「琴櫻関兄弟」というキーワードで検索された方は、もしかしたら、現在活躍中の大関・琴櫻関と、もう一人の力士が血縁関係にある兄弟だと思われているかもしれません。しかし、実は二人は血のつながった兄弟ではありません。本記事では、琴櫻関と、その名を受け継ぐまでの琴ノ若関の驚くべき関係性や、相撲界での輝かしい活躍について、詳しく解説していきます。
琴櫻と琴ノ若は兄弟ではない!驚きの関係性とは?

大相撲の世界では、同じ四股名や似た四股名を持つ力士が複数存在することがあり、血縁関係を巡って誤解が生じることも少なくありません。琴櫻関と琴ノ若関も、まさにそのようなケースの一つです。多くの人が「兄弟」と勘違いしがちですが、実際には非常に深い家族の絆で結ばれた関係にあります。この章では、二人の間の真の関係性について、詳しく見ていきましょう。
祖父と孫!琴櫻将傑と琴ノ若傑作の血縁関係
現在の琴櫻将傑関(ことざくら まさかつ)と、かつて琴ノ若傑太(ことのわか まさひろ)として活躍していた力士は、実は祖父と孫の関係にあります。初代琴櫻将傑(ことざくら まさかつ)は、第53代横綱として相撲史に名を刻んだ偉大な力士です。そして、現在の琴櫻将傑関は、その初代琴櫻の孫にあたります。
彼の父親は、元関脇・初代琴ノ若晴將(ことのわか てるまさ)であり、初代琴櫻の娘婿にあたる人物です。つまり、現在の琴櫻関は、横綱・琴櫻の孫であり、元関脇・琴ノ若の長男という、まさに相撲界のサラブレッドなのです。この血縁関係は、佐渡ヶ嶽部屋の伝統と深く結びついています。
琴ノ若傑作が「琴櫻」を襲名するまでの道のり
現在の琴櫻将傑関は、初土俵からしばらくの間「琴鎌谷将且」という四股名で土俵に上がっていました。その後、新十両に昇進する際に、父親である元関脇・初代琴ノ若の四股名を継承し、「琴ノ若傑太」と改名しました。この「琴ノ若」という四股名で大関昇進を目指し、2024年1月場所で13勝2敗という好成績を収め、見事に大関昇進を果たしました。
大関昇進伝達式では、まず「琴ノ若」の名で大関の地位を務め、その後、祖父である元横綱・琴櫻の四股名を襲名する意向を示していました。 そして、2024年5月場所から、念願の「琴櫻」を襲名し、二代目琴櫻として新たな歴史を刻み始めています。 この襲名は、祖父との幼い頃からの約束でもあったと言われています。
初代琴櫻将傑の偉大な功績と相撲人生

現在の琴櫻関の祖父である初代琴櫻将傑は、「猛牛」の異名を持つ強烈な突き押し相撲で一時代を築いた名横綱です。その相撲人生は、数々の記録と記憶に残る一番で彩られています。彼の功績は、佐渡ヶ嶽部屋の礎を築き、多くの後進を育て上げたことにも表れています。この章では、初代琴櫻の輝かしい足跡をたどります。
第53代横綱としての輝かしい記録
初代琴櫻将傑は、1940年11月26日に鳥取県倉吉市で生まれ、1959年1月場所に初土俵を踏みました。 柔道で培った強靭な体と精神力で角界を駆け上がり、1973年1月場所後に第53代横綱へ昇進しました。 横綱昇進は32歳2ヶ月と、史上最年長での遅咲きの横綱として知られています。 幕内最高優勝は5回を数え、その強烈なぶちかましと喉輪で相手を一気に攻め立てる相撲は、多くのファンを魅了しました。
特に、大関時代には2横綱2大関を倒すなど、数々の名勝負を繰り広げました。 彼の相撲は、まさに「猛牛」の異名にふさわしい迫力に満ちたものでした。
