引っ越しや衣替えの時期、実家への送付など、布団を送る機会は意外と多いものです。しかし、「クロネコヤマトで布団を送るにはいくらかかるの？」「どうやって梱包すればいいの？」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
本記事では、クロネコヤマトで布団を送る際の料金体系や、料金を安く抑えるための方法、そして失敗しない梱包のコツまで、詳しく解説します。大切な布団を安全かつお得に送るための情報を、ぜひ参考にしてください。
クロネコヤマトで布団を送る主な方法とそれぞれの特徴
クロネコヤマトで布団を送る場合、主に「宅急便」と「らくらく家財宅急便」の2つのサービスが選択肢となります。それぞれのサービスには特徴があり、送りたい布団のサイズや量、求めるサービス内容によって最適なものが異なります。まずは、それぞれのサービスについて詳しく見ていきましょう。
宅急便で布団を送る
宅急便は、比較的小さくまとめた布団を送る際に適したサービスです。3辺合計が200cm以内、重さ30kg以内というサイズ・重量制限があります。圧縮袋などを活用して布団をコンパクトにすることで、宅急便のサイズに収まる可能性があります。
ヤマト運輸のウェブサイトでは、布団の梱包方法について詳しく解説されており、大きいダンボールがない場合は布団圧縮袋を利用すると通常サイズの段ボールに入れられると案内されています。また、布団袋や布団ケースを利用する場合は、それ自体が梱包資材とみなされるため、傷や汚れが付く可能性がある点に注意が必要です。
らくらく家財宅急便で布団を送る
宅急便のサイズを超える大きな布団や、複数枚の布団をまとめて送りたい場合は、「らくらく家財宅急便」が便利です。このサービスは、3辺合計が450cm以内、重さ150kg以内という大きな荷物に対応しています。梱包から搬出、輸送、搬入、設置までを一貫して任せられるため、手間をかけずに送りたい場合に特におすすめです。
ただし、その分料金は宅急便よりも割高になる傾向があります。特に、家具や家電の配送に特化したサービスのため、布団のみを送る場合は料金とサービス内容をよく検討することが大切です。
その他のサービスは利用できる？
クロネコヤマトには、ゴルフ・スキー宅急便などの特定の物品に特化したサービスもありますが、布団の配送に直接利用できるものは基本的に宅急便とらくらく家財宅急便の2種類です。引越しサービスの一部として布団を運ぶ場合は、引越しプランに含まれる布団袋などを利用できる場合もあります。
また、フリマアプリのメルカリで布団を販売し発送する際には、ヤマト運輸と連携した「らくらくメルカリ便」の宅急便を利用すると、比較的安価に送れる場合があります。
クロネコヤマトで布団を送る際の料金体系と計算方法
布団を送る際に最も気になるのが料金ではないでしょうか。クロネコヤマトの料金は、荷物のサイズと発送元・お届け先の地域によって変動します。ここでは、それぞれのサービスでの料金の調べ方と、料金を安く抑えるためのコツをご紹介します。
宅急便の料金を調べる
宅急便の料金は、荷物の「3辺合計サイズ」と「お届け先の地域」によって決まります。ヤマト運輸のウェブサイトにある「宅急便運賃一覧表」で確認できます。荷物のサイズは60サイズから200サイズまであり、サイズが大きくなるほど料金は高くなります。
例えば、関東から関東へ180サイズの布団を送る場合、料金は2,400円程度、200サイズの場合は2,840円程度が目安となります。 荷物をヤマト運輸営業所や取扱店、コンビニエンスストアへ直接持ち込むと、1個につき100円の割引が適用されます。さらに、クロネコメンバーズ会員がヤマト運輸営業所に持ち込み、ネコピットなどで送り状を発行すると、さらに50円の割引が受けられます。
らくらく家財宅急便の料金を調べる
らくらく家財宅急便の料金は、荷物の「3辺合計サイズ」を基にしたランク（A～Gランク）と「お届け先の地域」によって決まります。宅急便よりも細かく料金が設定されており、梱包や設置サービスが含まれるため、料金は高めです。
料金はヤマトホームコンビニエンスのウェブサイトでシミュレーションできます。例えば、東京都発の場合、Cランク（250cmまで）で7,600円から、Dランク（300cmまで）で12,600円からとなっています。 正確な料金を知るためには、事前に布団のサイズを測り、ウェブサイトで確認することをおすすめします。
料金を安く抑えるコツ
布団の配送料金を安く抑えるには、いくつかのコツがあります。最も効果的なのは、布団をできるだけコンパクトにすることです。
- 圧縮袋の活用: 布団圧縮袋を使えば、かさばる布団を大幅に小さくできます。これにより、より小さいサイズの宅急便で送れるようになり、料金を抑えることが可能です。
