ウォーキングやランニング、旅行の計画など、日常生活で「歩いた距離を知りたい」と思うことはありませんか?そんな時に役立つのが、誰もが無料で使えるグーグルマップの距離測定機能です。本記事では、グーグルマップを使って歩いた距離を正確に測る方法を、スマートフォンとパソコンそれぞれの進め方で詳しく解説します。
グーグルマップで歩いた距離を測る基本

日々の健康管理や運動の目標設定、あるいは新しい場所を散策する際の計画立てなど、歩いた距離を把握したい理由は人それぞれです。グーグルマップの距離測定機能は、こうした様々なニーズに応える便利なツールとして多くの人に利用されています。
なぜ歩いた距離を測りたいのか?
歩いた距離を測る目的は多岐にわたります。例えば、健康維持のために毎日一定の距離を歩くことを目標にしている方もいるでしょう。ランニングやウォーキングのトレーニングでは、コースの距離を正確に把握することで、運動強度や消費カロスの目安を立てられます。また、旅行先での観光ルートを計画する際にも、移動距離を知ることで無理のないスケジュールを組むことが可能です。
通勤や通学のルートの距離を確認したい時にも役立ちます。
さらに、単純な好奇心から「この道はどれくらいの長さなのだろう?」と疑問に思うこともあるかもしれません。グーグルマップの距離測定機能は、このような日常のちょっとした疑問にも手軽に答えてくれる便利な存在です。
グーグルマップの距離測定機能とは
グーグルマップの距離測定機能は、地図上の2点間、または複数の地点を結んだルートの距離を簡単に算出できるツールです。直線距離はもちろん、実際の道路や経路に沿った距離も測定できます。 この機能は、パソコン、スマートフォン、タブレットの全てのデバイスに対応しており、最大100地点以上のポイントをつないだ合計距離の自動計算まで可能です。
数メートル単位の精度で測定できるため、通勤やランニング、配送ルートの設計、不動産や建設現場での敷地計測など、幅広い用途で活用されています。 地球一周分に相当する約4万キロメートルもの距離も瞬時に可視化できるほどの高い性能を持っています。
スマホで歩いた距離を測る方法

スマートフォンでグーグルマップを使って歩いた距離を測る方法は、外出先でも手軽に利用できるため非常に便利です。iPhoneとAndroidで若干操作に違いがありますが、基本的な進め方は同じです。
1地点から距離を測る進め方
まず、スマートフォンでグーグルマップアプリを開きます。次に、距離を測りたい出発地点を地図上で長押ししてください。すると、赤いピンがドロップされます。 施設名やアイコンのある場所は指定できない場合があるので注意が必要です。
ピンが立ったら、画面下部に表示される場所情報のパネルを上にスワイプしてスクロールし、「距離を測定」をタップします。 測定モードに入ったら、地図を動かして次の地点に指定する場所を画面中央の黒い円に合わせ、画面右下の「地点を追加」(プラスアイコン)をタップすることで、直線距離が画面下部に表示されます。 この進め方で、2点間の直線距離を簡単に測ることが可能です。
複数地点の距離を測る進め方
複数地点の距離を測る場合も、基本は1地点から測る進め方と同じです。まず、始点となる場所を長押ししてピンを立て、「距離を測定」を選択します。 その後、地図を移動させて経由したい地点を画面中央の黒い円に合わせ、「地点を追加」をタップすることを繰り返します。
地点を追加するたびに、それまでの合計距離が画面下部に表示されます。 これにより、複雑なルートや曲がりくねった道のりでも、合計距離が自動計算されるため、ウォーキングやランニングのコース設定に役立ちます。目的地が複数ある場合でも、経由地を追加して合計移動距離を測定できます。
測定結果の確認とクリア方法
測定が完了すると、画面下部に合計距離がマイルとキロメートルで表示されます。 測定中に最後に追加した地点を削除したい場合は、画面上部の「元に戻す」アイコンをタップします。 すべての地点を消去して最初からやり直したい場合は、右上のその他アイコン(︙)をタップし、次に「クリア」を選択してください。 測定を終える場合は、左上の戻る矢印をタップします。
これらの操作で、測定結果を柔軟に管理できます。
パソコンで歩いた距離を測る方法