佐渡ヶ嶽部屋の親方としての指導
初代琴櫻は、1974年5月場所限りで現役を引退した後、佐渡ヶ嶽部屋を継承し、12代佐渡ヶ嶽親方として後進の指導に当たりました。 親方としても非常に熱心で、琴風、琴ノ若(現在の佐渡ヶ嶽親方)、琴欧洲、琴光喜、琴奨菊といった多くの関取や大関を育て上げ、佐渡ヶ嶽部屋を大部屋へと成長させました。 特に、新弟子のスカウトには情熱を注ぎ、素質のある少年がいると聞けば、どんな遠方へも足を運び、自ら説得にあたったという逸話も残っています。
孫である現在の琴櫻関も、幼少期から祖父である初代琴櫻から相撲の基本を厳しく叩き込まれました。 稽古場では厳しかったものの、私生活では孫を可愛がり、銭湯に連れて行ってアイスを買ってあげるなど、優しい一面も持ち合わせていたようです。
琴ノ若傑作(現・琴櫻)の現在までの歩みと将来性

祖父である第53代横綱・琴櫻の偉大な背中を追い、父である元関脇・初代琴ノ若の四股名を受け継いだ琴ノ若傑作関(現・琴櫻)は、まさに相撲一家に生まれたサラブレッドです。幼い頃から相撲の英才教育を受け、着実に番付を上げてきました。その歩みは、多くの期待と注目を集めています。この章では、彼のこれまでの軌跡と、将来への期待について深掘りします。
大関昇進までの軌跡と強み
琴櫻将傑関は、1997年11月19日に千葉県松戸市で生まれました。 2歳の頃から相撲に触れ、幼少期から祖父である元横綱・琴櫻から相撲の基本を教え込まれました。 2015年11月場所に初土俵を踏み、順調に番付を上げていきました。 2019年7月場所で新十両に昇進し、この時に父親の四股名である「琴ノ若」を襲名しました。
その後も幕内上位で安定した成績を残し、2023年9月場所で関脇に昇進。 関脇として臨んだ直近3場所で9勝、11勝、13勝と好成績を収め、大関昇進の目安となる「直近3場所33勝」をクリアしました。 そして、2024年1月場所後の臨時理事会で満場一致で大関昇進が決定しました。 彼の強みは、身長189cm、体重177kgという堂々たる体格から繰り出される右四つからの寄りや押し、投げです。
また、怪我を乗り越え、前に出る相撲を磨いたことも、彼の成長を早めるコツとなりました。
新たな「琴櫻」としての期待
大関昇進を果たした琴ノ若傑作関は、2024年5月場所から祖父の四股名である「琴櫻」を襲名し、二代目琴櫻として土俵に上がっています。 この襲名は、彼が幼い頃に祖父と交わした「大関になったら琴櫻を継がせる」という約束を果たすものであり、相撲ファンにとっても大きな喜びとなりました。 新たな「琴櫻」として、彼はさらなる高みを目指しています。
日本人横綱の誕生が待望される中で、26歳という若さで大関に昇進した彼の将来には、大きな期待が寄せられています。 祖父の「猛牛」の相撲を受け継ぎつつ、自身の持ち味である安定した取り口に磨きをかけ、横綱昇進という目標に向かって精進する姿は、多くの人々に感動を与えています。 佐渡ヶ嶽部屋の伝統を背負い、相撲界の未来を担う存在として、今後の活躍から目が離せません。
琴櫻と琴ノ若に関するよくある質問
琴櫻関と琴ノ若関の関係性については、多くの疑問が寄せられています。ここでは、読者の皆様が抱えるであろう疑問に答える形で、よくある質問とその回答をまとめました。
琴櫻と琴ノ若はなぜ兄弟と間違われるのですか?