- 持ち込み割引の利用: ヤマト運輸の営業所や提携コンビニエンスストアに自分で持ち込むことで、宅急便の料金が割引になります。
- クロネコメンバーズ割引: クロネコメンバーズに登録していると、さらに割引が適用されるため、頻繁に利用する方にはおすすめです。
- 複数口割引の検討: 複数の布団を送る場合、まとめて送ることで割引が適用されるサービスもありますが、クロネコヤマトの宅急便では個数割引は基本的にありません。しかし、他社のゆうパックなどでは複数口割引があるため、比較検討するのも良いでしょう。
布団の梱包方法を徹底解説！失敗しないための準備
布団はかさばる上にデリケートな素材も多いため、適切な梱包が大切です。ここでは、大切な布団を安全に送るための梱包方法と、そのコツを詳しく解説します。
圧縮袋を活用してコンパクトに
布団を宅配便で送る際に最も効果的なのが、布団圧縮袋の活用です。圧縮袋を使うことで、布団の体積を大幅に減らし、小さいサイズのダンボールや袋に収めることが可能になります。
掃除機で空気を抜くタイプや、手で押すだけで圧縮できるタイプなど、様々な種類が販売されています。圧縮した布団は、配送中に袋が破れる可能性もあるため、さらにダンボールや丈夫な布団袋に入れることをおすすめします。
適切なサイズの資材を選ぶ
梱包資材は、布団のサイズに合わせて選びましょう。ヤマト運輸のウェブサイトでは、ダンボール、布団袋、布団ケースのいずれかを外装材として推奨しています。 圧縮した布団であれば、160サイズや180サイズのダンボールに収まることが多いです。
ダンボールはホームセンターや通販サイトで購入できますが、ヤマト運輸の「ネコハコ」でも布団袋が販売されています。 布団袋や布団ケースを利用する際は、袋やケース自体が梱包資材とみなされ、傷や汚れが付く可能性がある点に留意してください。
破損や汚れを防ぐ梱包のコツ
布団を梱包する際は、水濡れや汚れ、破損を防ぐための工夫が重要です。まず、輸送時の天候による水濡れを防ぐため、布団をビニール袋に入れてから外装材に入れるようにしましょう。
また、配送中に中身が飛び出さないよう、ダンボールの口はガムテープでしっかりと留めることが大切です。布団袋や布団ケースを使用する場合も、全体が開かないように紐やバンドなどで固定すると安心です。 布団は布製品でデリケートなため、ハサミやカッターを使う際は、布団を傷つけないように注意して作業を進めましょう。
布団を送る際の注意点と確認事項
布団を送る際には、料金や梱包方法以外にもいくつか注意すべき点があります。これらのポイントを事前に確認しておくことで、スムーズな配送につながります。
サイズ・重量制限を必ず確認
クロネコヤマトの宅急便には、3辺合計200cm以内、重さ30kg以内というサイズ・重量制限があります。この制限を超える場合は、らくらく家財宅急便を利用する必要があります。
特に、敷布団や厚手の掛け布団は圧縮してもサイズが大きくなりがちなので、梱包後に必ずサイズと重さを測り、利用するサービスが適切か確認しましょう。 制限を超過すると、追加料金が発生したり、最悪の場合、発送を断られる可能性もあります。
集荷と持ち込み、どちらがお得？
宅急便を利用する場合、ヤマト運輸の営業所や提携コンビニエンスストアに持ち込むと、100円の割引が適用されます。 クロネコメンバーズであれば、さらに50円の割引が受けられます。 自分で持ち運べる場合は、持ち込みがお得です。
しかし、布団はかさばり重いため、持ち運びが難しい場合も多いでしょう。その際は、自宅まで集荷に来てもらうサービスを利用するのが便利です。ウェブや電話で集荷依頼が可能です。 らくらく家財宅急便は、基本的に集荷のみの対応となります。
配送日数と時間指定について
配送日数は、発送元と届け先の地域によって異なります。通常、発送の翌日または翌々日に届くことが多いですが、遠方や離島の場合はさらに日数がかかる場合があります。
宅急便では、午前中、14時～16時、16時～18時、18時～20時、19時～21時の時間帯指定が可能です。 らくらく家財宅急便でも時間指定は可能ですが、地域や混雑状況によって指定できない場合もあります。 大切な布団を確実に受け取るためにも、事前に配送日数と時間指定の可否を確認しておきましょう。
他社サービスとの比較！布団を送るならどこがいい？
クロネコヤマト以外にも、布団を送れる宅配サービスはいくつかあります。それぞれの特徴を比較し、ご自身の状況に合った最適なサービスを選ぶことが大切です。
佐川急便のサービスと比較
佐川急便では、「飛脚宅配便」と「飛脚ラージサイズ宅配便」で布団を送ることができます。飛脚宅配便は3辺合計160cm以内、重さ30kg以内が対象です。 クロネコヤマトの宅急便と同様に、圧縮してコンパクトにした布団に適しています。
