれば抗菌薬、心不全であれば利尿薬や心臓の働きを助ける薬、喘息であれば気管支拡張薬など、病気の種類に応じた治療が行われます。
- 呼吸リハビリテーション:呼吸筋を鍛えたり、効果的な呼吸法を習得したりすることで、呼吸機能を改善し、酸素の取り込み効率を高めます。
これらの治療は、患者さんの状態や原因疾患に応じて個別に行われ、血中酸素濃度を正常に保ち、症状の改善を目指します。
血中酸素濃度を正常に保つための生活習慣の改善

血中酸素濃度を正常に保つためには、病気の治療だけでなく、日々の生活習慣を見直すことも非常に重要です。健康的な生活習慣は、肺や心臓の機能を良好に保ち、全身の酸素供給をスムーズにする助けとなります。特に、喫煙をやめること、適度な運動を取り入れること、バランスの取れた食事、十分な睡眠、そしてストレス管理は、血中酸素濃度を改善し、維持するための重要な要素です。
ここでは、血中酸素濃度を正常に保つための具体的な生活習慣の改善策について詳しく見ていきましょう。
禁煙と適度な運動の重要性
血中酸素濃度を正常に保つ上で、最も重要な改善点の一つが禁煙です。タバコは肺に深刻なダメージを与え、酸素の取り込み能力を著しく低下させます。禁煙することで、肺機能の回復が期待でき、血中酸素濃度も改善に向かいます。
また、適度な運動も非常に大切です。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、心肺機能を高め、全身の血液循環を促進します。これにより、酸素が効率よく体中に運ばれるようになり、血中酸素濃度を正常に保つ助けとなります。ただし、持病がある場合は、医師と相談しながら無理のない範囲で運動を取り入れるようにしてください。
バランスの取れた食事と十分な睡眠
栄養バランスの取れた食事は、体の細胞が正常に機能するために不可欠です。特に、鉄分はヘモグロビンの生成に必要であり、不足すると貧血になり、酸素運搬能力が低下する可能性があります。鉄分を多く含む食品(レバー、ほうれん草など)を積極的に摂取しましょう。
また、十分な睡眠も血中酸素濃度を正常に保つ上で重要です。睡眠中は体が休息し、修復される時間です。睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、呼吸が浅くなる原因となることがあります。質の良い睡眠を確保するために、規則正しい生活リズムを心がけ、寝室環境を整えることが大切です。
ストレス管理とリラックス方法
過度なストレスは、呼吸を浅くしたり、心拍数を上げたりすることで、血中酸素濃度に悪影響を及ぼすことがあります。ストレスを適切に管理し、リラックスする時間を持つことは、心身の健康を保ち、血中酸素濃度を正常に維持するために重要です。
ストレス管理の方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 趣味や好きなことに没頭する時間を作る
- 瞑想やヨガ、深呼吸などのリラックス法を取り入れる
- 適度な運動で気分転換を図る
- 友人や家族と話すなど、コミュニケーションをとる
- 十分な休息をとる
自分に合ったリラックス方法を見つけ、日々の生活に積極的に取り入れることで、ストレスによる血中酸素濃度の低下を防ぎましょう。
よくある質問

- 血中酸素濃度が90%を下回るとどうなりますか?
- 血中酸素濃度が低いと倦怠感が出ますか?
- パルスオキシメーターの正しい使い方を教えてください。
- 血中酸素濃度はどのくらいで危険ですか?
- 血中酸素濃度が低いと頭痛がしますか?
- 血中酸素濃度が低いと眠くなりますか?
- 血中酸素濃度が低いと息苦しいですか?
- 血中酸素濃度が低いと心臓に負担がかかりますか?
- 血中酸素濃度はストレスで下がりますか?
- 血中酸素濃度が低い高齢者の注意点は?
血中酸素濃度が90%を下回るとどうなりますか?
血中酸素濃度(SpO2)が90%を下回る状態は、一般的に「低酸素血症」と診断され、医療機関での対応が必要となることが多いです。この状態が続くと、脳や心臓などの重要な臓器に十分な酸素が供給されなくなり、意識障害、心臓への負担増大、臓器機能の低下など、重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。速やかに医師の診察を受けるべき危険なサインです。
血中酸素濃度が低いと倦怠感が出ますか?
