箱根の豊かな自然に囲まれた芦ノ湖畔には、強力なパワースポットとして知られる箱根神社と九頭竜神社があります。特に縁結びや金運のご利益で人気の九頭竜神社は、その神秘的な雰囲気から多くの参拝者が訪れる場所です。しかし、箱根神社から九頭竜神社へ向かうには、いくつかの方法があり、初めて訪れる方にとっては少し複雑に感じるかもしれません。
本記事では、箱根神社から九頭竜神社本宮と新宮へのアクセス方法を、交通手段別に詳しく解説します。それぞれのルートの特徴や所要時間、注意点まで網羅しているので、あなたの旅の計画に役立つことでしょう。
箱根神社と九頭竜神社の関係性とは？本宮と新宮の違い
箱根神社と九頭竜神社は、芦ノ湖を挟んで鎮座する、深い関係性を持つ神社です。九頭竜神社は、箱根神社の中興の祖である万巻上人が芦ノ湖に棲む毒龍を鎮め、龍神として祀ったことが始まりとされています。この龍神が九頭竜大神であり、縁結びや金運、商売繁盛にご利益があるとされ、多くの信仰を集めています。
九頭竜神社本宮と新宮、それぞれの特徴
九頭竜神社には「本宮（ほんぐう）」と「新宮（しんぐう）」の二つの社殿があります。どちらも同じ九頭竜大神を祀っており、ご利益に違いはありません。
- 九頭竜神社本宮：芦ノ湖畔の「箱根九頭竜の森」の中にひっそりと鎮座しています。 自然に囲まれた神秘的な雰囲気で、より厳かな気持ちで参拝したい方におすすめです。アクセスには少し時間がかかりますが、その道のりもまた特別な体験となるでしょう。
- 九頭竜神社新宮：箱根神社の境内にあります。 箱根神社を参拝する際に気軽に立ち寄ることができ、時間がない方や体力に自信がない方でもお参りしやすいのが特徴です。 龍神水が湧き出る「龍神水舎」もあり、浄化のパワーがあると言われています。
このように、本宮は自然の中で静かに参拝したい方、新宮は手軽に参拝したい方や箱根神社と合わせて訪れたい方に向いています。どちらを選ぶかは、あなたの旅の目的やスケジュールに合わせて決定するのが良いでしょう。
なぜ箱根神社と九頭竜神社を巡る人が多いのか
箱根神社と九頭竜神社は、それぞれ異なるご利益を持つ強力なパワースポットとして知られています。箱根神社は古くから武将たちに崇敬され、心願成就や勝負の神として信仰されてきました。 一方、九頭竜神社は縁結びや金運、商売繁盛の神様として特に女性からの人気が高いです。
この二つの神社を巡る「両社参り」は、より大きなご利益を授かれると信じられており、多くの参拝者が訪れます。 関東総鎮守として箱根の山に鎮まる箱根大神と、水の力を司る九頭竜大神、それぞれの神様にお参りすることで、心身ともに清められ、運気が向上すると言われています。また、芦ノ湖の美しい景色を楽しみながらの移動も、人気の理由の一つです。
箱根神社から九頭竜神社本宮へのアクセス方法を詳しく解説
箱根神社から九頭竜神社本宮へは、いくつかのアクセス方法があります。本宮は「箱根九頭竜の森」の中に位置しており、車で直接乗り入れることはできません。 そのため、バスや船、車などを利用して最寄りの場所まで行き、そこから徒歩で向かうのが一般的です。ここでは、それぞれの方法を詳しくご紹介します。
芦ノ湖の絶景を楽しむ！船と徒歩を組み合わせる方法
芦ノ湖の美しい景色を楽しみながら九頭竜神社本宮へ向かいたい方には、船と徒歩を組み合わせる方法がおすすめです。このルートは、移動自体が観光体験の一部となります。
箱根神社から元箱根港・箱根町港への移動
箱根神社の最寄りのバス停は「箱根神社入口」ですが、10時から16時の間は停車しないため、その時間帯は「元箱根港」バス停を利用するのが良いでしょう。 箱根神社から元箱根港までは、徒歩で約10分から15分程度です。 元箱根港からは、芦ノ湖遊覧船やモーターボートに乗船できます。
遊覧船・海賊船での移動と九頭竜の森への道
