「ど」から始まる昆虫と聞いて、すぐに思い浮かぶ虫はいますか?実は、この音で始まる昆虫は意外と少なく、知っているとちょっとした昆虫博士になれるかもしれません。本記事では、そんなユニークな「ど」から始まる昆虫たちを深掘りし、それぞれの特徴や生態、私たちとの関わりについて詳しく解説します。
「ど」から始まる昆虫の世界へようこそ!

昆虫の名前は多種多様ですが、日本語の五十音で「ど」から始まる昆虫は、他の音に比べて数が限られています。しかし、その中には私たちの身近な環境に生息するものや、特徴的な生態を持つ興味深い種類が存在します。
意外と少ない?「ど」で始まる昆虫たち
「ど」で始まる昆虫は、例えば「ドクガ」や「ドウガネブイブイ」、「ドロムシ」の仲間などが挙げられます。これらの昆虫は、それぞれが独自の進化を遂げ、特定の環境に適応しながら生きています。名前の響きから想像されるイメージとは異なる、驚くべき生態を持っていることも少なくありません。
身近な「ど」から始まる昆虫たち

ここでは、代表的な「ど」から始まる昆虫をいくつかご紹介します。それぞれの昆虫が持つ魅力や、知っておきたい情報をお伝えします。
ドクガ(毒蛾)の仲間:美しいけれど要注意!
ドクガは、その名の通り毒を持つ蛾の総称です。特に幼虫の毒針毛は、触れると激しい皮膚炎を引き起こすため、注意が必要な昆虫として知られています。成虫は美しい姿をしていますが、幼虫時代に付着した毒針毛が残っている場合もあり、油断はできません。
チャドクガの生態と毒針毛の危険性
チャドクガは、ツバキやサザンカなどの庭木によく発生するドクガの一種です。幼虫は集団で葉を食害し、体には非常に微細な毒針毛を無数に持っています。この毒針毛は風に乗って飛散することもあり、直接触れなくても皮膚炎を引き起こすことがあります。症状としては、かゆみを伴う赤い発疹が数週間続くことが特徴です。
ドクガのライフサイクルと被害
ドクガの成虫は一般的に6月から8月頃に発生し、幼虫は植物の葉を食べて成長します。幼虫は2齢以降から毒針毛を持ち始め、脱皮を繰り返すたびにその数が増加します。蛹になる際も繭に毒針毛を塗りつけるため、羽化した成虫にも毒針毛が付着していることがあります。食草はカキ、コナラ、サクラなど多岐にわたり、庭木や農作物に被害を与える害虫としても知られています。
ドウガネブイブイ:銅色の輝きを持つコガネムシ
ドウガネブイブイは、コガネムシ科に属する甲虫で、その名の通り光沢のある銅色の体色が特徴です。カナブンとよく間違えられますが、ドウガネブイブイの方がやや大型で、頭部の形状などで見分けることができます。夜行性で、灯火に飛来することも多い身近な昆虫です。
ドウガネブイブイの見た目の特徴と生息地
ドウガネブイブイの体長は20mmから25mm程度で、個体によっては青銅色や緑銅色の光沢を持つものもいます。平地から低山地の広葉樹林帯に生息し、日本全国に広く分布しています。成虫はブドウ、クリ、カキなどの果樹や、庭木の葉を食害することがあります。
幼虫による農作物への影響
ドウガネブイブイの幼虫は土壌中で生活し、イチゴ、サツマイモ、ラッカセイなどの作物の根を食害します。特にサツマイモでは表面に食害痕が残り、商品価値を著しく低下させる原因となります。幼虫の餌の種類によって発育が早まることも知られており、農業においては注意すべき害虫の一つです。
ドロムシの仲間:水中の小さな隠れん坊
ドロムシは、水生昆虫の一種で、特に幼虫がユニークな姿をしています。流れの速い渓流や小川の石の裏にへばりついて生活しており、その平らな体は水流に逆らわず、石に溶け込むように隠れています。
ヒラタドロムシのユニークな幼虫
ヒラタドロムシの幼虫は、その平らで小判のような形から、英語圏では「ウォーターペニー(水中のペニー銅貨)」と呼ばれています。体長は約5mmから10mm程度で、背中側からは見えない3対の足とエラを腹部に持っています。石の表面に付着する藻類を食べて成長し、その独特な形状は激しい水流の中でも生息できる秘訣です。
ドロムシの生息環境と食性
ドロムシの幼虫は、川の上流から中流域の、流れが緩やかな場所の石に付着して生活します。主にケイソウやランソウ、リョクソウなどの小さな藻類を食べています。成虫は水辺の植物上などで生活し、メスは夏に川の中にもぐり、石の裏に卵を産み付けます。
ドロバチの仲間:泥の巣を作る職人
ドロバチは、その名の通り泥を使って巣を作るハチの仲間です。一匹のメスが単独で子育てを行う単独性のハチで、独特の巣作りと狩りの方法で知られています。
ドロバチの生態と子育て
ドロバチは、泥を運んできて壺のような形や筒状の巣を作ります。巣の中には、麻痺させたガの幼虫やクモなどを運び込み、その上に卵を産み付けます。卵から孵化した幼虫は、親が用意した獲物を食べて成長します。このように、ドロバチは幼虫のために食料を蓄えるという、巧妙な子育ての方法を持っています。
地域で親しまれる「ど」から始まる虫の呼び名

