「乾燥がひどくて、ケラチナミンを顔に塗りたいけど大丈夫?」そうお悩みではありませんか?手足のガサガサやひじ・ひざの角質ケアによく使われるケラチナミンですが、デリケートな顔の皮膚への使用には注意が必要です。
本記事では、ケラチナミンの成分や本来の目的、そして顔に塗ることで起こりうるリスクについて詳しく解説します。また、もし顔に塗ってしまった場合の対処法や、顔の乾燥対策におすすめのスキンケア方法もご紹介します。あなたの肌を守るために、ぜひ正しい知識を身につけてください。
ケラチナミンとは?その成分と本来の目的

ケラチナミンは、興和株式会社が販売する乾燥肌のメディカルケアシリーズであり、日本ではじめて発売された尿素配合の一般用医薬品クリームです。その主な目的は、硬くなった角質を柔らかくし、皮膚にうるおいを与えることです。手足の荒れやゴチゴチのかかと、ひじ・ひざの角化症など、特に角質が厚く硬くなった部分のケアに用いられます。
このクリームは、乾燥による肌トラブルに悩む多くの方に選ばれていますが、その効果の源となる成分と、本来想定されている使用部位を理解することが大切です。
ケラチナミンの主な有効成分「尿素」の働き
ケラチナミンの主成分は「尿素」です。尿素は、もともと私たちの皮膚にも存在する天然の保湿成分(NMF)の一つであり、肌の角質層の水分保持力を高める働きがあります。これにより、乾燥した肌をしっとりさせ、うるおいを保つ助けとなります。
さらに、尿素には硬くなった角質を柔らかくし、剥がれやすくする「角質軟化作用」も期待できます。この作用によって、ガサガサした肌がなめらかになり、ごわつきが改善されるのです。ただし、この角質を柔らかくする作用は、濃度が高いほど強くなる傾向があります。
ケラチナミンが想定する使用部位と効果
ケラチナミンコーワクリーム20%は、主に魚鱗癬、老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬といった皮膚疾患の治療に用いられます。これらの症状は、一般的に手足やひじ・ひざなど、皮膚が厚く硬くなりやすい部位に現れることが多いです。
製品の公式サイトでも、ガサガサの手あれやゴチゴチのかかとへの使用が推奨されており、硬くなった皮膚を柔らかくし、古くなった角質を剥がして皮膚をなめらかにする効果が期待できます。つまり、ケラチナミンは、特に角質が厚く硬化しやすい部位のケアに特化した医薬品と言えるでしょう。
ケラチナミンを顔に塗るのは本当に大丈夫?専門家の見解

ケラチナミンの主成分である尿素は、角質を柔らかくし、保湿する効果があるため、乾燥に悩む方にとっては魅力的に映るかもしれません。しかし、顔の皮膚は体の他の部位に比べて非常にデリケートであるため、ケラチナミンを自己判断で顔に塗ることは一般的に推奨されていません。
皮膚科医も、顔への使用は慎重に行うべきだと指摘しています。その理由を詳しく見ていきましょう。
顔の皮膚がデリケートな理由
顔の皮膚は、手足や体幹の皮膚と比較して薄く、外部からの刺激に対して敏感に反応しやすい特徴があります。特に目の周りや口元などは、さらに皮膚が薄く、デリケートな部分です。
また、顔は常に紫外線や乾燥などの外部環境にさらされており、肌のバリア機能が低下しやすい傾向にあります。そのため、刺激の強い成分や高濃度の薬剤を使用すると、肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。
尿素が顔に与える可能性のある影響
ケラチナミンコーワクリーム20%のように高濃度の尿素(20%)が配合された製品を顔に塗ると、刺激が強すぎることがあります。尿素の角質軟化作用は、顔の薄い皮膚には過剰に作用し、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感、かぶれなどの皮膚刺激症状を引き起こす可能性があります。
特に、肌に炎症や亀裂(ひび割れ)、ただれがある部分に塗ると、強い刺激感や痛みを伴うことがあるため、使用を避けるべきです。尿素はタンパク質を溶かす作用があるため、肌のバリア機能が壊れている傷口に塗ると、強い刺激を感じることがあります。
顔への使用が推奨されない具体的なケース
医師の指示がない限り、ケラチナミンを顔に塗ることは避けるべきです。特に、以下のようなケースでは、顔への使用は控えるようにしましょう。
- 敏感肌の方: 敏感肌の方は、通常よりも刺激を感じやすいため、高濃度の尿素は肌トラブルを悪化させる可能性があります。
- 炎症や傷がある場合: ニキビや湿疹、切り傷など、肌に炎症や傷がある場合は、尿素の刺激によって症状が悪化したり、強い痛みを感じたりすることがあります。
- 目の周りや粘膜: ケラチナミンは、目や目の周りの粘膜には使用できません。誤って目に入ると、粘膜機能が障害されるおそれがあるため、注意が必要です。
- 自己判断での使用: 医師の指示なしに、自己判断で顔に塗ることは避けてください。特に、20%という高濃度の尿素は、体や手足の使用にとどめるのが望ましいとされています。
もしケラチナミンを顔に塗ってしまったら?対処法と注意点

もし誤ってケラチナミンを顔に塗ってしまい、肌に異常を感じた場合は、速やかに適切な対処を行うことが大切です。また、一度塗ってしまったからといって、そのまま使い続けることは避けましょう。
異常を感じた場合の速やかな対処法