元箱根港から芦ノ湖遊覧船やモーターボートを利用し、「九頭竜の森港」または「箱根園港」へ向かいます。 特に、毎月13日の月次祭の日には、元箱根港から九頭竜神社本宮へ直接向かう参拝船が運航されることがあります。 参拝船の乗船時間は約25分で、神山桟橋から九頭竜神社本宮までは徒歩約5分です。 月次祭以外の日に船を利用する場合は、箱根園まで遊覧船で移動し、そこから徒歩またはレンタサイクルで九頭竜の森へ向かうことになります。
船での移動は、芦ノ湖の雄大な景色を堪能できるため、移動時間も特別な思い出になることでしょう。
バスと徒歩で向かう方法
バスと徒歩を組み合わせる方法は、比較的アクセスしやすく、多くの参拝者が利用しています。特に箱根園を経由するルートが一般的です。
箱根神社周辺から箱根園までのバスルート
箱根神社から九頭竜神社本宮へバスで向かう場合、まずは箱根園を目指します。箱根神社の最寄りのバス停は「箱根神社入口」または「元箱根港」です。 これらのバス停から箱根園行きのバスに乗車します。箱根登山バスや伊豆箱根バスが運行しており、所要時間は約10分から20分程度です。 バスは比較的本数も多く、スムーズに移動できるでしょう。
箱根園から九頭竜の森への道のり
箱根園に到着したら、そこから「箱根九頭竜の森」を目指して徒歩で移動します。箱根園から九頭竜神社本宮までは、整備された遊歩道を歩いて約30分かかります。 距離は約1.7kmで、ゆるやかな坂道が含まれています。 自然の中を散策する気持ちの良い道のりですが、歩きやすい靴を選ぶことが大切です。また、箱根園ではレンタサイクルも利用できるため、自転車で向かえば約15分で到着できます。
九頭竜の森への入園には別途料金がかかるので、事前に確認しておきましょう。
車でのアクセスと駐車場情報
車で箱根神社と九頭竜神社を巡る場合、九頭竜神社本宮には直接車で乗り入れることができないため、最寄りの駐車場を利用することになります。
箱根神社の駐車場は、第一駐車場と第二駐車場の2箇所があり、無料で利用できますが、人気スポットのため日中は満車になることも少なくありません。 特に神社に近い第一駐車場は埋まりやすいので、第二駐車場の場所も確認しておくと安心です。 箱根神社を参拝後、九頭竜神社本宮へ向かう際は、箱根園の駐車場を利用するのが便利です。
箱根園には有料の大型駐車場があり、約300台収容可能です。 そこから「箱根九頭竜の森」までは徒歩またはレンタサイクルで移動します。 車での移動は、時間の制約が少なく、自分のペースで観光できるというメリットがあります。ただし、観光シーズンや天候によっては道路が渋滞することもあるため、余裕を持った計画を立てることが重要です。
九頭竜神社本宮への徒歩ルートと所要時間
箱根神社から九頭竜神社本宮まで、芦ノ湖畔の道を歩いて向かうことも可能です。このルートは、自然を満喫したい方や、ゆっくりと散策を楽しみたい方におすすめです。
箱根神社から九頭竜神社本宮までの徒歩ルートは、主に芦ノ湖沿いの遊歩道を通ります。片道約30分から40分が目安とされていますが、途中の道は整備されていない区間もあるため、足元には注意が必要です。 全体の距離は約9kmから10kmで、アップダウンのある山道や遊歩道が含まれるため、一般的な観光ペースで歩くと2時間半から3時間程度かかる場合もあります。
特に体力に自信のある方向けのルートであり、しっかりとした準備が求められます。 湖畔の美しい景色を眺めながらのウォーキングは、心身のリフレッシュに繋がるでしょう。
各交通手段の比較と選び方のコツ
箱根神社から九頭竜神社本宮へのアクセス方法は、それぞれにメリットとデメリットがあります。あなたの旅のスタイルや目的に合わせて最適な方法を選びましょう。
- 船と徒歩：芦ノ湖の景色を楽しみたい方、移動自体を観光にしたい方におすすめです。月次祭の日は参拝船が便利です。
- バスと徒歩：比較的アクセスしやすく、費用も抑えたい方に向いています。箱根園から九頭竜の森までの徒歩ルートは整備されています。