標準和名とは別に、地域によっては特定の虫がユニークな愛称で呼ばれることがあります。そうした呼び名を知ることで、その地域の文化や人々の暮らしと虫との関わりが見えてきます。
「ごどごど虫」ってどんな虫?
「ごどごど虫」という呼び名は、地域によってはカブトムシの幼虫を指す方言として使われています。土の中で「ごどごど」と動く様子から名付けられたと言われており、子どもたちにとっては身近な存在です。カブトムシの幼虫は、腐葉土などを食べて成長し、やがて成虫へと変態します。
よくある質問

- 「ど」から始まる昆虫は他にどんな種類がいますか?
- 毒を持つ「ど」から始まる昆虫はいますか?
- ドウガネブイブイとカナブンの見分け方は?
- ドロムシはどこで見られますか?
- 「ど」から始まる昆虫は害虫ですか、益虫ですか?
- 「ど」から始まる昆虫の幼虫はどんな姿をしていますか?
「ど」から始まる昆虫は他にどんな種類がいますか?
「ど」から始まる昆虫は、ドクガ、ドウガネブイブイ、ドロムシ、ドロバチなどが代表的ですが、地域によっては「ドロオイムシ」や「ドロムシモドキ」など、さらに多くの種類が存在します。昆虫図鑑などで調べてみると、意外な発見があるかもしれません。
毒を持つ「ど」から始まる昆虫はいますか?
はい、「ドクガ」の仲間は毒針毛を持つことで知られています。特に幼虫は触れると皮膚炎を引き起こすため、注意が必要です。チャドクガやドクガなどがその代表例です。
ドウガネブイブイとカナブンの見分け方は?
ドウガネブイブイは銅色の光沢を持ち、カナブンよりも体がやや大きく、頭部が丸みを帯びています。一方、カナブンは緑色の光沢が強く、頭部が平たいのが特徴です。また、ドウガネブイブイは夜行性で灯火に飛来することが多いですが、カナブンは昼行性で樹液に集まる傾向があります。
ドロムシはどこで見られますか?
ドロムシの幼虫は、川の上流から中流域の、流れのある場所の石の裏にへばりついて生息しています。石をひっくり返すと見つけられることがあります。成虫は水辺の植物上などで見られます。
「ど」から始まる昆虫は害虫ですか、益虫ですか?
「ど」から始まる昆虫の中には、ドクガやドウガネブイブイのように農作物や庭木に被害を与える「害虫」とされる種類がいます。一方で、ドロバチのように他の昆虫を捕食することで生態系のバランスを保つ役割を果たすものもいます。昆虫の種類や状況によって、その位置づけは異なります。
「ど」から始まる昆虫の幼虫はどんな姿をしていますか?
「ど」から始まる昆虫の幼虫は、種類によって大きく姿が異なります。ドクガの幼虫は全身に毒針毛を持つ毛虫の姿をしています。ドウガネブイブイの幼虫は土の中にいるコガネムシの幼虫(ジムシ)で、Cの字に曲がった白い体をしています。ドロムシの幼虫は、水中の石にへばりつく平たい小判のような形が特徴です。
まとめ
- 「ど」から始まる昆虫は数が少ないものの、個性豊かな種類が存在する。
- ドクガは毒針毛を持ち、触れると皮膚炎を引き起こすため注意が必要。
- チャドクガはツバキやサザンカに発生し、幼虫の毒針毛は風で飛散することもある。
- ドウガネブイブイは銅色の光沢が特徴のコガネムシの仲間。
- ドウガネブイブイの幼虫は農作物の根を食害する害虫。
- ドロムシの幼虫は「ウォーターペニー」と呼ばれ、水中の石に付着して生活する。
- ヒラタドロムシは水流の速い場所に適応した平たい体を持つ。
- ドロバチは泥で巣を作り、幼虫のために獲物を蓄える。
- 「ごどごど虫」は地域によってはカブトムシの幼虫を指す方言。
- 昆虫の幼虫は種類によって姿や生態が大きく異なる。
- 「ど」から始まる昆虫には害虫と益虫の両方が存在する。
- 昆虫図鑑を活用すると、さらに多くの「ど」から始まる昆虫を発見できる。
- 昆虫観察は、身近な自然への理解を深める良い機会となる。
- 毒を持つ昆虫には、適切な知識と対処法が求められる。
- 昆虫の生態を知ることは、自然との共生を考える上で重要。
