漢字学習において、部首の書き順はつまずきやすいポイントの一つです。特に「こざとへん」は、その独特な形と、右側に位置する「おおざと」との混同から、正しい書き順に悩む方も少なくありません。
本記事では、こざとへんの基本的な知識から、3画の正しい筆順、美しく書くためのコツ、そしておおざととの明確な違いまで、分かりやすく解説します。この記事を読めば、こざとへんの書き順をマスターし、自信を持って漢字を書けるようになるでしょう。
こざとへんとは?その特徴と役割

「こざとへん」は、多くの漢字に共通して使われる重要な部首です。まずは、その基本的な意味や成り立ち、そして「おおざと」との違いについて理解を深めましょう。
こざとへんの基本的な意味と成り立ち
こざとへんは、漢字の左側に位置する部首「阝」のことで、「阜(ふ)」という漢字が簡略化された形です。その意味は「おか」「ふくらんだところ」「段のついた土の山」などを表します。
また、大きい、盛ん、多い、豊か、肥え太るなどの意味合いも含むことがあります。
左側と右側で形が変わる理由(おおざととの違い)
「阝」という形は、漢字の左側にある場合は「こざとへん」と呼ばれますが、右側にある場合は「おおざと」と呼ばれます。
この二つは形こそ同じですが、元になった漢字と意味が異なります。こざとへんは「阜(おか)」が由来であるのに対し、おおざとは「邑(むら)」が由来です。
おおざとは「村」「人の集まるところ」「都」などの意味を持ちます。
正しいこざとへんの書き順をマスターする

こざとへんの書き順は、漢字を美しく書く上で非常に重要です。ここでは、3画で構成されるこざとへんの正しい筆順と、各画のポイントを詳しく見ていきましょう。
こざとへん(阝)の3画の筆順
こざとへんは、以下の3画で構成されます。
- 1画目:短い横画を右上に向かって書きます。この画は、あまり長くせず、小さめに書くのがコツです。
- 2画目:1画目の終筆付近から、やや右上に上がりながら曲線を描き、左下へ向かってはねるように書きます。このとき、1画目よりも右に出すぎないように注意しましょう。
- 3画目:2画目の終筆付近から、まっすぐ下に縦画を引きます。この縦画は、こざとへん全体のバランスを決める重要な画であり、長く、力強く書くことを意識しましょう。
こざとへんの書き順でよくある間違いと改善策
こざとへんを書く際によく見られる間違いとして、2画目が1画目より右に大きくはみ出してしまうことや、全体的に横幅が広くなりすぎてしまうことが挙げられます。
これを改善するには、1画目と2画目をコンパクトにまとめ、特に2画目の終筆を左上へ押し出すように意識し、3画目をまっすぐ長く書くことで、縦長の美しい形になります。
こざとへんと「おおざと」の違いを明確にする

形が同じため混同しやすい「こざとへん」と「おおざと」ですが、その違いを理解すれば、漢字の構造をより深く把握できます。
おおざと(阝)の書き順と意味
おおざとは、漢字の右側に位置する部首「阝」で、「邑(ゆう)」という漢字が簡略化されたものです。
「村」「国」「エリア」といった、人が集まる場所や地域に関する意味を持ちます。
書き順はこざとへんと同様に3画ですが、おおざとを含む漢字では、右側に位置するため、こざとへんよりもやや大きく、ゆったりと書くことで、全体のバランスが整いやすくなります。
見分け方と覚え方のコツ
こざとへんとおおざとを見分ける一番のコツは、その位置です。漢字の左側にあれば「こざとへん」、右側にあれば「おおざと」と覚えるのが簡単です。
また、意味合いで覚える方法もあります。こざとへんは「丘や段差(地形)」、おおざとは「村や国(場所)」と関連付けると、より記憶に残りやすいでしょう。
例えば、「防(ふせぐ)」は敵を防ぐ「土の壁(地形)」なので左側(こざとへん)、「邦(くに)」は国という「場所・エリア」なので右側(おおざと)と考えると分かりやすいです。
こざとへんを含む漢字の練習方法

正しい書き順を覚えたら、実際に多くの漢字を書いて練習することが上達への近道です。効果的な練習方法を取り入れて、美しい文字を目指しましょう。
効果的な練習ドリルと教材
漢字練習帳や書き順ドリルを活用し、こざとへんを含む漢字を繰り返し書くことが大切です。特に、筆順アニメーションが確認できるオンライン教材やアプリは、視覚的に正しい動きを捉えるのに役立ちます。
また、お手本を参考にしながら、一画ずつ丁寧に書く練習をすることで、自然と正しい運筆が身につきます。
日常生活で意識する書き方のコツ
普段から手書きをする機会を増やし、意識的にこざとへんの書き方を実践することが重要です。例えば、手紙やメモ書きの際に、こざとへんを含む漢字が出てきたら、正しい筆順とバランスを意識して書いてみましょう。
また、書道やペン字の練習を通じて、筆圧や線の強弱を意識することも、より美しい文字を書くための良い練習になります。
よくある質問
こざとへんの読み方は?
こざとへんの読み方は「こざとへん」または「おか」です。
こざとへんの部首名は?
こざとへんの部首名は「阜(ふ)」または「阝(こざとへん)」です。
こざとへんを含む漢字にはどんなものがある?
こざとへんを含む漢字には、「防」「阪」「院」「降」「陸」「陽」「陰」「階」「隣」などがあります。
なぜこざとへんは左右で形が違うの?
「こざとへん」と「おおざと」は、漢字の左側と右側で形が同じですが、元になった漢字が異なります。こざとへんは「阜(おか)」、おおざとは「邑(むら)」が簡略化されたものです。
こざとへんをきれいに書くにはどうすればいい?
こざとへんをきれいに書くには、横幅を狭く、縦長に書くことを意識し、1画目と2画目をコンパクトに、3画目をまっすぐ長く書くことがコツです。
まとめ
- こざとへんは漢字の左側に位置する部首「阝」である。
- 元は「阜(おか)」が簡略化された形を持つ。
- 「おか」「ふくらんだところ」などの意味を表す。
- 書き順は3画で構成される。
- 1画目は短い横画、2画目は曲線で左下へはねる。
- 3画目はまっすぐ下に引く縦画である。
- 2画目は1画目より右に出すぎないようにする。
- 全体的に縦長でコンパクトに書くのが美しいコツ。
- 「おおざと」は漢字の右側に位置する同形の部首である。
- おおざとは「邑(むら)」が簡略化された形を持つ。
- 「村」「国」「エリア」などの意味を表す。
- こざとへんとおおざとは位置と由来で区別する。
- 多くの漢字を練習することで書き順が定着する。
- 筆順アニメーションや練習ドリルが学習に役立つ。
- 日常生活で意識して書くことが上達につながる。