- 車と徒歩：自分のペースで移動したい方、他の観光地も巡りたい方におすすめです。ただし、九頭竜神社本宮には直接乗り入れられないため、箱根園などの駐車場を利用し、そこから徒歩またはレンタサイクルでの移動が必要です。
- 全行程徒歩：体力に自信があり、自然の中をじっくりと散策したい方向けです。所要時間が長くなるため、時間に余裕を持つことが大切です。
これらの情報を参考に、あなたの旅に合った交通手段を選び、快適な箱根の神社巡りを楽しんでください。
箱根神社から九頭竜神社新宮へのアクセス方法
九頭竜神社新宮は、箱根神社の境内に位置しているため、本宮に比べて非常にアクセスしやすいのが特徴です。箱根神社を参拝する際に、合わせて立ち寄ることができます。
箱根神社境内にある九頭竜神社新宮への道のり
箱根神社に到着したら、境内を散策しながら九頭竜神社新宮を目指しましょう。新宮は箱根神社の御本殿のすぐ隣に鎮座しており、案内表示に従って進めば迷うことなくたどり着けます。 箱根神社の参道を進み、御本殿を参拝した後、右手に進むと新宮が見えてきます。徒歩数分で到着するため、手軽に参拝できるのが大きな魅力です。
新宮参拝のメリットと注意点
九頭竜神社新宮を参拝するメリットは、そのアクセスの良さにあります。本宮まで足を運ぶ時間がない方や、体力に不安がある方でも、気軽に九頭竜大神のご利益にあずかることができます。 また、新宮の脇には「龍神水舎」があり、芦ノ湖の霊水「龍神水」をいただくことができます。この龍神水は、一切の不浄を洗い清めるパワーがあるとされ、ペットボトルに入れて持ち帰ることも可能です。
注意点としては、新宮は本宮に比べて規模が小さく、より神秘的な雰囲気を求める方には物足りなく感じるかもしれません。しかし、ご利益に違いはないため、気軽に参拝したい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
九頭竜神社参拝時の注意点と持ち物
九頭竜神社への参拝をより快適で有意義なものにするためには、いくつかの注意点と準備しておきたい持ち物があります。特に本宮へ向かう場合は、自然の中を歩くことになるため、事前の準備が大切です。
服装や靴選びのポイント
九頭竜神社本宮へ向かう場合、箱根園から「箱根九頭竜の森」の中を徒歩で移動することになります。整備された遊歩道とはいえ、ゆるやかな坂道や未舗装の区間もあるため、歩きやすいスニーカーなどの靴を選ぶことが重要です。 ヒールのある靴やサンダルは避け、足元が安定する靴を選びましょう。
また、天候が変わりやすい箱根では、急な雨に備えてレインウェアや折りたたみ傘があると安心です。季節によっては、防寒着や日差し対策の帽子なども用意しておくと良いでしょう。
参拝時間と月次祭について
九頭竜神社本宮は「箱根九頭竜の森」の中にあり、森の開園時間（通常9:00～17:00、最終入場16:30）に合わせて参拝が可能です。 毎月13日には「月次祭（つきなみさい）」が斎行され、多くの参拝者が訪れます。 月次祭の日は、元箱根港から臨時参拝船が運航され、午前中は「箱根九頭竜の森」の入園料が無料になるなどの特典があります。
ただし、月次祭当日は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。祭典以外の日でも、いつでも参拝は可能です。 参拝に予約は不要ですが、月次祭の臨時参拝船の利用には事前の確認が必要です。
御朱印の授与場所と種類
九頭竜神社の御朱印は、九頭竜神社本宮では授与されていません。箱根神社の授与所（お札所）でいただくことができます。 箱根神社の授与所の受付時間は通常8:15～17:00です。 九頭竜神社本宮と新宮は同じ九頭竜大神を祀っているため、御朱印も共通のものが授与されます。 また、箱根神社や箱根元宮の御朱印も同じ場所でいただくことができるので、三社参りをする方はまとめていただくのが便利です。
