箱根の芦ノ湖畔にひっそりと佇む九頭竜神社本宮は、金運や縁結びにご利益があるとされる人気のパワースポットです。神秘的な雰囲気の中で、日頃の喧騒を忘れ、心穏やかな時間を過ごしたいと願う方も多いのではないでしょうか。
しかし、九頭竜神社本宮は車で直接乗り入れることができないため、「どうやって行けばいいの？」「どのルートが一番良いの？」と、アクセス方法に悩む声もよく聞かれます。本記事では、九頭竜神社本宮への様々な行き方を詳しく解説し、あなたの参拝がスムーズで充実したものとなるよう、具体的なコツをお伝えします。
九頭竜神社本宮への主要なアクセス方法を知る
九頭竜神社本宮へは、主に「船」「徒歩」「バスと徒歩の組み合わせ」の3つの方法でアクセスできます。それぞれの方法には特徴があり、旅の目的や体力に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、各ルートの詳細と、それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
船を利用する行き方
芦ノ湖の美しい景色を楽しみながら、快適に九頭竜神社本宮へ向かいたい方には、船の利用がおすすめです。特に、毎月13日に開催される月次祭の際には、特別な参拝船が運航され、多くの参拝者で賑わいます。
毎月13日の月次祭限定！特別参拝船
毎月13日に行われる九頭竜神社本宮の月次祭は、特に多くの参拝者が訪れる特別な日です。この日には、元箱根港から九頭竜神社本宮のある神山桟橋までを往復する「九頭竜神社参拝船」が運航されます。
参拝船は午前中に1便のみの運航となることが多く、受付は出航の1時間半前から元箱根港で開始されます。 乗船券を購入すると、九頭竜大神へのお供え物や祈祷申込書が手渡されるため、月次祭の特別な雰囲気を存分に味わえるでしょう。
この参拝船を利用すれば、普段はアクセスしにくい本宮へ、芦ノ湖の風を感じながら直接向かえるのが大きな魅力です。 ただし、大変人気があるため、早めの到着と手続きをおすすめします。
箱根園港からのモーターボート・遊覧船
月次祭以外の日に船でアクセスしたい場合は、箱根園港からモーターボートを利用する方法があります。 箱根園桟橋から九頭竜神社本宮桟橋までは、モーターボートで約5分と非常に短時間で到着できます。 芦ノ湖の湖面を滑るように進むモーターボートは、爽快感があり、移動そのものが楽しい体験となるでしょう。
また、箱根園までは芦ノ湖遊覧船や箱根海賊船でアクセスすることも可能です。 箱根園に到着後、そこからモーターボートに乗り換えることで、効率的に本宮へ向かえます。 モーターボートは有料で、チャーター形式になる場合もあるため、事前に料金を確認しておくと安心です。
箱根園から湖畔を歩く行き方
自然の美しさを満喫しながら、ゆっくりと参拝したい方には、箱根園から湖畔の遊歩道を歩く方法がおすすめです。整備された道なので、ウォーキングを楽しみながら向かえます。
自然を感じる遊歩道の道のり
九頭竜神社本宮は「箱根九頭竜の森」の中に鎮座しており、箱根園から湖畔沿いの遊歩道を歩いて向かうことができます。 この道のりは片道約30分程度で、豊かな自然に囲まれ、芦ノ湖の美しい景色を眺めながら歩けるのが魅力です。 途中、ゆるやかな坂道もありますが、整備されているため比較的歩きやすいでしょう。 普段の運動不足解消にもなり、清々しい気持ちで参拝できるはずです。
ただし、九頭竜の森への入園料（大人600円、子ども300円）が必要となります。 月次祭の午前中は、参拝者に限り入園料が無料になる場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。 また、箱根園では電動アシスト付き自転車のレンタルも可能で、これを利用すれば約15分で到着できるため、体力に自信がない方や時間を短縮したい方にも良い方法です。
バスと徒歩を組み合わせる行き方
公共交通機関を利用して九頭竜神社本宮へ向かう場合、バスと徒歩を組み合わせるのが一般的な方法です。主要な駅からのアクセスも考慮し、計画を立てましょう。
箱根園までのバスルートと乗り換え
九頭竜神社本宮へバスで直接行くことはできませんが、最寄りのバス停である「箱根園」までは、小田原駅や箱根湯本駅から箱根登山バスまたは伊豆箱根バスを利用してアクセスできます。 例えば、小田原駅から箱根園までは約1時間20分、箱根湯本駅からは約1時間14分が目安です。