飛脚ラージサイズ宅配便は、3辺合計260cm以内、重さ50kg以内と、クロネコヤマトの宅急便よりも大きな荷物に対応しています。 クロネコヤマトの宅急便では送れないサイズの布団でも、佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便なら送れる可能性があります。料金体系もヤマト運輸と同様に、サイズと地域によって変動します。
日本郵便（ゆうパック）のサービスと比較
日本郵便の「ゆうパック」も、布団を送る際の選択肢の一つです。ゆうパックは、3辺合計170cm以内、重さ25kg以内という制限があります。 宅配業者の中で比較的料金が安い傾向にあり、特に圧縮した布団を送る場合にコストを抑えやすいでしょう。
ゆうパックには、郵便局やコンビニへの持ち込み割引（120円引き）や、同一あて先割引（60円引き）、Webゆうプリやゆうプリタッチを利用した割引（100円引き）など、様々な割引制度があります。 これらを活用することで、さらに安く送ることが可能です。また、自宅への集荷サービスも無料で利用できます。
引越し業者や専門サービスも選択肢に
布団だけでなく、他の荷物もまとめて送る場合は、引越し業者を利用するのも一つの方法です。引越しプランの中に布団の運搬が含まれていることが多く、専用の布団袋を用意してくれる業者もあります。
また、布団のクリーニングと配送をセットにした「宅配布団クリーニング」サービスもあります。これは、布団をクリーニングに出すついでに、別の場所へ送ってもらいたい場合に便利です。 料金はクリーニング代と送料が含まれるため高めですが、手間を省きたい方には魅力的なサービスです。
よくある質問
ここでは、クロネコヤマトで布団を送る際によくある疑問にお答えします。
布団を送るのに一番安い方法はありますか？
布団を一番安く送る方法は、荷物のサイズをできるだけ小さくし、割引サービスを最大限に活用することです。具体的には、布団圧縮袋でコンパクトに梱包し、ヤマト運輸の営業所やコンビニに持ち込んで割引を適用させる方法が考えられます。また、日本郵便のゆうパックも割引制度が充実しており、料金を抑えやすい傾向にあります。
布団は洗濯してから送るべきですか？
必ずしも洗濯する必要はありませんが、清潔な状態で送ることをおすすめします。特に長期間保管する場合や、受け取る相手がいる場合は、事前に洗濯またはクリーニングをしておくと良いでしょう。宅配布団クリーニングサービスを利用すれば、クリーニングと配送をまとめて依頼できます。
布団を送る際、保険はかけられますか？
ヤマト運輸の宅急便には、30万円までの責任限度額が設定されています。 30万円を超える高価な布団を送る場合は、別途保険の加入を検討するか、より高額な補償があるサービス（らくらく家財宅急便など）の利用を検討してください。ゆうパックにも損害賠償制度があります。
布団カバーやシーツも一緒に送れますか？
はい、布団カバーやシーツも一緒に送ることができます。ただし、布団と一緒に梱包する際は、全体のサイズや重量がサービスの制限内に収まるように注意してください。圧縮袋を活用して、できるだけコンパクトにまとめるのがコツです。
布団の集荷は自宅まで来てくれますか？
はい、クロネコヤマトの宅急便では、ウェブや電話で集荷を依頼すれば、自宅まで布団を取りに来てくれます。 らくらく家財宅急便も、基本的に集荷サービスが含まれています。 重くてかさばる布団を自分で運ぶ手間が省けるため、非常に便利なサービスです。
まとめ
- クロネコヤマトで布団を送る主な方法は「宅急便」と「らくらく家財宅急便」です。
- 宅急便は3辺合計200cm以内、重さ30kg以内の荷物に適しています。
- らくらく家財宅急便は大型の布団や複数枚の布団を送る際に便利です。
- 料金は荷物のサイズと発送元・お届け先の地域で決まります。
- 布団圧縮袋を活用すると、料金を安く抑えることが可能です。
- ヤマト運輸営業所やコンビニへの持ち込みで割引が適用されます。
- クロネコメンバーズ割引も活用するとさらにお得です。
- 梱包の際は、水濡れ防止のためにビニール袋に入れるのがコツです。
- ダンボールや丈夫な布団袋でしっかりと外装を保護しましょう。
- サイズ・重量制限を事前に確認し、適切なサービスを選びましょう。
- 集荷サービスを利用すれば、自宅から手軽に発送できます。
- 配送日数は地域によって異なり、時間指定も可能です。
- 他社サービス（佐川急便、日本郵便）も比較検討すると良いでしょう。
- 宅配布団クリーニングサービスも選択肢の一つです。
- 高価な布団を送る際は、保険や補償内容を確認してください。