スニーカーを履いていると、いつの間にかベロ（シュータン）が横にずれてしまったり、内側に巻き込まれてしまったりして、不快な思いをした経験はありませんか？見た目もだらしなく見えてしまいますし、足に違和感や痛みを感じることもあります。本記事では、そんなスニーカーのベロがずれる悩みを解決するための、効果的な結び方や対策を徹底解説します。
快適な履き心地とすっきりとした足元を手に入れるためのコツをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
スニーカーのベロがずれる原因とは？快適な履き心地を妨げる理由
スニーカーのベロがずれる現象は、多くの人が抱える共通の悩みです。この問題にはいくつかの原因が考えられます。原因を理解することで、より効果的な対策を見つけ出すことができるでしょう。
靴紐の緩みや通し方の問題
ベロがずれる最も一般的な原因の一つは、靴紐の結び方が緩いことです。靴紐がしっかりと締まっていないと、足と靴の間に隙間が生まれ、歩行時の動きに合わせてベロが自由に動いてしまいます。 また、靴紐の通し方自体もベロのずれに影響を与えます。例えば、ベロの中央にある紐通しループ（シューレースホルダー）を適切に利用していない場合、ベロが固定されずに動きやすくなるのです。
ベロの構造や素材による影響
スニーカーのベロの素材や厚みも、ずれやすさに関係しています。例えば、薄くて柔らかい素材のベロは、足の動きや靴紐のテンションによって変形しやすく、ずれやすい傾向があります。 また、ベロに紐通しループが元々付いていないデザインのスニーカーも多く、その場合はベロが固定されにくいため、ずれの悩みを抱えやすくなります。
歩き方や足の形との相性
個人の歩き方や足の形も、ベロのずれに影響を与えることがあります。歩行時に足が内側や外側に傾く癖がある場合、ベロもその方向に引っ張られやすくなります。 例えば、内側重心で歩く人はベロが外側にずれる傾向が強いとされています。 また、足の甲の高さや幅とスニーカーのフィット感が合っていない場合も、靴の中で足が動きやすくなり、結果としてベロがずれる原因となることがあります。
スニーカーベロ固定結び方で解決！実践的な紐の通し方
スニーカーのベロのずれは、靴紐の通し方を工夫することで大きく改善できます。ここでは、ベロをしっかりと固定し、快適な履き心地を実現するための具体的な結び方をいくつかご紹介します。
基本中の基本！ベロの紐通しループを活用する結び方
多くのスニーカーのベロには、中央に靴紐を通すための小さなループや切り込み（シューレースホルダー）が付いています。このループを正しく活用することが、ベロのずれを防ぐ最も基本的な方法です。 靴紐を途中のアイレット（紐穴）に通した後、一度ベロのループに通し、それから次のアイレットへと進めることで、ベロが靴紐にしっかりと固定されます。
この簡単なひと手間で、ベロの横ずれを大幅に軽減できます。
フィット感を高めるオーバーラップ結び
オーバーラップ結びは、靴紐をアイレットの上から下へと通していく方法です。この通し方は、靴紐が甲をしっかりと押さえつけるため、緩みにくく、ベロのずれ防止にも効果的とされています。 特にベロのずれが気になる場合は、まずこのオーバーラップ結びを試してみるのがおすすめです。靴紐のテンションが均一にかかるように意識しながら通すことで、より高いフィット感が得られます。
かかとをしっかり固定するヒールロック結び
ヒールロック結び（またはレースロック）は、ランニングシューズなどによく用いられる結び方で、足首周りをしっかりと固定し、かかとの浮きを防止する効果があります。 かかとが安定することで、靴の中で足が動きにくくなり、結果としてベロのずれも間接的に抑制されます。 具体的には、一番上のアイレットの手前で靴紐を外側から内側に通し、その隣のアイレットにできたループにもう一方の紐を通して締める方法です。
この結び方は、ニューバランスやコンバースなど、特定のブランドのスニーカーでも推奨されることがあります。
紐通しがないスニーカーでの工夫
スニーカーの中には、ベロに紐通しループが付いていないデザインのものもあります。このような場合でも、いくつかの工夫でベロのずれを防ぐことが可能です。例えば、ベロのタグ部分に靴紐を通したり、ベロの左右に小さな切り込みを入れてそこに靴紐を通したりする方法があります。 ただし、切り込みを入れる際は、生地のほつれを防ぐために端処理を施すなどの注意が必要です。
また、後述するDIYでの固定方法も有効な選択肢となります。
結び方以外にも！ベロのずれを防ぐ対策と便利グッズ
靴紐の結び方だけでなく、他の方法や便利グッズを活用することでも、スニーカーのベロのずれを効果的に防ぐことができます。より快適なスニーカーライフを送るために、ぜひ参考にしてみてください。
伸縮性のあるゴム紐を活用する
ゴム製の伸縮性のある靴紐に交換することは、ベロのずれ対策として非常に有効です。 ゴム紐は、一度調整すれば結び直す必要がなく、常に適度なフィット感を保ちやすいため、ベロが自然と中央に収まりやすくなります。 また、靴の脱ぎ履きが格段に楽になるというメリットもあります。 見た目も通常の靴紐と変わらないデザインのものが多く、ファッション性を損なう心配もありません。
DIYでベロを固定する方法
もしスニーカーのベロに紐通しループがない場合や、既存のループでは効果が薄いと感じる場合は、DIYでベロを固定する方法も検討できます。最も一般的なのは、ベロをスニーカー本体に縫い付ける方法です。 ベロの片側を数針縫い止めるだけでも、ずれを大幅に軽減できます。 また、レザークラフトなどで使われるカシメ（ピン留め）をベロとシューレースホールに通して固定する方法もあります。