箱根園に到着したら、そこから九頭竜神社本宮までは湖畔の遊歩道を徒歩で約30分進むことになります。 バスでの移動は、車を運転しない方にとって便利な方法ですが、バスの運行時間や乗り換え、そして箱根園からの徒歩移動の時間を考慮して計画を立てることが重要です。
九頭竜神社本宮へ行く前に知っておきたいこと
九頭竜神社本宮への参拝をより快適でスムーズにするために、事前に確認しておくべき情報がいくつかあります。所要時間や費用、駐車場の情報、そして適切な服装や持ち物について、詳しく見ていきましょう。
所要時間と必要な費用
九頭竜神社本宮への所要時間は、アクセス方法によって大きく異なります。例えば、箱根園から徒歩で向かう場合は片道約30分、モーターボートを利用すれば約5～10分で到着します。 月次祭の特別参拝船を利用する場合は、元箱根港からの乗船時間を含め、往復で約2時間半から3時間程度を見込むと良いでしょう。
費用については、九頭竜の森の入園料（大人600円）が必須です。 船を利用する場合は、モーターボートの料金（1艇7,000円程度、または1人1,800円程度）や、月次祭参拝船の乗船券（往復1,500円）がかかります。バスを利用する場合は、乗車区間に応じた運賃が必要です。これらの費用を事前に把握し、予算を立てておくことをおすすめします。
駐車場情報と利用のコツ
九頭竜神社本宮には、残念ながら一般車両が直接乗り入れられる駐車場はありません。 そのため、車で訪れる場合は、最寄りの駐車場を利用し、そこから徒歩やモーターボートで向かうことになります。
主な駐車場としては、箱根園駐車場やザ・プリンス箱根芦ノ湖の駐車場が便利です。 箱根園駐車場は312台収容可能で、乗用車は平日1,000円、土休日1,200円/1回（イベント開催期間や特定日は料金変更の場合あり）です。 これらの駐車場から九頭竜神社本宮までは、徒歩で約20～30分かかります。 駐車場は混雑することもあるため、特に休日は早めに到着するか、公共交通機関の利用も検討すると良いでしょう。
快適な参拝のための服装と持ち物
九頭竜神社本宮への参拝は、湖畔の遊歩道を歩くことが多いため、動きやすい服装と歩きやすい靴を選ぶことが大切です。特に、スニーカーなどの履き慣れた靴がおすすめです。
また、芦ノ湖畔は天候が変わりやすく、日差しが強い日や風が強い日もあります。帽子やサングラス、羽織るものなどを用意しておくと安心です。雨具（折りたたみ傘やレインコート）も、急な天候の変化に対応できるよう持っていくと良いでしょう。 夏場は虫よけスプレー、冬場は防寒対策をしっかり行うことも忘れずに。水分補給のための飲み物や、小腹が空いたときのための軽食も持参すると、より快適に過ごせます。
九頭竜神社本宮の魅力と参拝のコツ
九頭竜神社本宮は、ただ訪れるだけでなく、その歴史やご利益、そして特別な参拝方法を知ることで、より深くその魅力を感じられます。ここでは、九頭竜神社本宮が持つ特別な力と、参拝を充実させるためのコツをご紹介します。
金運・縁結びのパワースポットとしての魅力
九頭竜神社本宮は、金運・開運、商売繁盛、そして特に縁結びにご利益があるとされる強力なパワースポットとして知られています。 芦ノ湖に棲む九頭の龍を祀るこの神社は、その神秘的な雰囲気と相まって、多くの参拝者を惹きつけています。
特に、良縁を願う女性からの信仰が厚く、月次祭には多くの女性が訪れることでも有名です。 芦ノ湖の守護神である九頭竜大神の御神徳にあやかり、心願成就を願うことで、きっと良いご縁や運気が舞い込むことでしょう。 湖畔に佇む本宮の鳥居は、その神々しい姿で訪れる人々の心を清めてくれます。
毎月13日の月次祭の特別な雰囲気
九頭竜神社本宮では、毎月13日に月次祭が斎行されます。 この日は、龍神様に感謝の心を捧げ、変わらぬご加護を祈願する特別な祭典です。 月次祭の午前中は、参拝者に限り「箱根九頭竜の森」の入園料が無料になる特典もあります。
月次祭には、特別参拝船が運航され、多くの参拝者が集まります。 祝詞奏上や玉串拝礼など、厳かな神事に参加することで、より一層神聖な気持ちで参拝できるでしょう。 この特別な日に参拝することで、九頭竜大神との繋がりを深く感じ、心身ともにリフレッシュできる貴重な体験となるはずです。
箱根神社（新宮）との深い関係性
九頭竜神社には、芦ノ湖畔の「本宮」の他に、箱根神社の境内に「新宮」があります。 どちらも同じ九頭竜大神を祀っており、ご利益に違いはないとされています。 本宮へのアクセスが難しいと感じる方でも、新宮であれば箱根神社と合わせて気軽に参拝できるのが利点です。
