愛車の車検が近づくと、「一体いくらかかるのだろう?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。特に1500ccクラスの車は、軽自動車と普通車の間に位置するため、費用感が掴みにくいかもしれません。本記事では、1500cc車の車検費用について、その内訳から費用を安く抑えるための具体的な方法まで、分かりやすく解説します。
1500cc車の車検費用相場と内訳

1500ccクラスの車の車検費用は、一般的に7万円から12万円程度が相場とされています。ただし、この金額は依頼する業者や車の状態によって大きく変動するため、あくまで目安として捉えることが大切です。車検費用は、大きく分けて「法定費用」と「車検基本料・整備費用」の二つで構成されています。この内訳を理解することで、どこで費用を抑えられるのかが見えてきます。
車検費用の全体像:法定費用と点検・整備費用
車検にかかる費用は、法律で定められた「法定費用」と、点検や整備にかかる「車検基本料・整備費用」に分けられます。法定費用は、どの業者で車検を受けても金額は変わりませんが、車検基本料や整備費用は業者や車の状態によって大きく異なります。この違いが、車検費用の総額に差を生む主な要因です。特に、車の年式が古くなると、部品交換や修理が必要になるケースが増え、整備費用が高くなる傾向があります。
法定費用の詳細:自賠責保険料、自動車重量税、印紙代
法定費用は、自動車を所有する全ての人に支払い義務がある費用です。これには、万が一の事故に備える「自賠責保険料」、車の重さに応じて課される「自動車重量税」、そして車検の検査を受けるための「印紙代(検査手数料)」が含まれます。これらの費用は、国や保険会社に支払われるため、どの車検業者を選んでも金額は一律です。
- 自賠責保険料:交通事故の被害者救済を目的とした強制保険で、24ヶ月契約の場合、普通車は17,650円です(2023年4月以降)。
- 自動車重量税:車の重量に応じて課税される税金で、車検時に2年分をまとめて支払います。エコカー減税の対象となる車は減税措置が適用されますが、初年度登録から13年、18年を超えると税額が上がります。
- 印紙代(検査手数料):車検の検査を受けるために必要な手数料で、運輸支局に直接持ち込む「ユーザー車検」の場合と、業者に依頼する場合で金額が異なります。一般的には1,800円から2,200円程度です。
1500cc車の自動車重量税はいくら?
1500ccクラスの車は、車両重量が1.0トン超~1.5トン以下の区分に該当することが多く、この場合の自動車重量税は、継続検査で24,600円(エコカー減税なし、初年度登録から13年未満)が目安となります。 ただし、エコカー減税の対象車であれば、この金額からさらに減税されることがあります。また、初年度登録から13年を超えると税額が上がり、18年を超えるとさらに高くなるため、ご自身の車の年式を確認することが重要です。
点検・整備費用の変動要因
点検・整備費用は、車検基本料、検査料、整備工賃、部品代などから構成され、この部分が車検費用全体の変動を大きく左右します。業者によって設定されている基本料金が異なるだけでなく、車の走行距離や年式、日頃のメンテナンス状況によって、交換が必要な部品や整備の範囲が変わるためです。例えば、走行距離が長い車や年式の古い車は、消耗品の交換や修理が必要になる可能性が高く、その分費用も高くなる傾向にあります。
また、業者によっては「予防整備」として、現時点では問題ないものの、次の車検までに不具合が出る可能性のある部品の交換を提案されることもあります。これらの整備は車の安全性を高める上で重要ですが、費用を抑えたい場合は、整備士と相談して優先順位を決めることも一つの方法です。
車検費用を安く抑えるための方法

車検費用は、工夫次第で安く抑えることが可能です。特に、依頼先の選び方や日頃のメンテナンス、そして見積もり比較が重要なコツとなります。これらの方法を実践することで、無駄な出費を減らし、賢く車検を済ませることができるでしょう。
依頼先ごとの費用比較と特徴
車検を依頼できる場所は多岐にわたり、それぞれ費用やサービス内容に特徴があります。ご自身の車の状態や予算、求めるサービスレベルに合わせて最適な依頼先を選ぶことが、費用を抑えるための第一歩です。
ディーラー車検のメリット・デメリット
ディーラーでの車検は、メーカーの専門知識を持った整備士が純正部品を使って点検・整備を行うため、最も高品質で安心感があります。しかし、その分費用は高くなる傾向にあります。 手厚いサービスや保証を重視する方にはおすすめですが、費用を抑えたい場合は他の選択肢も検討すると良いでしょう。
車検専門店のメリット・デメリット
