「久米宏さんは今、何をしているのだろう?」そう思っている方は多いのではないでしょうか。長年にわたり日本のテレビ・ラジオ界を牽引し、多くの視聴者やリスナーに影響を与えてきた久米宏さん。その現在の活動や、伝説的なキャリアについて知りたいと願う声は少なくありません。
本記事では、久米宏さんの現在の活動状況から、彼の輝かしい過去、そして今後の展望までを詳しく解説します。彼の魅力に改めて触れ、その足跡をたどることで、あなたの疑問を解消できるでしょう。
久米宏さんの現在の活動状況に迫る

久米宏さんは、2025年12月現在で81歳を迎えられています。かつてのようなテレビでのレギュラー番組はありませんが、メディアへの露出を完全に控えているわけではありません。彼の現在の活動は、主にインターネットや講演活動が中心となっています。
2021年5月には、インターネット動画番組「Kume*Net」で「ヨットで旅に出る」と宣言し、一時的に活動を休止しました。しかし、2024年にはラジオ番組にゲスト出演するなど、時折その姿を見せています。
ラジオ番組「久米宏ラジオなんですけど」での活躍
久米宏さんは、2006年10月から2020年6月まで、TBSラジオの「久米宏ラジオなんですけど」でパーソナリティを務めていました。この番組は、テレビでは話せないことをストレートに語る久米さんのフランクな語り口が人気を集めました。
毎週土曜日の午後に生放送され、文化全般から毎週一つのテーマを設定し、リスナーからのメッセージを交えながら久米さんが見解を披露する形式でした。2007年度には、第44回ギャラクシー賞でラジオ部門DJパーソナリティー賞を受賞するなど、高い評価を得ていたのです。
番組は2020年6月27日に最終回を迎えましたが、久米さん自身が「年齢的なものだと思うんですけど、集中力とか根気とか、そういうものが明らかに衰えてきている」と語るなど、体力の衰えも終了の理由の一つだったようです。
ポッドキャストやウェブメディアでの発信
久米宏さんは、2019年頃からウェブメディア「Knock Knock」でインターネット動画番組「Kume*Net(クメネット)」を配信していました。この番組は、「多数決よりも少数派。賛成派よりも反対派。小さなアイデアと好奇心を大切に久米宏が、気の向くままに語ります」をコンセプトに、社会やメディア、過去のエピソードをテーマとした10分前後の動画を定期的に配信していました。
しかし、2021年5月30日の194本目の動画でヨットでの旅を宣言し、活動を休止。その後、「Kume*Net」のYouTube動画は全て削除され、Twitterアカウントも2021年4月25日以降更新されていません。公式ホームページも閲覧できない状態となっています。
講演活動や執筆を通じたメッセージ
久米宏さんは、メディアでの活動以外にも、講演活動や執筆を通じて自身の考えやメッセージを発信してきました。特に、2017年には初の書き下ろし自叙伝「久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった」を出版し、TBS入社から50周年を経てメディアに生きた日々を振り返っています。
この著書では、入社試験の顛末から病気に苦しんだ新人時代、「土曜ワイドラジオTOKYO」、「ぴったしカン・カン」、「ザ・ベストテン」、そして「ニュースステーション」の18年半、さらに「久米宏 ラジオなんですけど」での活動まで、久米さんのキャリアがメディア史と重なる形で描かれています。
彼の著書は、メディアの新しいあり方を開拓してきた一人の人間の成長物語として、またラジオからテレビへの貴重なメディア史の記録としても評価されています。
伝説のキャスター、久米宏さんのキャリアを振り返る
久米宏さんのキャリアは、日本の放送史に数々の金字塔を打ち立ててきました。TBSアナウンサー時代からフリー転身後まで、常に時代の最前線で活躍し、その独自のスタイルで多くの人々に影響を与えてきたのです。
特に「ニュースステーション」での功績は大きく、報道番組の常識を塗り替える存在となりました。彼のキャリアを振り返ることで、その偉大さを改めて感じられるでしょう。
「ニュースステーション」が残した功績