DIYを行う際は、スニーカーの素材やデザインを考慮し、目立たない色合いの糸を選ぶなど、慎重に進めることが大切です。
インソールや滑り止めでフィット感を調整する
足と靴の間に適度なフィット感を生み出すことも、ベロのずれを抑える上で重要です。市販のインソールやパッドを活用することで、靴全体のフィット感を高めることができます。 インソールで足の高さや幅を調整したり、かかと用のパッドで靴の安定感を高めたりすることで、靴の中で足が動きにくくなり、結果としてベロのずれも減少します。
また、ベロの内側や靴下側に滑り止めテープを貼るという方法も、滑りやすい素材のベロには効果が期待できます。
ブランド別！ベロがずれやすいスニーカーの対策
スニーカーのベロのずれは、ブランドやモデルによって特徴や対策が異なる場合があります。ここでは、特にベロがずれやすいとされるブランドに焦点を当て、それぞれの対策方法をご紹介します。
コンバースのベロずれ対策
コンバース、特にオールスターやCT70などの人気モデルは、ベロを固定する紐通しループが付いていないことが多く、ベロがずれやすいという悩みを抱える人が少なくありません。 コンバースのベロずれ対策としては、以下の方法がおすすめです。
- ベロの片側を縫い付ける: キャンバス生地のコンバースであれば、針が通りやすく、簡単な手縫いでもベロを固定できます。 目立たない色の糸を選び、ベロの端を本体に数針縫い止めるだけで、ずれを大幅に軽減できます。
- ゴム紐に交換する: 見た目を損なわずに脱ぎ履きを楽にし、ベロのずれも防ぐことができます。 「エラスティックシューレース」のような、綿のシューレースに似たゴム紐を選ぶと、外観を崩さずに快適性を高められます。
これらの対策を組み合わせることで、コンバース特有のベロずれの悩みを解決し、より快適に履きこなせるでしょう。
VANSやNIKE、NewBalanceでの工夫
VANSのスニーカーは、ベロが柔らかく薄い構造のモデルが多く、歩行中にずれやすい傾向があります。 VANSのベロずれ対策としては、まずオーバーラップ方式の靴紐通しと、中央ループの活用が基本的な対策となります。 それでもずれる場合は、ベロ中央に小さなループを数針縫い付け、片側の紐を通す方法が有効です。
NIKEやNewBalanceの一部モデルでも、歩き方や足の形によってベロのずれを感じやすいという声があります。 これらのブランドでは、前述のヒールロック結びが特に有効な対策として推奨されることが多いです。 靴紐を全てのホールにしっかりと通し、足と靴を密着させることで、ベロのずれだけでなく、靴全体のフィット感を高めることができます。
よくある質問
スニーカーのベロがずれるのはどこですか？
スニーカーのベロは、主に靴の外側や内側にずれることが多いです。特に、歩行時の重心移動や靴紐の緩みによって、片側に寄ってしまう傾向が見られます。
スニーカーのベロが外にずれる原因は何ですか？
スニーカーのベロが外側にずれる主な原因は、ベロの素材や構造、靴紐の結び方、そして歩き方や足の形など、複数の要因が複合的に絡み合っています。特に、靴紐が緩い場合や、ベロの紐通しループが活用されていない場合に起こりやすいです。
シュータンがずれない結び方はありますか？
はい、シュータン（ベロ）がずれない結び方はいくつかあります。最も効果的なのは、ベロの中央にある紐通しループを必ず活用することです。また、オーバーラップ結びや、かかとをしっかり固定するヒールロック結びも、ベロのずれ防止に役立ちます。
靴ひもは毎回結んだ方がいいですか？
靴ひもは毎回結び直すことをおすすめします。毎回結び直すことで、足に合った適切なフィット感を保ち、ベロのずれを防ぐだけでなく、靴の寿命を延ばすことにもつながります。 緩んだまま履き続けると、足への負担が増えたり、靴の形が崩れたりする原因になります。
子供のスニーカーのベロずれ対策は？
子供のスニーカーのベロずれ対策としては、ゴム製の伸縮性のある靴紐に交換するのがおすすめです。 ゴム紐は一度調整すれば結び直す手間がなく、常に適度なフィット感を保てるため、活発に動き回る子供の足元を快適に保ちます。また、面ファスナー（ベルクロ）タイプのスニーカーを選ぶのも良い方法です。
まとめ
- スニーカーのベロがずれる原因は、靴紐の緩み、ベロの構造、歩き方など多岐にわたります。
- ベロの紐通しループを活用することが、ずれ防止の基本です。
- オーバーラップ結びは、靴紐が緩みにくくベロの固定に効果的です。
- ヒールロック結びは、かかとを固定しベロのずれを間接的に防ぎます。
- 紐通しがないスニーカーでは、タグの活用やDIYでの切り込み・縫い付けが有効です。
- 伸縮性のあるゴム紐は、ベロずれ対策と脱ぎ履きの楽さを両立します。
- ベロをスニーカー本体に縫い付けるDIYも、強力な固定方法です。
- インソールや滑り止めテープで、靴全体のフィット感を高めることも大切です。
- コンバースはベロの縫い付けやゴム紐への交換が特に効果的です。
- VANS、NIKE、NewBalanceでは、オーバーラップやヒールロック結びが推奨されます。
- 靴紐は毎回しっかり結び直すことで、快適なフィット感を維持できます。
- 子供のスニーカーには、ゴム紐や面ファスナータイプがおすすめです。
- ベロのずれは見た目だけでなく、足の快適性や健康にも影響します。
- 自分に合った結び方や対策を見つけることが、スニーカーを快適に履きこなすコツです。
- 本記事で紹介した方法を参考に、スニーカーのベロずれの悩みを解決しましょう。