「車検のコバック」や「オートバックス」「イエローハット」などの車検専門店は、車検に特化しているため、比較的安価でスピーディーな車検が可能です。 効率化された進め方で費用を抑えつつ、必要な整備はしっかりと行ってくれます。ただし、複雑な修理やメーカー特有の部品交換には対応できない場合もあるため、事前に確認が必要です。
ガソリンスタンド車検のメリット・デメリット
ガソリンスタンドでの車検は、手軽に依頼できる点が魅力です。 費用も比較的安価な場合が多く、普段利用している店舗であれば気軽に相談できるでしょう。しかし、提携している整備工場に車を持ち込むケースも多いため、点検・整備の質や内容については事前に確認しておくことが大切です。
ユーザー車検のメリット・デメリット
ユーザー車検は、ご自身で運輸支局に車を持ち込み、検査を受ける方法です。業者に支払う基本料が不要になるため、最も費用を安く抑えられます。 しかし、車の整備から検査手続きまで全てご自身で行う必要があるため、車の知識や整備スキル、そして手間と時間がかかります。 車の状態を把握し、ご自身で整備ができる方には大きな節約につながる方法です。
日頃のメンテナンスで整備費用を削減
車検時の整備費用を抑えるためには、日頃からのこまめなメンテナンスが非常に重要です。定期的にオイル交換やタイヤの空気圧チェック、消耗品の点検などを行うことで、大きな故障や部品交換が必要になる事態を未然に防ぐことができます。 例えば、ワイパーゴムやウォッシャー液の補充など、ご自身で簡単にできるメンテナンスを習慣にすることで、車検時の追加整備を減らし、結果的に費用を抑えることにつながります。
見積もり比較の重要性
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することは、車検費用を安く抑える上で非常に効果的な方法です。 各業者の基本料金や整備内容、部品代などを比較することで、ご自身の車にとって最適なプランを見つけることができます。見積もりを比較する際は、単に総額だけでなく、どのような整備が含まれているのか、不要な項目はないかなどを細かく確認することが大切です。
また、見積もり時には、今すぐ交換が必要な部品と、次の車検まで持ちそうな部品を明確にしてもらうよう依頼するのも良いでしょう。これにより、優先順位をつけて整備を進めることができ、不必要な出費を避けることにつながります。
車検を受ける際の注意点と準備

車検をスムーズに進めるためには、事前にいくつかの注意点を確認し、必要な準備を整えておくことが大切です。特に、車検時期の確認や必要書類の準備、そして車検切れのペナルティについて理解しておくことで、慌てることなく対応できます。
車検時期の確認と早めの準備
車検は、車検証に記載されている有効期限満了日の1ヶ月前から受けることができます。この期間内に車検を受けても、次回の車検満了日が繰り上がることはありません。 満了日ギリギリになって慌てて車検を受けると、希望する業者で予約が取れなかったり、十分な比較検討ができなかったりする可能性があります。そのため、満了日の1ヶ月前を目安に、早めに準備を始めることをおすすめします。
必要書類の準備
車検を受ける際には、いくつかの書類が必要になります。事前に準備しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
- 自動車検査証(車検証):車の所有者や車両情報が記載された重要な書類です。
- 自賠責保険証明書:有効期限内の自賠責保険に加入していることを証明する書類です。
- 自動車税(種別割)納税証明書:自動車税を滞りなく納めていることを証明する書類です。近年は電子化が進み、提出が省略できる場合もありますが、念のため用意しておくと安心です。
- 印鑑(認印):書類への押印が必要な場合があります。
- ロックナットアダプター:ホイールにロックナットを装着している場合は、アダプターが必要です。
これらの書類は、車検証入れなどにまとめて保管しておくと、いざという時に困りません。紛失した場合は再発行に時間がかかることもあるため、早めに確認しておきましょう。
車検切れのペナルティ
車検が切れた状態で公道を走行することは、法律で厳しく禁じられています。 もし車検切れの車を運転してしまった場合、以下のような重いペナルティが科せられます。
- 違反点数:6点
- 免許停止:30日間
- 罰則:6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
さらに、車検切れと同時に自賠責保険も切れている場合は、「無保険運行」となり、さらに重い罰則が科せられます。 車検が切れてしまった場合は、絶対に公道を走行せず、仮ナンバーを取得するか、レッカー移動などの方法で車検場まで運ぶ必要があります。 愛車を安全に、そして合法的に乗り続けるためにも、車検の有効期限は常に意識し、計画的に更新することが大切です。
よくある質問

1500ccの車検費用は軽自動車と比べて高いですか?