はい、血中酸素濃度が低いと倦怠感が出ることがあります。体が酸素不足になると、細胞がエネルギーを効率よく作り出せなくなり、全身の機能が低下します。これにより、体がだるい、疲れやすいといった倦怠感や疲労感を感じやすくなります。
パルスオキシメーターの正しい使い方を教えてください。
パルスオキシメーターを使用する際は、まず指先を清潔にし、マニキュアやつけ爪は外してください。指が冷えている場合は温めてから測定します。機器を指の根元までしっかり差し込み、センサーが指の腹と爪の根元に当たるように装着します。測定中は体を動かさず、安静にしてください。測定値が安定するまで待ち、数回測定して平均値を確認するとより正確です。
血中酸素濃度はどのくらいで危険ですか?
健康な人の血中酸素濃度(SpO2)の正常値は96%以上とされています。95%を下回ると注意が必要であり、特に90%を下回る場合は危険な状態と判断され、速やかに医療機関を受診する必要があります。この数値は、体の酸素供給状態を把握するための重要な目安となります。
血中酸素濃度が低いと頭痛がしますか?
はい、血中酸素濃度が低いと頭痛がすることがあります。脳が酸素不足に陥ると、血管が拡張して血流を増やそうとするため、頭痛を引き起こすことがあります。また、酸素不足は脳の機能にも影響を与え、めまいや集中力の低下といった症状も伴うことがあります。
血中酸素濃度が低いと眠くなりますか?
はい、血中酸素濃度が低いと眠気を感じることがあります。特に、睡眠時無呼吸症候群などで夜間に血中酸素濃度が繰り返し低下すると、質の良い睡眠がとれず、日中に強い眠気や倦怠感を感じることが多くなります。脳の酸素不足も眠気を引き起こす一因となります。
血中酸素濃度が低いと息苦しいですか?
はい、血中酸素濃度が低いと息苦しさを感じることが非常に多いです。体が酸素不足を補おうとして、呼吸の回数や深さを増やそうとするため、息切れや呼吸困難といった症状が現れます。これは、体が酸素をより多く取り込もうとする自然な反応です。
血中酸素濃度が低いと心臓に負担がかかりますか?
はい、血中酸素濃度が低い状態が続くと心臓に大きな負担がかかります。酸素不足の血液を全身に送るために、心臓はより強く、より速く拍動しようとします。これにより、心臓の筋肉に過度な負担がかかり、不整脈や心不全のリスクが高まることがあります。
血中酸素濃度はストレスで下がりますか?
ストレスが直接的に血中酸素濃度を大きく下げることは稀ですが、間接的に影響を与える可能性はあります。強いストレスは自律神経の乱れを引き起こし、呼吸が浅くなったり、速くなったりすることがあります。これにより、酸素の取り込み効率が一時的に低下する可能性は考えられます。
血中酸素濃度が低い高齢者の注意点は?
高齢者は加齢により肺機能が低下しやすく、また複数の持病を抱えていることも多いため、血中酸素濃度が低くなりやすい傾向があります。倦怠感や息切れなどの症状が出ても「年のせい」と見過ごされがちなので、パルスオキシメーターでの定期的なチェックや、体調の変化に注意を払うことが大切です。異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
- 血中酸素濃度が低い状態は「低酸素血症」と呼ばれ、体に様々な悪影響を及ぼす。
- 健康な人のSpO2正常値は96%以上で、90%を下回ると危険な状態。
- 初期症状には息切れ、頭痛、倦怠感、集中力低下などがある。
- 重症化すると意識障害、錯乱、けいれん、重度のチアノーゼなどが現れる。
- 主な原因は呼吸器系疾患(COPD、肺炎など)や心臓・循環器系疾患(心不全など)。
- 貧血、睡眠時無呼吸症候群、高山病なども原因となる。
- 喫煙、ストレス、加齢、肥満といった生活習慣もリスクを高める。
- 自宅では深呼吸、楽な姿勢、換気、安静で一時的に対処できる。
- パルスオキシメーターでセルフチェックする際は、正しい使い方を心がける。
- SpO2が90%以下、強い息苦しさ、意識障害などはすぐに病院受診が必要。
- 受診は呼吸器内科が一般的だが、原因に応じて適切な診療科を選ぶ。
- 病院では動脈血ガス分析、X線、CT、心電図、肺機能検査などで診断する。
- 治療は酸素療法と原因疾患の治療が中心となる。
- 禁煙、適度な運動は心肺機能を高め、血中酸素濃度改善に重要。
- バランスの取れた食事と十分な睡眠も血中酸素濃度維持に不可欠。
- ストレス管理とリラックスする時間を持つことも大切。
- 高齢者は特に血中酸素濃度が低下しやすいため、注意が必要。