久米宏さんがメインキャスターを務めたテレビ朝日「ニュースステーション」は、1985年から2004年までの18年半にわたり放送され、日本の報道番組に革命をもたらしました。
それまでの硬派な報道番組とは一線を画し、エンターテインメント性を兼ね備えた「ニュースショー」という新しいジャンルを確立しました。久米さんは、視聴者の側を向いた番組にしたかったと語っており、原稿を机の上に置いて読み上げる方式を終始一貫して行ったのです。
この番組は、平日プライムタイムに報道番組を放送するという日本初の試みであり、久米さんの所属事務所であるオフィス・トゥー・ワンとテレビ朝日の共同制作という異例の体制で制作されました。
報道番組に与えた影響と独自のスタイル
「ニュースステーション」は、久米宏さんの個性的なキャスターぶりと、時に権力に臆することなく問題提起を行う姿勢で、多くの視聴者から支持を得ました。彼の発言は賛否両論を巻き起こすこともありましたが、それが番組の注目度を高め、社会に大きな議論を巻き起こすきっかけとなりました。
久米さんは「僕は思いつきの失言はしないんですよ。失言は予定通りです」と語るなど、計算された発言で視聴者に強い印象を与えました。
また、番組の衣装選びは妻であるスタイリストの麗子さんが担当するなど、細部にわたるこだわりも、久米さんの独自のスタイルを形成する一因だったと言えるでしょう。
フリーランスとしての挑戦と変遷
久米宏さんは、1967年にTBSアナウンサーとして入社し、1979年にフリーに転身しました。
フリー転身後も、「ザ・ベストテン」や「ぴったしカン・カン」といった人気番組の司会を続け、国民的な人気を確立しました。
その後、「ニュースステーション」のメインキャスターとして報道の世界に新境地を開拓し、日本のメディア界に多大な影響を与えました。
彼のキャリアは、常に新しい挑戦を恐れず、自身の信じる道を切り開いてきた証と言えるでしょう。
久米宏さんのプライベートと健康の秘訣

長年にわたり第一線で活躍してきた久米宏さんですが、そのプライベートや健康状態についても多くの関心が寄せられています。80歳を超えてもなお、その知性と存在感を保ち続ける彼の日常には、どのような秘訣があるのでしょうか。
ここでは、久米さんの穏やかな日常と、健康維持への意識、そして家族との時間について掘り下げていきます。
穏やかな日常と健康維持への意識
久米宏さんは、ニュースステーション時代にはほとんど休むことなく出演していましたが、過去には肺結核や細菌性胃腸炎、肺炎などの病気を患った経験があります。また、糖尿病を患っていることも公表しています。
しかし、そのような経験があるからこそ、健康維持には人一倍気を配っているのかもしれません。2020年に「久米宏ラジオなんですけど」を終了する際にも、自身の集中力や根気の衰えを理由の一つとして挙げており、自身の体調の変化に敏感である様子がうかがえます。
現在の具体的な健康法については多く語られていませんが、ヨットでの旅を宣言するなど、活動休止期間を自身の心身を休める時間として活用している可能性も考えられます。
家族との時間と趣味
久米宏さんは1969年にスタイリストの麗子さんと結婚されており、現在も婚姻関係は継続しています。
麗子さんは、久米さんの「ニュースステーション」での衣装選びを担当するなど、公私にわたるパートナーとして久米さんを支えてきました。
お子さんについては、情報が公開されていませんが、一部報道ではお子さんがいないとされています。
久米さんは自動車愛好家としても知られており、動画配信番組「久米宏のCAR TOUCH!!」を制作したこともあります。また、広島東洋カープの熱心なファンであることも公言しており、趣味の時間を大切にしていることがうかがえます。
久米宏さんの今後の展望と伝えたいこと

日本のメディア界に多大な影響を与えてきた久米宏さん。一時的な活動休止を経て、彼の今後の展望や、伝えたいメッセージについて考えることは、多くの人々にとって興味深いテーマです。
ここでは、彼の変わらぬジャーナリズムへの情熱と、次世代へのメッセージについて考察します。
変わらぬジャーナリズムへの情熱
