漢字学習で「こざとへん」に興味をお持ちの方、特に8画の漢字について深く知りたい方へ。本記事では、こざとへんの基本的な意味や成り立ちから、8画の漢字一覧、そして多くの人が混同しやすい「おおざと」との違いまで、分かりやすく解説します。美しい文字を書くためのコツもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「こざとへん」とは?その意味と成り立ち

「阜(おか)」が由来の部首「こざとへん」
こざとへんは、漢字の左側に配置される部首の一つで、その形は「阝」です。正式名称は「阜部(ふぶ)」や「左阜(さふ)」とも呼ばれます。この部首の起源は、象形文字の「阜(ふ)」にあり、「おか」や「高地」、「段丘状の地形」を意味します。また、「境界」や「城壁」、「防御」といった意味合いも持ち合わせています。
古代の文字を見ると、こざとへんは階段状に盛られた土の形を表しており、神が天地を行き来する「はしご」の象徴でもあったとされています。 このように、こざとへんがつく漢字は、地形や場所、あるいはそこから派生する「隔てる」「防ぐ」といった意味を持つことが多いのが特徴です。
こざとへんの漢字8画一覧とそれぞれの特徴

8画の「こざとへん」漢字リスト
「こざとへん」を持つ漢字の中で、総画数が8画のものは以下の通りです。これらの漢字は、日常でも目にする機会が多いかもしれません。
- 阻(そ、はばむ)
- 阜(ふ、おか)
- 附(ふ、つく)
- 阿(あ、おもねる)
- 陂(ひ、つつみ)
- 陀(だ、た)
各漢字の意味と使用例
阻(そ、はばむ)
「阻」は「はばむ」「さまたげる」という意味を持ちます。盛り上がった土と、神様への生贄を積み重ねた象形文字に由来し、いくつも積み重なる険しい丘を表しています。 例えば、「行く手を阻む」のように使われます。
阜(ふ、おか)
「阜」は単独で「おか」「高地」を意味する漢字です。象形文字で、土を積み重ねた形や段になっている高地の形を表しています。 部首としての「こざとへん」の原形でもあります。
附(ふ、つく)
「附」は「つく」「そえる」という意味があります。「付属」「添付」などの熟語で使われ、何かに寄り添う、付け加えるといった状況を表します。
阿(あ、おもねる)
「阿」は「おもねる」「くま」といった意味を持つ漢字です。地形の「くま」や「曲がり角」を表すことから、へつらう、おもねるという意味にも使われます。「阿る(おもねる)」のように使われることがあります。
陂(ひ、つつみ)
「陂」は「つつみ」「ため池」を意味します。水辺の地形や、水をせき止める土手を指す漢字です。
陀(だ、た)
「陀」は「なだらか」「傾斜」といった意味合いを持つ漢字です。「サンスクリット語の音訳」にも使われることがあり、「阿弥陀(あみだ)」などの仏教用語にも見られます。
「こざとへん」と「おおざと」の決定的な違い

形は同じでも意味と位置が異なる「阝」
漢字の部首には、見た目が全く同じ「阝」の形をしていても、その意味と漢字の中での位置によって呼び名が異なるものがあります。それが「こざとへん」と「おおざと」です。 この二つは、もともと異なる漢字が略されたものであり、その違いを理解することが漢字を正しく認識する第一歩となります。
「こざとへん」は、漢字の左側(偏)に位置し、「阜(おか)」が簡略化された形です。 丘や高地、段差、境界、防御など、地形や場所に関連する意味を持ちます。
一方、「おおざと」は、漢字の右側(旁・つくり)に位置し、「邑(むら)」が簡略化された形です。 「邑」は「村」「町」「都」といった人々が住む集落や行政区画を意味します。
つまり、同じ「阝」の形でも、左にあれば「こざとへん」で「丘」や「地形」に関わり、右にあれば「おおざと」で「集落」や「地名」に関わる、と覚えると良いでしょう。
美しい文字のための書き分けのコツ
「こざとへん」と「おおざと」は、形が同じだからこそ、書き方にも細かな違いを意識すると、より美しい文字になります。書道家の方々も、この書き分けの重要性を指摘しています。
「こざとへん」は、漢字の左側に位置するため、全体的に細く、内側にまとめるように書くのがコツです。 特に、縦画の終筆は左上へ押し出すように跳ね、横画はあまり右に出さずに、上の角と下の角を揃えるか、やや内側で終える意識を持つと良いでしょう。
対して「おおざと」は、漢字の右側(つくり)に位置するため、左側の「へん」よりもやや大きく、堂々と書くのがポイントです。 横画は少し長めに、縦画は下までしっかり伸ばし、全体的に張り出すようなイメージで書くと、バランスが整います。
「こざとへん」を美しく書くためのコツ