はい、一般的に1500ccの車検費用は軽自動車と比べて高くなる傾向があります。 これは、主に自動車重量税と自賠責保険料の違いによるものです。軽自動車は、税金や保険料が優遇されているため、法定費用が安く設定されています。 また、点検・整備費用についても、軽自動車の方が部品代や工賃が安価な傾向にあるため、総額で比較すると1500cc車の方が高くなることがほとんどです。
車検の有効期限はいつまでですか?
自家用乗用車の場合、新車登録から最初の車検は3年後、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。 車検の有効期限は、車検証に記載されている満了日や、フロントガラスに貼られている車検標章(ステッカー)で確認できます。 満了日の1ヶ月前から車検を受けることができ、この期間内に受けても次回の満了日が早まることはありません。
車検費用は分割払いできますか?
車検費用は、業者によって分割払いに対応している場合があります。 主な方法としては、クレジットカードでの分割払いや、車検ローン、マイカーローンを利用する方法があります。 ただし、法定費用については現金での一括払いを求められるケースが多いため、最低限の現金は用意しておく必要があります。 また、分割払いには金利や手数料が発生することがあるため、事前に確認し、ご自身の状況に合った支払い方法を選ぶことが大切です。
車検時に代車は借りられますか?
車検時に代車を借りられるかどうかは、依頼する業者や店舗によって異なります。 無料で貸し出しを行っているところもあれば、有料の場合や、代車自体を用意していないところもあります。 特に、車検が集中する時期(3月や9月など)は代車が不足することもあるため、代車が必要な場合は、車検の予約時に必ず貸し出しの有無や費用について確認しておくことをおすすめします。
ディーラーでは試乗車を代車として貸し出すケースが多いですが、数に限りがあるため注意が必要です。
車検の見積もりは無料ですか?
ほとんどの車検業者で、見積もりは無料で対応しています。 複数の業者から見積もりを取り、費用や整備内容を比較検討することは、車検費用を安く抑えるための重要なコツです。 見積もり時には、不明な点があれば遠慮なく質問し、納得のいくまで説明を受けるようにしましょう。また、見積もり内容に「予防整備」が含まれている場合は、その必要性についても確認し、ご自身の判断で取捨選択することが可能です。
まとめ
- 1500cc車の車検費用相場は7万円~12万円程度が目安です。
- 車検費用は法定費用と車検基本料・整備費用で構成されます。
- 法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)はどこで受けても一律です。
- 1500cc車の自動車重量税は1.0t超~1.5t以下で24,600円が目安です。
- 点検・整備費用は業者や車の状態によって大きく変動します。
- 費用を安く抑えるには依頼先の比較検討が重要です。
- ディーラー車検は高品質ですが費用が高めです。
- 車検専門店やガソリンスタンドは比較的安価でスピーディーです。
- ユーザー車検は最も安価ですが、手間と知識が必要です。
- 日頃のメンテナンスで整備費用を削減できます。
- 複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 車検は満了日の1ヶ月前から受けられます。
- 車検証、自賠責保険証明書、納税証明書などの書類が必要です。
- 車検切れでの公道走行は重い罰則が科せられます。
- 車検費用はクレジットカードやローンで分割払いできる場合があります。
- 代車の貸し出しは業者によって有料・無料が異なります。