久米宏さんは、長年にわたり報道番組のキャスターを務め、社会の出来事を独自の視点で伝え続けてきました。彼のジャーナリズムへの情熱は、年齢を重ねても衰えることはありません。
「ニュースステーション」を辞めた理由の一つとして、番組中にちゃんとした語彙が瞬間的に出てこなくなったことを挙げていますが、それでもラジオ番組を14年間続けたのは、伝えたいという強い思いがあったからでしょう。
2024年にはラジオ番組にゲスト出演するなど、公の場に姿を見せる機会があることから、彼が社会に対して伝えたいことがある時には、今後も何らかの形で発信を続ける可能性は十分にあります。
次世代へのメッセージ
久米宏さんは、自身の著書や講演を通じて、メディアのあり方やジャーナリズムの重要性について語ってきました。彼の経験から得られた知見は、これからのメディアを担う次世代にとって貴重なものです。
特に、メディアが「~してみてはいかがでしょうか」という常套句を多用することに苦言を呈し、「行くか行かないかは聞いてみた人が決める問題だ」と綴るなど、情報の受け手に対する敬意と、主体的な判断を促すメッセージを発しています。
彼の言葉は、単なる情報伝達に留まらない、深い洞察と哲学に裏打ちされたものであり、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。
よくある質問

久米宏さんは現在もテレビに出ていますか?
久米宏さんは現在、レギュラーのテレビ番組には出演していません。しかし、過去にはゲストとして地上波からBSまで、報道だけでなくバラエティ番組や趣味の番組に出演したことがあります。
久米宏さんのラジオ番組はどこで聞けますか?
久米宏さんがパーソナリティを務めていたTBSラジオの「久米宏ラジオなんですけど」は、2020年6月27日に最終回を迎え、現在は放送されていません。
久米宏さんの年齢はいくつですか?
久米宏さんは1944年7月14日生まれで、2025年12月現在、81歳です。
久米宏さんの著書はありますか?
はい、久米宏さんは複数の著書を出版しています。代表的なものとしては、初の書き下ろし自叙伝「久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった」があります。
久米宏さんが引退した理由は?
久米宏さんは「久米宏ラジオなんですけど」の終了について、年齢的なものによる集中力や根気の衰えを理由の一つとして挙げていました。また、「下り坂になってから辞めるのが一番よくない」という持論も語っています。
まとめ
- 久米宏さんは2025年12月現在81歳です。
- レギュラーのテレビ番組はありませんが、インターネットや講演活動が中心です。
- 2006年から2020年までTBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」のパーソナリティを務めました。
- 「久米宏ラジオなんですけど」は、自身の体力の衰えも終了理由の一つでした。
- 2019年頃からインターネット動画番組「Kume*Net」を配信していました。
- 「Kume*Net」は2021年5月にヨットでの旅を宣言し活動休止、関連動画やSNSは削除されています。
- 2024年にはラジオ番組にゲスト出演するなど、時折公の場に姿を見せています。
- 代表的な著書に自叙伝「久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった」があります。
- 「ニュースステーション」は1985年から2004年まで放送され、報道番組に革命をもたらしました。
- 久米さんは1967年にTBSに入社し、1979年にフリーに転身しました。
- 妻はスタイリストの麗子さんで、現在も婚姻関係は継続しています。
- 自動車愛好家であり、広島東洋カープのファンでもあります。
- 過去には肺結核や糖尿病を患った経験があり、健康維持に意識が高いです。
- メディアのあり方やジャーナリズムの重要性について、自身の考えを発信し続けています。
- 彼の言葉は、情報の受け手に対する敬意と、主体的な判断を促すメッセージを含んでいます。
- 今後も社会に対して伝えたいことがある時には、何らかの形で発信を続ける可能性があります。