ケラチナミンを顔に塗った後、ヒリヒリ感、赤み、かゆみ、ほてり感などの刺激を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。そして、以下の手順で対処しましょう。
- 洗い流す: 刺激を感じたら、すぐにぬるま湯と刺激の少ない洗顔料で優しく洗い流してください。ゴシゴシこすらず、肌に負担をかけないように注意します。
- 冷やす: 洗い流した後も刺激が続く場合は、清潔なタオルに包んだ保冷剤や冷たい水で濡らしたタオルなどで、優しく肌を冷やします。
- 保湿する: 肌を落ち着かせたら、刺激の少ない敏感肌用の保湿剤で優しく保湿してください。ワセリンなどの保護力の高いものがおすすめです。
- 医療機関を受診する: 症状が改善しない場合や、赤み、腫れ、かゆみがひどくなる場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。医師にケラチナミンを顔に塗ったことを伝え、適切な診断と治療を受けてください。
自己判断で他の薬を塗ったり、刺激を与えたりすることは避け、専門家の指示に従うことが重要です。
継続的な使用が招くリスク
一度刺激を感じたにもかかわらず、ケラチナミンを顔への使用を継続すると、肌の状態をさらに悪化させるリスクがあります。尿素の角質軟化作用は、顔の薄い皮膚には強すぎるため、使い続けることで肌のバリア機能が低下し、より敏感な肌になってしまう可能性があります。
具体的には、以下のような肌トラブルが考えられます。
- 慢性的な赤みや炎症: 常に肌が刺激にさらされることで、赤みや炎症が慢性化するかもしれません。
- 乾燥の悪化: 肌のバリア機能が低下すると、水分が蒸発しやすくなり、かえって乾燥が悪化することがあります。
- かぶれや湿疹: 刺激が続くことで、かぶれや湿疹などのアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
- 色素沈着: 炎症が長引くと、炎症後色素沈着としてシミが残ってしまうことも考えられます。
顔の皮膚は一度ダメージを受けると回復に時間がかかるため、安易な自己判断での継続使用は避け、専門家のアドバイスを求めるようにしてください。
顔の乾燥対策には何がおすすめ?適切な保湿ケアの選び方

ケラチナミンが顔への使用に不向きであることが分かった今、では顔の乾燥にはどのようなケアが適切なのでしょうか。デリケートな顔の皮膚には、肌に優しく、しっかりと保湿できるアイテムを選ぶことが大切です。
敏感肌でも安心な顔用保湿クリームの選び方
顔の乾燥対策には、肌に負担をかけにくい顔用の保湿クリームを選ぶことが重要です。特に敏感肌の方は、以下のポイントに注目して選びましょう。
- 低刺激性: 無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリーなど、肌への刺激となる成分が少ない製品を選びます。敏感肌テスト済み、アレルギーテスト済みと記載されているものも安心材料になります。
- 保湿成分: セラミド、ヒアルロン酸、NMF(天然保湿因子)などの保湿成分が配合されているかを確認しましょう。これらは肌のバリア機能をサポートし、水分を保持する働きがあります。ヘパリン類似物質も高い保湿力と血行促進、抗炎症作用を持つため、乾燥肌のかゆみ対策におすすめです。
- 油分と水分のバランス: 肌の乾燥状態に合わせて、油分と水分のバランスが良いクリームを選びます。乾燥がひどい場合は、油分が多めのこっくりとしたテクスチャーのクリームがおすすめです。
- 尿素の濃度: もし尿素配合の製品を選ぶ場合は、顔用の化粧水や乳液など、低濃度のものを選びましょう。高濃度の尿素は顔には刺激が強すぎることがあります。
迷った場合は、皮膚科医に相談して、自分の肌質に合った保湿剤を推奨してもらうのも良い方法です。
顔の乾燥を防ぐための日常的なスキンケアのコツ
適切な保湿クリームを選ぶだけでなく、日々のスキンケア方法を見直すことも顔の乾燥対策には欠かせません。以下のコツを参考に、健やかな肌を目指しましょう。
- 優しく洗顔する: 洗顔時は、肌をゴシゴシこすらず、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。熱すぎるお湯は肌のうるおいを奪ってしまうため、ぬるま湯を使用することが大切です。
- 洗顔後はすぐに保湿: 洗顔後は肌が乾燥しやすい状態なので、タオルで水分を軽く拭き取ったら、すぐに化粧水や美容液、保湿クリームでうるおいを補給します。
- 保湿剤は適量を丁寧に: 保湿クリームは、ケチらず適量を手に取り、顔全体に優しくなじませましょう。特に乾燥が気になる部分には重ね付けするのも効果的です。
- 紫外線対策を徹底する: 紫外線は肌のバリア機能を低下させ、乾燥を悪化させる原因となります。日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘なども活用して紫外線から肌を守りましょう。
- 生活習慣を整える: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスの軽減など、内側からのケアも肌の健康には重要です。
これらのスキンケアのコツを日常に取り入れることで、顔の乾燥を防ぎ、肌本来のバリア機能を高めることができます。
よくある質問
- ケラチナミンを顔に塗るとシミが消えるって本当ですか?