正しい筆順とバランスの取り方
「こざとへん」は3画で構成されます。筆順は、まず縦画を書き、次に横画、最後に縦画を引きます。 特に、2画目は1画目よりも右に出さないように注意し、2画目の終筆は左上へ押し出すように跳ねるのがポイントです。
全体のバランスとしては、左側の「こざとへん」が細く、右側の「つくり」がやや広がるように意識すると、漢字全体が安定して見えます。 文字の中心を意識しつつ、こざとへんの縦画が内側に傾きすぎないように、しかし広がりすぎないように書くことが大切です。
漢字全体の調和を意識する
「こざとへん」を含む漢字を書く際は、こざとへん単体だけでなく、漢字全体の調和を考えることが重要です。例えば、「険」という漢字では、こざとへんの縦画が内側に向かい、右側の「僉」の部分がバランス良く配置されることで、美しい字形が生まれます。
文字の高さや幅、画と画の間の空間など、細部にまで気を配ることで、より洗練された印象の文字になります。練習を重ねることで、自然と美しいバランス感覚が身につくでしょう。
よくある質問
こざとへんの画数は何画ですか?
こざとへん(阝)自体の画数は3画です。 しかし、部首としての「阜」は8画と数えられることもあります。 漢字全体の総画数を数える際には、こざとへんの部分を3画として計算します。
こざとへんの漢字は他にどんなものがありますか?
こざとへんの漢字は非常に多く存在します。例えば、6画では「阡」、7画では「防」「阪」、9画では「限」「陋」、10画では「院」「降」「除」「陛」「陣」「陥」、11画では「陸」「険」「陰」、12画では「階」「陽」「隊」などがあります。
おおざとへんという言葉は間違いですか?
はい、「おおざとへん」という呼び方は一般的には間違いとされています。 漢字の左側に位置するものを「へん」と呼び、右側に位置するものを「つくり」と呼ぶため、「おおざと」は右側にあるので「つくり」に分類されます。したがって、正しくは「おおざと」と呼びます。
まとめ
- 「こざとへん」は漢字の左側に位置する部首で、形は「阝」です。
- その起源は「阜(おか)」にあり、丘や高地、境界、防御などの意味を持ちます。
- 8画の「こざとへん」漢字には「阻」「阜」「附」「阿」「陂」「陀」などがあります。
- 「おおざと」も同じ「阝」の形ですが、漢字の右側に位置し、「邑(むら)」が由来です。
- 「おおざと」は集落や地名に関連する意味を持ちます。
- 「こざとへん」は細く内側に、おおざとはやや大きく張り出すように書くのがコツです。
- こざとへんの筆順は3画で、バランスを意識することが重要です。
- 「おおざとへん」という呼び方は誤りで、正しくは「おおざと」です。
- こざとへんの漢字は地形や場所、おおざとの漢字は集落や行政区画に関連します。
- 漢字学習では、部首の意味と位置を理解することが大切です。
- 特に「阝」の形は、左右どちらにあるかで意味が大きく変わります。
- 正しい書き方を学ぶことで、文字の美しさが向上します。
- 「こざとへん」の漢字は、日常生活で頻繁に登場します。
- 意味や成り立ちを知ることで、漢字への理解が深まります。
- この知識は、漢字検定などの学習にも役立ちます。