琴櫻関と琴ノ若関が兄弟と間違われる主な理由は、まず「琴」という共通の四股名を持つこと、そして同じ佐渡ヶ嶽部屋に所属していることが挙げられます。さらに、現在の琴櫻関が以前「琴ノ若」という四股名で土俵に上がっていたため、二人の関係性が複雑に見え、血縁関係のある兄弟だと誤解されやすい状況がありました。しかし、実際には祖父と孫、そしてその間に父親(現在の佐渡ヶ嶽親方)がいるという三代にわたる相撲一家の系譜です。
琴ノ若の父親は誰ですか?
現在の琴櫻将傑関(旧四股名:琴ノ若傑太)の父親は、元関脇・初代琴ノ若晴將(ことのわか てるまさ)です。彼は現在、佐渡ヶ嶽部屋の13代佐渡ヶ嶽親方を務めています。 初代琴ノ若は、現役時代に金星を8個獲得するなど、長く幕内で活躍した実力者でした。 父親もまた、祖父である第53代横綱・琴櫻の娘婿にあたるため、琴櫻関はまさに相撲の血筋を受け継いでいると言えるでしょう。
琴櫻の孫は誰ですか?
第53代横綱・琴櫻傑將の孫は、現在の琴櫻将傑関(旧四股名:琴ノ若傑太)です。彼は祖父の偉大な功績を受け継ぎ、2024年5月場所から「琴櫻」の四股名を襲名しました。 幼い頃から祖父に相撲の指導を受け、その背中を追いかけて大関に昇進し、念願の四股名襲名を果たしました。
琴ノ若はなぜ琴櫻を襲名したのですか?
琴ノ若関が琴櫻を襲名したのは、主に二つの理由があります。一つは、幼い頃に祖父である元横綱・琴櫻と「大関になったら琴櫻の四股名を継がせる」という約束を交わしていたためです。 もう一つは、父親である元関脇・初代琴ノ若の四股名「琴ノ若」を大関の地位に上げたかったという親孝行の思いからです。 彼は2024年1月場所で大関昇進を決め、3月場所は「琴ノ若」として大関を務め、その後5月場所から「琴櫻」を襲名しました。
佐渡ヶ嶽部屋の親方は誰ですか?
現在の佐渡ヶ嶽部屋の親方は、元関脇・初代琴ノ若晴將(ことのわか てるまさ)です。彼は13代佐渡ヶ嶽親方として、部屋を率いています。 彼の長男が、現在の琴櫻将傑関にあたります。佐渡ヶ嶽部屋は、初代琴櫻から現在の親方、そして琴櫻関へと続く、相撲の伝統が深く根付いた名門部屋です。
まとめ
- 現在の琴櫻将傑関と琴ノ若関は、血のつながった兄弟ではない。
- 二人の関係は、祖父(第53代横綱・初代琴櫻)と孫(現在の琴櫻将傑)である。
- 現在の琴櫻関の父親は、元関脇・初代琴ノ若晴將(現・佐渡ヶ嶽親方)。
- 琴櫻関は、祖父と父の四股名を受け継ぐ相撲一家のサラブレッド。
- 2024年1月場所で大関昇進を果たし、同年5月場所から「琴櫻」を襲名した。
- 「琴櫻」襲名は、幼い頃に祖父と交わした約束を果たすもの。
- 初代琴櫻は「猛牛」の異名を持つ第53代横綱で、幕内最高優勝5回。
- 初代琴櫻は引退後、佐渡ヶ嶽部屋の親方として多くの関取を育てた。
- 現在の琴櫻関は、右四つからの寄りや押しを得意とする。
- 大関昇進までの道のりは、怪我を乗り越え、着実に番付を上げた努力の結晶。
- 佐渡ヶ嶽部屋は「琴」の字を冠する四股名が伝統。
- 現在の佐渡ヶ嶽親方は、元関脇・初代琴ノ若晴將。
- 琴櫻関の将来には、日本人横綱誕生への大きな期待が寄せられている。
- 相撲界の伝統と家族の絆が、琴櫻関の活躍を支えている。
- 琴櫻関は、祖父と父の偉大な背中を追い、新たな歴史を築いている。