御朱印の初穂料は500円が目安です。 参拝の記念にぜひ御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
- 九頭竜神社本宮と新宮はどちらを先に参拝すべきですか？
- 九頭竜神社本宮へは雨の日でも行けますか？
- 九頭竜神社本宮への参拝に予約は必要ですか？
- 九頭竜神社本宮の月次祭とは何ですか？
- 九頭竜神社本宮の御朱印はどこでいただけますか？
九頭竜神社本宮と新宮はどちらを先に参拝すべきですか？
九頭竜神社本宮と新宮のどちらを先に参拝するかについて、特に厳格な決まりはありません。箱根神社公式ウェブサイトによると、ご自身の都合の良い日に、それぞれの時間の中で真心込めてお参りするのが一番良いとされています。 一般的には、箱根神社を参拝してから、その境内にある新宮へ立ち寄り、その後、時間と体力があれば本宮へ向かうルートを選ぶ方が多いようです。
九頭竜神社本宮へは雨の日でも行けますか？
九頭竜神社本宮へは雨の日でも参拝は可能です。ただし、箱根園から九頭竜の森を歩くルートは、足元が滑りやすくなることがあります。 歩きやすい滑りにくい靴を着用し、レインウェアや傘を持参するなど、雨対策をしっかりとして向かいましょう。月次祭の臨時参拝船は屋根付き客室のため、雨天でも快適に移動できます。
九頭竜神社本宮への参拝に予約は必要ですか？
九頭竜神社本宮への通常の参拝に予約は不要です。ただし、毎月13日に行われる月次祭の際に運航される臨時参拝船を利用する場合は、乗船の受付時間や料金などを事前に確認しておくことが大切です。 また、月次祭の御祈祷を希望する場合は、事前の申し込みが必要な場合がありますので、箱根神社の公式情報を確認することをおすすめします。
九頭竜神社本宮の月次祭とは何ですか？
九頭竜神社本宮の月次祭は、毎月13日に斎行されるお祭りです。 この日には、神職が米や酒、スルメ、玉子などを湖中に献じ、感謝と祈りを捧げる湖水神事が行われます。 月次祭当日は、元箱根港から臨時参拝船が運航され、多くの参拝者が訪れます。 特に縁結びや金運のご利益を強く願う方にとって、月次祭への参列は特別な意味を持つとされています。
九頭竜神社本宮の御朱印はどこでいただけますか？
九頭竜神社本宮の御朱印は、本宮では授与されていません。箱根神社の授与所（お札所）でいただくことができます。 箱根神社の授与所の受付時間は通常8:15～17:00です。 九頭竜神社本宮と新宮は同じ九頭竜大神を祀っているため、御朱印も共通のものが授与されます。 参拝の際は、箱根神社でまとめていただくのが便利です。
まとめ
- 箱根神社と九頭竜神社は芦ノ湖周辺の強力なパワースポットです。
- 九頭竜神社には本宮と新宮があり、ご利益は同じです。
- 本宮は「箱根九頭竜の森」内にあり、新宮は箱根神社境内にあります。
- 箱根神社から本宮へは、バス・船・車と徒歩の組み合わせが一般的です。
- 船と徒歩のルートは芦ノ湖の景色を楽しめます。
- バスと徒歩のルートは箱根園を経由し、整備された遊歩道を歩きます。
- 車でのアクセスは箱根園駐車場を利用し、そこから徒歩またはレンタサイクルです。
- 全行程徒歩の場合、片道30～40分、全体で2時間半～3時間かかることもあります。
- 九頭竜神社新宮は箱根神社から徒歩数分でアクセス可能です。
- 参拝時は歩きやすい靴と、雨具の準備がおすすめです。
- 九頭竜神社本宮の月次祭は毎月13日に斎行され、臨時参拝船が運航されます。
- 九頭竜神社の御朱印は箱根神社の授与所でいただけます。
- 月次祭の臨時参拝船以外、本宮参拝に予約は不要です。
- 龍神水は九頭竜神社新宮でいただくことができ、持ち帰りも可能です。
- 旅の目的や体力に合わせて最適なアクセス方法を選びましょう。