- ケラチナミンを顔に塗ってヒリヒリするのはなぜですか?
- ケラチナミンとワセリンはどちらが顔の保湿に適していますか?
- 尿素配合の化粧水や乳液は顔に使っても大丈夫ですか?
- ケラチナミンはニキビに効果がありますか?
ケラチナミンを顔に塗るとシミが消えるって本当ですか?
ケラチナミンにはシミを直接消す効果は期待できません。ケラチナミンの有効成分である尿素は、角質を柔らかくし、保湿する作用がありますが、メラニン色素に直接作用してシミを薄くする働きはありません。もしシミが気になる場合は、ハイドロキノンやビタミンC誘導体など、シミ改善に特化した成分が配合された医薬品や化粧品を検討するか、皮膚科医に相談することをおすすめします。
ケラチナミンを顔に塗ってヒリヒリするのはなぜですか?
ケラチナミンを顔に塗ってヒリヒリするのは、尿素の刺激が顔のデリケートな皮膚には強すぎるためです。特にケラチナミンコーワクリーム20%のように高濃度の尿素は、角質軟化作用が強いため、顔の薄い皮膚や、炎症や傷がある部分に塗ると刺激を感じやすいです。ヒリヒリ感を感じたら、すぐに使用を中止し、洗い流して肌を落ち着かせましょう。
ケラチナミンとワセリンはどちらが顔の保湿に適していますか?
顔の保湿には、一般的にワセリンの方が適しています。ワセリンは肌表面に油膜を張り、水分の蒸発を防ぐことで肌を保護する働きがあります。肌への刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすいのが特徴です。一方、ケラチナミンに含まれる尿素は角質軟化作用があるため、顔の皮膚には刺激が強すぎることがあります。顔の乾燥が気になる場合は、まずワセリンや低刺激性の保湿クリームから試すのが良いでしょう。
尿素配合の化粧水や乳液は顔に使っても大丈夫ですか?
低濃度の尿素が配合された顔用の化粧水や乳液であれば、顔に使用しても問題ない場合があります。市販されている顔用の尿素配合化粧品は、一般的に尿素の濃度が低く設定されており、肌への刺激が抑えられています。しかし、肌質によっては刺激を感じることもあるため、初めて使用する際はパッチテストを行うなど、慎重に試すことが大切です。
高濃度の尿素配合クリーム(20%など)は、顔への使用は避けるべきです。
ケラチナミンはニキビに効果がありますか?
ケラチナミンはニキビの治療薬ではありません。尿素には角質を柔らかくする作用がありますが、ニキビの原因となるアクネ菌への殺菌作用や、過剰な皮脂分泌を抑える作用はありません。むしろ、高濃度の尿素は肌に刺激を与え、ニキビが悪化する可能性も考えられます。ニキビが気になる場合は、ニキビ治療に特化した医薬品や、皮膚科医に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
まとめ
- ケラチナミンは尿素を主成分とする医薬品で、硬くなった角質を柔らかくし保湿する効果があります。
- 本来は手足の荒れやひじ・ひざの角化症など、角質が厚い部位への使用が想定されています。
- 顔の皮膚はデリケートで薄いため、ケラチナミンを高濃度で顔に塗ると刺激が強すぎることがあります。
- 赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などの肌トラブルを引き起こすリスクがあります。
- 炎症や傷がある部位、目や粘膜の周りには絶対に使用しないでください。
- もし顔に塗って異常を感じたら、すぐに洗い流し、冷やして保湿し、症状が続く場合は皮膚科を受診しましょう。
- 顔の乾燥対策には、低刺激性の顔用保湿クリームやワセリンがおすすめです。
- セラミド、ヒアルロン酸、NMFなどの保湿成分が配合された製品を選びましょう。
- 洗顔は優しく行い、洗顔後はすぐに保湿することが大切です。
- 紫外線対策や生活習慣の改善も顔の乾燥対策に有効です。
- ケラチナミンにシミを消す効果やニキビを治す効果は期待できません。
- 尿素配合の化粧水や乳液は低濃度であれば顔にも使える場合がありますが、肌質に合わせて慎重に選びましょう。
- 自己判断での使用は避け、肌トラブルが心配な場合は皮膚科医に相談してください。
- 肌のバリア機能を守るための正しいスキンケアを心がけましょう。
- 高濃度の尿素は肌のバリア機能を低下させる可能性があります。
- ワセリンは肌を保護する効果が高く、顔の保湿に適しています。