パソコンのウェブブラウザ版グーグルマップでも、スマートフォンと同様に距離を測定できます。大きな画面で操作できるため、より詳細なルート設定や広い範囲の距離測定に適しています。
1地点から距離を測る進め方
まず、パソコンでグーグルマップを開きます。次に、距離測定を開始したい地点(始点)にマウスカーソルを合わせ、右クリックします。 表示されるメニューの中から「距離を測定」を選択してください。
測定モードに入ったら、終点となる地点を地図上でクリックします。すると、始点と終点が直線で結ばれ、その間の距離が画面下部に表示されます。 この簡単な操作で、2点間の直線距離を素早く確認できます。
複数地点の距離を測る進め方
複数地点の距離を測る場合、始点を右クリックして「距離を測定」を選択した後、次々と経由したい地点を地図上でクリックしていきます。 クリックするたびに、それまでの合計距離が自動的に計算され、画面下部に表示されます。
複雑なルートや曲がりくねった道のりでも、ポイントをドラッグして修正したり、不要な地点をクリックして削除したりすることが可能です。 通勤ルートやランニングコースなど、詳細な経路の距離を把握する際に非常に役立ちます。
測定結果の確認とクリア方法
測定が完了すると、画面下部に合計距離が表示されます。 測定中に誤って追加した地点は、そのポイントを再度クリックすることで削除できます。 すべての測定を終了したい場合は、画面下部の測定結果表示にある「×」をクリックするか、地図上で右クリックして「測定を消去」を選択してください。 これらの方法で、測定結果を柔軟に管理し、必要に応じてリセットできます。
グーグルマップで距離を測る際のコツと注意点

グーグルマップの距離測定機能は非常に便利ですが、より正確に利用するためのコツや、知っておくべき注意点があります。これらを理解することで、測定の精度を高め、トラブルを避けることが可能です。
より正確に測るためのコツ
距離をより正確に測るためには、まず地図を最大限に拡大表示することが重要です。 ズームインすることで、ピンを置く位置のずれを最小限に抑えられます。特に、道のカーブや交差点など、細かな地点を指定する際には、拡大表示が不可欠です。
また、直線距離ではなく実際の道のりを測りたい場合は、曲がり角ごとに細かく地点を追加していくと良いでしょう。 測定中に画面下部に表示される合計距離を常に確認しながら、慎重にポイントを配置する意識が大切です。
距離測定の注意点と限界
グーグルマップの距離測定機能は非常に高精度ですが、いくつかの注意点と限界も存在します。まず、地形やGPSの状況によっては、数メートルから数十メートル程度の誤差が生じることがあります。 特に、山間部や高層ビルが立ち並ぶ場所では、誤差が大きくなる可能性も考えられます。
また、グーグルマップは地図上の平面的な距離を測定するため、実際の標高差は考慮されません。例えば、坂道が多いルートでは、地図上の距離よりも実際に歩く距離の方が長くなることがあります。 円形に距離を測る機能はデフォルトでは用意されていないため、特定の範囲を円で囲んで距離を測りたい場合は、他の無料サイトやツールを利用する必要があります。
他のアプリとの使い分け
グーグルマップは手軽に距離を測れる優れたツールですが、用途によっては他のアプリとの使い分けも検討すると良いでしょう。例えば、ランニングやウォーキングの記録を詳細に残したい場合は、GPSトラッキング機能や消費カロリー計算、心拍数測定などが充実したフィットネスアプリが適しています。
特定のエリアの面積を正確に測りたい場合は、グーグルマップのPC版で面積計算機能を利用するか、専門の測量アプリやサイトの方が詳細な情報を提供してくれることがあります。 それぞれのアプリの強みを理解し、目的に合わせて使い分けることで、より効率的で満足度の高い距離測定が実現します。
よくある質問