箱根神社と九頭竜神社（本宮または新宮）の両方を参拝する「両社参り」は、さらにご利益が高まると言われています。 箱根神社の境内にある九頭竜神社新宮前には、霊水「龍神水」が湧き出ており、この水を汲んで持ち帰ることも可能です。 本宮と新宮、それぞれの良さを知り、自分に合った参拝方法を選ぶことで、より充実した箱根のパワースポット巡りを楽しめます。
よくある質問
- 九頭竜神社本宮の御朱印はどこでいただけますか？
- 九頭竜神社本宮は車で直接行けますか？
- 毎月13日以外でも九頭竜神社本宮に参拝できますか？
- 九頭竜神社本宮と箱根神社の違いは何ですか？
- 九頭竜神社本宮へ行くのに予約は必要ですか？
- 九頭竜神社本宮の参拝時間は決まっていますか？
- 九頭竜神社本宮周辺に食事処はありますか？
九頭竜神社本宮の御朱印はどこでいただけますか？
九頭竜神社本宮には社務所がないため、御朱印は箱根神社の社務所でいただけます。 本宮と新宮共通の御朱印です。 毎月13日の月次祭の日には、九頭竜神社本宮の境内でも御朱印を受け取れる場合がありますが、基本的には箱根神社での授与となりますので注意しましょう。
九頭竜神社本宮は車で直接行けますか？
九頭竜神社本宮へは、一般車両が直接乗り入れることはできません。 車で訪れる場合は、箱根園駐車場やザ・プリンス箱根芦ノ湖の駐車場など、最寄りの有料駐車場に車を停め、そこから徒歩やモーターボートで向かうことになります。
毎月13日以外でも九頭竜神社本宮に参拝できますか？
はい、毎月13日の月次祭以外の日でも九頭竜神社本宮に参拝できます。 ただし、月次祭以外は特別参拝船の運航がないため、箱根園から徒歩で遊歩道を歩くか、モーターボートを利用してアクセスすることになります。 「箱根九頭竜の森」の開園時間内（通常9:00～17:00、最終入場16:30）であればいつでも参拝可能です。
九頭竜神社本宮と箱根神社の違いは何ですか？
九頭竜神社本宮は芦ノ湖畔に鎮座し、芦ノ湖の守護神である九頭竜大神を祀る神社です。 一方、箱根神社は関東総鎮守として箱根大神を祀る歴史ある大社で、その境内に九頭竜大神の分社である九頭竜神社新宮があります。 本宮と新宮は同じ神様を祀っており、ご利益に違いはありませんが、本宮はより自然豊かな場所にあり、新宮は箱根神社と合わせて参拝しやすいという違いがあります。
九頭竜神社本宮へ行くのに予約は必要ですか？
通常、九頭竜神社本宮への参拝に予約は不要です。 ただし、毎月13日の月次祭に運航される特別参拝船は、乗船券の購入が必要であり、混雑が予想されるため早めの手続きが推奨されます。 モーターボートを利用する場合も、事前に予約しておくとスムーズです。
九頭竜神社本宮の参拝時間は決まっていますか？
九頭竜神社本宮は「箱根九頭竜の森」の中にあり、森の開園時間内であれば参拝可能です。 通常、開園時間は午前9時から午後5時までで、最終入場は午後4時30分です。 この時間外は森に入ることができないため、注意が必要です。
九頭竜神社本宮周辺に食事処はありますか？
九頭竜神社本宮のすぐ近くには食事処はほとんどありません。 最寄りの食事処は、箱根園や元箱根港周辺に集中しています。 例えば、箱根園にはレストランやカフェがあり、元箱根港周辺には蕎麦屋やイタリアン、箱根神社の近くには「権現からめもち」が有名なお休み処などがあります。 参拝前後にこれらのエリアで食事を済ませるのが良いでしょう。
まとめ
- 九頭竜神社本宮へは船、徒歩、バスと徒歩の組み合わせでアクセス可能。
- 毎月13日の月次祭には元箱根港から特別参拝船が運航される。
- 月次祭以外は箱根園からモーターボートまたは湖畔遊歩道を徒歩で向かう。
- 箱根園から徒歩の場合、片道約30分で「箱根九頭竜の森」の入園料が必要。
- 車で直接乗り入れられる駐車場はないため、箱根園駐車場などを利用する。
- 参拝時は動きやすい服装と歩きやすい靴がおすすめ。
- 金運・開運、縁結びにご利益があるパワースポットとして有名。
- 箱根神社の境内には九頭竜神社新宮があり、本宮と同じご利益が得られる。
- 御朱印は九頭竜神社本宮ではなく、箱根神社の社務所で授与される。
- 通常、参拝に予約は不要だが、月次祭の参拝船は早めの手続きが推奨される。
- 参拝時間は「箱根九頭竜の森」の開園時間（9:00～17:00）に準じる。
- 周辺に食事処は少なく、箱根園や元箱根港周辺で済ませるのが良い。
- 芦ノ湖の自然を満喫しながら、神秘的な参拝体験ができる。
- 電動アシスト付き自転車のレンタルも箱根園で可能。
- 急な天候変化に備え、雨具や羽織るものを持参すると安心。