グーグルマップの距離測定機能に関して、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- グーグルマップで歩いた距離の履歴は確認できますか?
- 距離測定のピンはいくつまで置けますか?
- 徒歩ルートの標高差もわかりますか?
- グーグルマップ以外で距離を測るおすすめアプリはありますか?
- 距離測定機能が使えない場合はどうすればいいですか?
グーグルマップで歩いた距離の履歴は確認できますか?
グーグルマップの距離測定機能自体には、測定した距離の履歴を直接保存・確認する機能はありません。しかし、グーグルマップの「タイムライン」機能を利用すると、過去に移動した経路や距離を自動的に記録・確認できます。 タイムライン機能は、位置情報履歴がオンになっている場合に利用可能です。 この機能を使えば、日々の歩行履歴を振り返ることができます。
距離測定のピンはいくつまで置けますか?
グーグルマップの距離測定機能では、最大100地点以上のポイントをつなぐことができます。 これにより、非常に複雑なルートや長距離の経路でも、詳細な距離を測定することが可能です。地球一周分に相当する約4万キロメートルもの距離も測定できます。
徒歩ルートの標高差もわかりますか?
グーグルマップの距離測定機能は、地図上の平面的な距離を測定するため、直接的な標高差は表示されません。しかし、ルート検索機能を利用して徒歩ルートを表示した場合、一部の地域ではルートの標高グラフが表示されることがあります。これにより、おおよその高低差を把握できる場合があります。
グーグルマップ以外で距離を測るおすすめアプリはありますか?
グーグルマップ以外にも、距離測定に特化したアプリやフィットネスアプリが多数存在します。例えば、ランニングアプリではGPSで移動距離を正確に記録し、ペースや消費カロリーなども同時に計測できます。また、地図上で円を描いて範囲を測定できる無料サイトなども利用可能です。 目的に合わせて、これらのアプリやツールを検討するのも良いでしょう。
距離測定機能が使えない場合はどうすればいいですか?
グーグルマップの距離測定機能が使えない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、アプリのバージョンが古い可能性がありますので、最新版にアップデートしてみてください。 また、スマートフォンのOSが古い場合も動作が不安定になることがあるため、OSのアップデートも有効です。
アプリのキャッシュやデータが破損している可能性もあるため、アプリのキャッシュとデータを削除してから再起動を試すのも一つの方法です。 それでも解決しない場合は、デバイス自体の再起動も試してみましょう。
まとめ
- グーグルマップは歩いた距離を測るのに便利な無料ツールです。
- 健康管理や運動計画、旅行のルート作成など多岐にわたる目的で活用できます。
- スマートフォンアプリでは、地点を長押しして「距離を測定」を選択します。
- PC版では、地図上で右クリックし「距離を測定」を選びます。
- 複数地点の距離を測るには、経由地点を順次追加していきます。
- 測定結果は画面下部に表示され、いつでも確認可能です。
- 最後に追加した地点は「元に戻す」アイコンで削除できます。
- 全ての測定を消去するには「クリア」を選択します。
- より正確に測るには、地図を拡大表示し細かく地点を指定するコツがあります。
- グーグルマップの距離測定には数メートル程度の誤差が生じる場合があります。
- 標高差は考慮されないため、坂道が多いルートでは注意が必要です。
- 円形に範囲を測る機能はデフォルトでは搭載されていません。
- ランニングなど詳細な記録には専用のフィットネスアプリも有効です。
- 距離測定機能が使えない場合は、アプリやOSのアップデートを試しましょう。
- アプリのキャッシュ削除やデバイスの再起動もトラブル解決に繋がります。
- グーグルマップのタイムライン機能で過去の移動履歴を確認できます。
